第七話 友
私は帰ってすぐチコと会った。
チコは私の一番の理解者。だから、たけしさんとの事を一番に話したかった。
「マキーどないしたんー?? 何か嬉しそうな顔して」
「昨日な、例の人来てん。んで家行ってきて、合鍵もらった」
「嘘やろ?! 展開早っ!! てかあんた軽!!」
チコは私の意外な発言に驚いていた。
「・・・だって、好きやってんもん。何かあの人の事ほっとかれへんかってん
あの人の為に何でも出来る事したかってん・・・」
「へぇ・・・で、やったん??」
チコは興味津々に聞いてきた。
「やったって!! チコ言い方やらしいねん! 昨日は一緒にお酒飲んで
気がついたら二人とも寝てた。やから何もしてへんよ?」
「またまたそんな嘘いいから! したんやろ? どうやった?? 初めての・・・」
「チコ〜! やからほんまに何もしてへんねんて」
「そうなん?! 男と女が一緒の部屋におって何もせーへんとか信じられへんわ
あんた女にみられてへんのんちゃうん? もっと色気出し〜!!」
「色気て。そんなん無いもん。別にしたいとかそんなんちゃうねん」
「で、その彼ってどんな人なん?! チコめっちゃ見てみたい」
「ほぼ毎日コンビニ来てるから、明日私バイト入ってるし、来たら見れるんちゃうかな??」
「チコ明日絶対コンビニ行くー。何時から入ってるん? その人は何時頃来るん?」
「多分9時頃ちゃうかな? チコ、来るんはいいけどおとなしくしててな」
「わかってるって! うわーどんな人かめっちゃ楽しみ!
てかあんたらって付き合ってないん?」
「・・・付き合ってへんよ。うちは、付き合いたいって勝手に思ってるけど・・・・・・」
「ほなら頑張らなあかんやん!! チコが協力したろー」
「ありがとう 頑張るわ!!」
チコが私とたけしさんの事、協力してくれるって言ってくれて
嬉しかった。持つべきものは友だなって思った。