第八話 対面
チコが見たこと無い人とコンビニに来た。
「あれ…誰? あの人」
私はチコに聞いた。
「あぁ、さっき外でナンパしてきた人」
「へぇそうなんや。チコはよくナンパされるなぁ。今日たけしさん見ていかへんの?」
「見るに決まってるやん!!」
「え、あの人はどうするん?」
「コンビニデートしたら帰ってもらう」
「またコンビニデートですか 」
「うん。マキも何か欲しい物あったら言うてや? 買ってもらうから」
…キレイな子は得やなぁ…。
チコはコンビニデートをすませてから、買った物を私に預けて外で待っていた。
あ…来た!!!
チコ!気づいて!
「マキコちゃん今日も来る? 腹減ったから何か作ってや、
俺マキコちゃんの料理好きやし」
「はい!今日も行くつもりです!」
料理好きって言うてくれた… 嬉しい…。
「ほな。俺先帰っとくから」
たけしさんはいつものように酒を買って帰っていった。
私は慌ててチコを呼んだ。
「チコ。さっき来た人! 見た??」
「え…嘘! めっちゃいかつい人やん! 意外。マキのタイプと違うくない?!」
チコはすごく驚いていた。
「なぁ、後で一緒にたけしさん所行かへん? チコ紹介したい!
って彼女ちゃうのにあかんかな…」
「別に友達が行くとかいいんちゃうん?? 行きたい!
あかんって言うたとしても勝手についてったるねん」
「わかった。じゃあ後で休憩の時にたけしさんに聞いてみる
あかんって言われたらごめんやで」
私はたけしさんに連絡した。
「チコ〜! 来ていいよって言ってる!」
「よっしゃ決まり!行こっ」
私はバイトが終わってチコと一緒にたけしさんのマンションに向かった。