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10.冒険者ギルドへ 前編

前回の続きとなります、生暖かい目で見て頂けますと幸いです。

異世界に来てから、2日目の朝。


俺、ヒデキ・イケダは”デルヘナ村”の村長、エレナさん宅にて目を覚ました。


窓から差し込む朝日がとても眩しい。異世界の空を見上げてみると、とても澄み切っており、どこまでも青空が広がっている。 


風も穏やかで春といった気候だろうか。


元の世界で会社に勤めていたころは、仕事を毎日覚えるので精一杯だったので、


こんなにも和やかで晴れやかな朝は久しぶりである。 



俺が寝ているこの部屋は、元々倉庫だったらしいが、特に何も置かれていない。


その部屋に昨晩エレナさんが運んできてくれた藁の上に、


ポイントを10消費し、普通のシーツをかぶせた。


結果某アニメ、アル●スのハイジが使っていそうな外観の藁ベッドにて就寝したのであった。


因みに、エレナさん、クリム、クロ、シロ、キーの他4人は一階のリビングにて、


一緒の部屋にて一緒に寝ていたのだ。


本当ならば今頃エレナさんとラブラブイチャイチャして、昨晩はお楽しみでしたねと


どこぞの宿屋の主人にでも言われたかった。


昨晩俺が寝るという段階になった時、クリムが一緒に寝ると言いだし、


そしてエレナさんも立候補、最終的には何故か奴隷少女であるクロやシロも俺の隣を立候補した為に、


女性陣の会議の結果、俺は一人と一匹?で2階の部屋で寝たのであった。


正確にはナビたんが「はいはいーっ!私が見張りをするーっ!!」と言って、


結局は俺の藁ベッドにて先に潜ってしまい、寝てしまったが。


「んんっ…もう…食べられないよっ…むにゃむにゃ」


可愛い寝顔のナビたんに少し癒されつつ、ぷにぷにのほっぺたをつつきながら、

ナビたんを起こしたのであった。




エレナさんからもらった男性の着替えの服を着て、2階から1階に下りると、どうやら俺以外の皆はもう起きているようだ。


朝食が出来ているようで、とてもいい匂いがしてきたのだ。


「おはよう~みんな~」「おはよう~…ぅぅぅ眠い~…っ」


俺はナビたんと一緒に、挨拶をした。


うん、挨拶毎日大事です。


「マスターっ、起きたのねっ!おそいわよっ!もう、朝ごはん覚めちゃったじゃないのよ!」

「おはようございますっ、ヒデキ様っ!」

「おはよう………二人とも」

「ふんっ!!やっと起きたのねっ!」

「ふふふっ、おはようございますヒデキ様」


クリム、クロ、シロ、キー、エレナさんから三者三様の挨拶を返された。


朝から美少女から小さい女の子、果ては綺麗なお姉さんが俺に挨拶をしてくれる。


これだけで素晴らしいじゃないか。


どうやら俺とナビたんが2階から降りてくるのを待ってくれていたようで、


皆で仲良く朝食を食べたのであった。



朝食後、エレナさんがお茶を入れてくれた。


その時、これからどうするのか?とエレナさんに聞かれたので


「今日は冒険者ギルドに行こうと思っているので、村には冒険者ギルドはあるんですか?」


と聞くと、エレナさんが目と鼻の先にある小さな小屋を指さした。


どうやら、あれが冒険者ギルドらしい。


エレナさんはこの後、家の掃除洗濯などがあるそうだが、


「ふふっ…手伝わないでくださいね、皆を連れて行ってあげてください、私の仕事がなくなりますので」


先に釘を刺されたようだ。


これはエレナさんが俺たちに気を使って言ってくれているのだろう、うん、本当に嫁にしたいな(2回目)


俺はエレナさんにお礼を言って、俺とクリム、クロ、シロ、キー、ナビたんの編成で冒険者ギルドに向かうのであった。



ナビたんから昨晩、ギルドについて聞くと、この世界においてギルドとは証明書を発行するものらしく、


身分などには関係なく、とりあえず発行するものらしく。


失くしたら再発行などに手続きが掛かるが、初期費用はどこでも銀貨1枚だそうだ。


なので俺は、俺やクリム、クロ、シロ、キーたちの証明書を作る予定だ。


現代の世界においても身分証明書というものは非常に大事である。


これ豆知識な。 


むやみに個人情報を晒しちゃだめだゾイ?うん、俺は誰に言ってるんだろうね。




エレナさんの家から歩いて1分も経たずに冒険者ギルドの小屋の前に着いた。


遠目から見てもただの小さい小屋にしか見えなかったが、


近づいてみて改めて外観を見てみると、本当にそうらしかった。


作りは木造であり、どこぞの山中にでもありそうな山小屋みたいな大きさ程度である。


玄関のドア上に、”冒険者ギルド:デルヘナ村支部”と書かれた看板が一つ置いてあるので、ここが冒険者ギルドの家ということは分かったが。



この村には冒険者などは来ないし、住人も余り使わないとエレナさんも言っていたので、この大きさなら妥当なのかもしれない。


俺的には、異世界に来たらまずは冒険者ギルドに行って人相が悪い冒険者が絡んできてそれをぶっ倒すというシチュエーションに憧れていたが、どうやらそれも出来なさそうである。別の大きな街にいけば再現可能かもしれないが。


