32.その夜
いつも見てくださってありがとうございます。前回の続きとなります。今回も下ネタ回です。
楽しんで頂けますと幸いです。
◇
「お初お目にかかります、我が主よ、我が名は”ブラック・ナイト”、是より我が主に忠誠を誓います」
俺は新しい仲間、黒騎士の”ブラック・ナイト”を、スキル”オリキャラクリエイト”により作った。
今いる部屋の中の空間は、いつの間にか外からの明かりが無くなったので、ほとんど暗闇に近かった。
暗闇に浮かぶ全身が黒い西洋甲冑の騎士というものを目の前で見るという経験は中々にないだろうが、
凄く怖い。
どこかの海外ホラー映画にでもありそうなワンシーンだった。この場合、俺が死ぬだろうけど。
つまり、もう完全に夜になっていた。
作り始めたころは、まだ夕方だった筈だが、今はようやくスマートフォンの明かりで周囲が見えている状況である。
1階では、俺を除く仲間たちによる話し合いが行われていた筈だが、
流石にもう終わったのではないだろうか。
黒騎士”ブラック”を伴って2階から1階に降りると、
どうやら話し合いが終わっていたようだ。
彼女たちが、俺を見る眼差しは何処か、いつもと違ってどこかぎこちなく、
顔が紅くなっていたが、気のせいだろうか。
そして後ろの黒い騎士がいることに気が付いたのか
「あっ~!ヒデキっ!黒騎士つくったんだねっ!!」
ナビたんはいつもの調子で俺に話しかけてきた。
その当人であるブラックに簡単な自己紹介などを行わせると、
彼は多くの仲間からは好感を持って受け入れられたようだ。
特にナビたんには
「やったぁーーーっ!! 黒騎士だっー!! かっくいいーーーっ!! 」
との賞賛を浴びた。そうだね、黒い騎士とか大好きだもんなナビたんは。
白騎士”ホワイト”からは、
「はい……そうなんですね、宜しくお願いします”ブラック・ナイト”」
黒騎士”ブラック”に対する態度が一段と冷たかったような気もしたが。
気になった点と言えば、それぐらいである。
やはり同族同士だから何か気に障ることがあったのかもしれないが。
後は、俺が2階に居る間に女性陣だけで繰り広げられたであろう会議内容だが
これは聞くだけ野暮というものだろう。
わざわざ蒸し返したくないだろしな。気になるけども。
そして、新しい仲間であるブラックは、挨拶もそうそうに、
黒の長剣と黒の盾を持って、村の外の見回りに行ってくれたのだ。
体を動かすがてらに散歩をしたいとのことらしい。
また、これから俺たちが寝る時間帯は、
家の外で見回りを行うので安心して寝てくれとのことだ。大変勤勉なブラックである。
少し勤勉過ぎて怖いぐらいだが、ブラックはリビングアーマーなので、
ホワイトと同じく寝なくてもいい体質であるとのこと。
まあ、当の本人には、無理はせず、なるべく早く帰ってくるようにとは言ったので、大丈夫だろう。
それから、いつものようにパンとスープ、野菜などで腹を満たしてから、
外の誰も使っていない倉庫の貯めてあった水で体を洗った。
7日目になってくると、そろそろお風呂などにも入りたくなってきたのだ。
Pで石鹸などは交換できるが、やはり元の世界の様なお風呂にはぜひとも入りたい。
今度作ってみてもいいかもしれないな。
そんなことを考えながら、俺はいつもよりも早めに就寝することにした。
明日は昼頃から、商店に行って、
クリムとイルデッシュと共に2週間の馬車の旅をしなくてはならないから。
早めに寝て、色々と準備はしなくてならんからな。
その後、今日はMPを半分も使ったせいなのか、疲れていたようで
すぐに2階の藁ベッドで、ぐっすりと一人で眠ったのであった。
◇
夢を見ていた。
そう、それはエレナさんと、イチャイチャする夢である。
目の前には裸となったショートヘアーの青い髪が美しいエレナさん、
たわわに実った2つの実が存在を大きく自己主張している。
それに反応する俺の息子。
エレナさんが俺の固いモノをその大きい双丘な実で……フニフニとしてくれている。
また丹念に口をすぼめて……。とここまで見たが、これは夢ではないかもしれない。
頭が先ほどからボーっとしていて、これは夢なのか現実なのか未だにはっきりとしていない。
だが、俺の上に乗っかかっているこの柔らかい感触というか柔らかいモノは……。
「えっ……ええっ!? エレナさんがっ!? お、俺のを……!? 」
「んんっ……ヒデキ様……起きられたのですね……?」
エレナさんはいつもより妖艶な声で話している。
それにより、俺の具足は更に膨張してしまったようだ。
「ふふっ……また、おっきくなられましたね……」
「いやその起きるっていうか、色々と起きてますけども!?あの……これは夢じゃないんですか?」
「ふふっ……こうまでして……女性に恥をかかせてはいけませんよ……んっ」
夢かどうかの問いかけは、何も答えてくれなかったが、
現にエレナさんは、また俺のモノを頬張っている。
こうまで言われて、俺も黙っているわけではない。
もう夢かどうかは関係なく、俺は猛烈に彼女に欲情してしまった。
そして俺とエレナさんは朝まで、愛し合った。
これは夢ではないと確信しながら。
昨日更新できませんでしたので、本日も更新予定です。