33.朝から
前回の続きとなります。今回も下ネタ回です。楽しんで頂けますと幸いです。
◇
朝日はまた昇る―――そう、それは自然の摂理である。
窓からは、朝日が差し込んでおり、小鳥がチュンチュンと鳴いているのが聞こえた。
今日もいい天気になりそうだ。
いつもであるならば、俺は一人だった。
だが、今、俺の腕の中にはマシュマロのように柔らかいモノがあった。
それは裸のエレナさんであった。
幸せそうに俺の腕の中でスヤスヤと眠るエレナさん。
とても安らかで良い寝顔である。まさに天使。
あれから何度もハッスルしすぎて、少し色々と筋肉痛になってしまったが。
俺も大満足である。
むしろ幸せ過ぎて怖い。
異世界に来てから、今日はじめて、こんな美人な未亡人と一戦を超えてしまったのである。
未亡人と言ったらエレナさんに失礼だが、溢れ出る未亡人感が大変たまらなかったのだ。
「んぅ……ん……すぅー……すぅー……」
寝ているエレナさん、非常に艶めかしいです。特に、2つの果実が美味しそうです。
もうこんな機会はないかもしれないから……揉んでも……いいよな?
昨夜は散々触ったのだが……暗くて良く見えなかった。という理由付けは置いておいて
男としては、また触りたいのである。
フニフニッ……フニフニ……うむ、すごい感触だ。俺の手がどんどんこのマシュマロに食い込んでいく。
ずっと揉んでいても良いくらいである。フニフニッ……フニフニッ……。
フニフニフニフニフニッ……。
ああ……最高だ、この瞬間……!生きてて良かった!!
「フフフッ……ヒデキ様、お目覚めになられたのですね?」
いつの間にかエレナさんはバッチリと目が覚めている。
それこそ、先ほどから起きていたかのようだ。
「あれ?エレナさん?さっきまで寝てませんでしたかねっ!?」
「いえ、寝たふりですよ?だって……もしかしたらヒデキ様が、私を可愛がって下さるんじゃないかと思いまして……」
はい、可愛がると言いますか、物凄い揉んでしまっています。フニフニッ……。
うむ、この肌触り、この肌触りこそ、戦場よ。
「とってもっ……んぁぁっ……朝から……お元気になってますね」
やばい、このままだと、また朝からエレナさんとハッスルしそうである。
俺の息子も元気になってしまったようだ。
しかし、何か忘れているような……そう言えば、昨夜はいつも来ていた筈のクリムが、
昨日はエレナさんが来たからだろう。
クリム自体が来なかったから……まさか、な?
やはりクリムのあの姿は俺の夢だったのだろうか……?
まあいいか……今は、またエレナさんと楽しんでイチャイチャ―――
―――しようと思ったが、ふと、流れるような長くて綺麗な赤い髪の毛が俺の眼下に映ったのである。
そう、それは、赤い長髪と言えばクリムしかいないわけで―――
「―――ねえ、マスター……エレナ……朝ごはんが、出来てるんだけどぉ……お邪魔だった……
か・し・ら?」
頭上からは、クリムの怒気をはらんだ声が聞こえる。
そして、手には日本刀を構えていた。
まずい、非常にまずい。
クリムの声が聞こえたので頭が冷静になって、俺の息子は急速にしぼんでしまった。
「ええっ!?く、クリムさん……?あの……いつから、そこに?」
なにこれ?俺、いつの間に普通のサラリーマンからラブコメ主人公みたいになっちゃったんだ?
「マスターが、エレナの、む、胸を……触っているところからね……!」
はい、つまり、全部見ていたんですね。うん、もうだめだこれ。
だって、完全に事後ですし。スクー●・デイ●だったら刺されてますね、俺。
今まさに刺されるというか、斬られそうだけども。
「いや、あのな……男の俺としては、目の前にこんなおっきい立派なモノがあるとですね、触りたくなってですね、いやあのちょっと構えないで!?」
「マスター、マスターッ……歯をっっ!! 食いしばりなさいいいいっ!!」
「ちょまてまてまてっ!話せばわかるぞっ!!アッーーーーーーーー!」
俺は、クリムの日本刀ではなく、パンチという制裁を喰らって、壁に吹っ飛び、グエエッ!!
とカエルが潰れたような声を出してながら、意識が闇の中へと沈んだのであった。
「もうっ……馬鹿マスターっ!私は、朝までって聞いていたのにっ!!馬鹿っ!!最低っ!!」
クリムからその言葉が意識が無くなる直前に薄っすらと聞こえたが、
当の本人である俺はそんなこと、知らないのであった。
なんとか更新できました。 次回更新予定 10/03 23:00