第十話 携帯
知ってるって・・・?
「チコ、教えて! 知りたい。何で知ってるん?」
プルルルル〜
私がチコと話してた時、チコの携帯が鳴った。
「マキちょっと待ってな、ゴメン! 電話! ダーリンからや。はーいもしもーし
今? 今マキの友達の家に来てるねん、え?! スグ帰ってこい?・・・
うん分かった。スグ帰るわ」
チコは困った顔をしながら電話を切った。
「マキ! ゴメン! ダーリンがスグ帰ってこいって言ってるから帰るわ!ゴメン!」
チコは慌てて帰っていった。
・・・あの・・・元カノを何で知ってるんですかー・・・。
言わずに帰っちゃった。仕方ないな、また今度聞こ。
チコが帰った後、私はリビングに戻った。
「たけしさん、ごめんなさい。チコ彼氏から電話が入って帰っちゃいました」
「そうなんや、まあええんちゃう? 俺は別にマキコちゃんがおってくれたらいいし」
「あ、ありがとうございます!」
「・・・てか眠くなったから寝るわ」
たけしさんはそう言って部屋に行った。
何か優しかったり冷たかったりたけしさんてよく分かからへん。。
私は彼女じゃないから、しゃーないんかな?・・・彼女になりたい。。
どうやったら彼女になれるんやろ・・・。
そんな事を考えながらしばらくぼーっとしていた。
片付けをしようとした時、テーブルの上にあったたけしさんの携帯に気づいた。
たけしさんの携帯!!気になる・・・見たい!!