気を取り直して、ドアを開けると、そこには見覚えがある老人が立っていた。


立派な白髪とクルンとした髭で、どこぞの執事長でもやっていそうな紳士然とした服を着ていた。


「おおお、おはようございます!ヒデキ様、皆さま、お待ちしておりましたぞ」


この声と髭、ということは


「ええっと、ゼーガンさんですよね?どうしてここに?」


ゼーガンさんは、村の衛兵を務めている筈なのだが。今日は非番なのだろうか。


「どうしてですと?……おお、失礼しました、そうですな、私がここのギルド職員を務めているのですよ」


どうやら、ゼーガンさんはこの村の衛兵とギルド職員を務めている人らしい。



「さて、ヒデキ様報酬の件につきましては、後ほどお渡しさせて頂きますが、今回は別の要件もおありですかな?」


「はい、そうなんです、実は―――」


ここに来た理由をざっくばらんに説明した。


俺を含めてメンバー全員が冒険者ギルドカードを持っていないから作って欲しいと。



また、今までにギルドカードを作ったことがないので正直に話すと、深く聞かずに懇切丁寧に教えてくれたのだ。


曰く冒険者になるものは、ギルド職員は、それを聞くのはNGであるそうだ。


なるほど、個人情報は聞いたらギルドの信用にも関わるよな。


続いて冒険者ギルドのシステムの説明を聞いた。


曰く、冒険者にはそれぞれ冒険者ランクを定めることになっている。


冒険者のランクは、FからSSランクまであるとのこと。


強さの目安的にはこんな感じだろうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Fランク←新人 

Eランク←駆け出し

Dランク←普通

Cランク←上達

Bランク←ベテラン

Aランク←達人

Sランク←英雄

SSランク←世界的英雄

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


よくあるゲームシステムと同じだろう。


ギルドから依頼されたクエストをクリアすると、報酬金が貰えるらしい。


また、それとは別に依頼を受けていなくても、目標を達成して冒険者ギルドに報告すると、その分の報酬も貰えるらしい。俺とクリムがゴブリンを退治して、村民の女性達を助けたので、その分のお金も貰えるようだ。


うん、お金って大事だよね。


昨日、洞窟の中でゴブリン達が持っていたものを拝借したが、急いでいたので、お金というかアイテムや武器とか整理していないし、金貨8枚しか確認出来ていないので無駄使いは出来ない。


何度もクエストを受けると、ランクが上がって、そのランクに見合ったランクを受注出来るらしい。


例えばFランクからEランクに上がると、FランクだけでなくEランクの仕事も出来るとのことだ。


ただ、普通は同ランクのものが同じランクのクエストを受けるのが基本的なことらしい。


何故なら高ランクになればなるほど報酬が大きくなるそうだからだ。



「―――以上で説明は終わりますが、皆さまは質問などありますかな?」


「はいはいっ!私のギルドカードってつくれますかっ??」


今まで真剣に説明を聞いていたナビたんが、ゼーガンさんに突然質問をしたのだ。


どうやらナビたんも冒険者になりたいようである。ナビゲーターだけども。


仲間外れは……寂しいもんな。


「はい、もちろん可能ですよ、妖精様!」


「え?ほんとっ!やったー!!」


まじかよ、すげえな異世界。聞けば、妖精族の人も例外なく冒険者ギルドに登録できるらしい。


その他、ドラゴンなども可能とのことである。



ゼーガンさんへの質問が終わったので、


いよいよギルドカードを作ることになった。


「それでは、ここの書類に必要事項を記入して下さい」


そう言って1枚の紙を提示された。


名前、職業、出身地、スキルなどの項目があった。


書きたくない又は、分からなければ名前だけでもいいとのことだ。


クリムやシロは書けないらしく、ゼーガンさんが書いてくれたのでなんとかなった。


キーは自力で文字は書けるらしい。


そして俺はと言うと、自動的に日本語で書いた文字が、この世界の文字に見えるようで


ゼーガンさんには特に何も言われなかったのだ。


やはり異世界言語理解というスキル、チートである。


ナビたんには代筆で俺が書いてあげた。


「分かりました、それでは少しお待ちくださいね」


全員分の書類を持って、奥の部屋に消えていった。


しばらくすると、ゼーガンさんが小さい四角いカードの黄土色のようなものを人数分持ってきた。


「これが皆様がお使いになられるギルドカードになります」


どうやらこれが、ギルドカードになるらしい。


「最後に血をカードの上に一滴垂らしてください、これが証明書となり、カードが完成します」


言われた通りに、貸してもらったナイフで少し手を傷つけて、カードに一滴垂らすと、


カードがボウっと一瞬光り、俺のステータスと冒険者ランクが表示された。


一見すると、ただの運転免許書っぽいなこれ。 



こうして俺たちは、この世界の証明書である冒険者ギルドカードを手に入れたのであった。



●今回のポイント消費量:

ただのシーツ 10 P


残 75.3P⇒ 65.3P



●取得したアイテム:


冒険者ギルドカード×6





●ここまでのステータス纏め:


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

NEW!!

名前:ナビたん Lv不明 次のレベルアップまで 不明 exp


種族:不明


HP:不明 MP:不明 攻撃力:不明 守備力:不明 素早さ:不明 賢さ:不明 運:不明


称号:不明


外見:ピンク髪、ツインテール


取得スキル:不明


装備:魔法少女の服、白のステッキ


冒険者ランク:F


戦力評価:不明

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――






―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

名前:ヒデキ・イケダ Lv:7 次のレベルアップまで 210.1Exp


種族:異世界人間


所持金:金貨8枚 


HP:38 MP:24 攻撃力:18 守備力:20 素早さ:19 賢さ:42 運:42


称号:異世界からのサラリーマン(Exp取得の際、経験値が10%上がる)


他の称号:初めてのスライム狩り(スライム系に与えるダメージが10%上昇する)

      初めてのゴブリン狩り(ゴブリン系に与えるダメージが10%上昇する)NEW!!


取得スキル:オリキャラクリエイト、剣術初級


特殊スキル:異世界言語理解、アイテム∞ボックス、


総取得P:1205.3P   総取得CP:200

残P:65.3P

残CP:0


持ち物:仕事道具が一式入った鞄、スマートフォン、財布、新刊ライトノベル7冊が入った紙袋…etc

(スマートフォン以外、アイテム∞ボックスに収納中)、スライムの核×23個、錆びた短剣、錆びた剣、棍棒…etc


服装:背広のジャンパー、ズボン、ホワイトシャツ、ネクタイ、ボクサーパンツ 


冒険者ランク:F


戦力評価:F+

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

名前:クリム Lv7 次のレベルアップまで 289.1Exp 


種族:人間モンスター


創造者:ヒデキ・イケダ 


HP:37(+5) MP:23(+2) 攻撃力:31(+6) 守備力:27(+6) 素早さ:27(+5) 賢さ:23 運:42


称号:ツンデレる少女(創造者と共に戦闘すると、Exp取得時、2倍になる)


他の称号:初めてのスライム狩り(スライム系に与えるダメージが10%上昇する)

      初めてのゴブリン狩り(ゴブリン系に与えるダメージが10%上昇する)


外見:美少女ツンデレAセット(髪型:ロングヘア―赤、赤目、体系スマート、性格:ツンデレ)


取得スキル:火魔法初級、剣術初級、回復魔法初級、俊足、体力強化、逆鱗


装備:冒険者女の軽装服、ナビたんが選んだ下着類etc、対火マント、日本刀


合計使用 CPキャラクターポイント=200  


冒険者ランク:F


戦力評価:E-

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

名前:エレナ Lv5 次のレベルアップまで 86 exp


種族:人間


HP:20 MP:24 攻撃力:11 守備力:12 素早さ:11 賢さ:21 運:18


称号:王家の血筋に連なる者(パーティーを組んだ相手のステータスを20%上昇させる)


他称号:折れぬ心、復讐心


外見:青髪、ショート


取得スキル:鑑定眼上級、秘匿中級、薬草学初級、料理中級


装備:純白の服、一式


冒険者ランク:F


戦力評価:F-

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――





――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

名前:クロ(仮名) Lv1 次のレベルアップまで 4exp 


種族:人間 (奴隷)


HP:10 MP:7 攻撃力:3 守備力:5 素早さ:4 賢さ:11 運:13


称号:生への渇望(HPが30%以下になった時、元の能力値を2倍にする、但し効果はMPに比例する)


外見:黒い髪、ロング


取得スキル:特になし。


装備:村娘の服、一式


冒険者ランク:F


戦力評価:F- 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

名前:シロ(仮名) Lv1 次のレベルアップまで 5exp 


種族:人間 (奴隷)


HP:9 MP:6 攻撃力:5 守備力:4 素早さ:3 賢さ:9 運:12


称号:飽くなき探求心(飽きることがない探求心により、取得経験値が20%上昇する)


外見:白い髪、ロング


取得スキル:特になし。


装備:村娘の服、一式


冒険者ランク:F


戦力評価:F-

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

名前:キー(仮名) Lv1 次のレベルアップまで 6exp 


種族:人間(奴隷)


HP:7 MP:10 攻撃力:3 守備力:4 素早さ:3 賢さ:15 運:12


称号:貴族の再興(スキル鑑定眼の効果を2倍に上昇させる)


外見:黄色い髪、ロング


取得スキル:鑑定眼初級、


装備:村娘の服、一式


冒険者ランク:F


戦力評価:F-

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回は冒険者ギルド 後編予定です。 次回更新予定日 9/8


9/15 外見記述を変更しました。

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