第一話 ナンパ
「何してるんー?」
車の窓を開け男は言った。
親友のチコと居酒屋を出てコンビ二に行こうとしてる所だった。
‘こうき’と‘かんちゃん’
衝撃的な出会いだった。
男前!!
私もチコも結構酔ってたから、二人についていってしまった。
「どこ行くー?? カラオケでも行く?」
車に乗った後、かんちゃんが私達に聞いてきた。
カラオケ大好きな私達は悩む事もなく、即答でオッケーした。
カラオケに行ってから、調子に乗っていっぱい飲んでしまった私は
少し気分が悪くなり、トイレに向かった。
トイレに入ろうとした瞬間、こうきも一緒にトイレに入ってきた。
びっくりした私は、ドアを開けて出ようとした。
その時こうきが、いきなり私に抱きついてキスをしてきた。
私は動けずそのままキスをした。
こうき・・・・・・あかん・・・・・・この顔は反則。
私はだいぶ酔っていて意識がもうろうとしていた。
「今日俺ん家来いよ」
こうきが私の耳元で優しく囁いた。
彼はそう言って又私にキスをした。
「じゃあ後でな」彼はそう言ってトイレから出て行った。
俺ん家来いよって言われても・・・・・・
どうしよう・・・・・・。
私は一気に酔いが冷めた。
チコ達のいる部屋に戻って私はこうきに言った。
「今日はチコの家泊まる予定やからまた今度行くわ、ごめん」
まさか私が彼の家に行くのを拒むと思っていなかったのだろう。
こうきは驚いていた。
びっくりした顔でこうきが
「え? そうなん? じゃあ番号教えてや。次は絶対家来いよ!」
と、強い口調で言った。
「うん、わかった。絶対連絡する」
そう言って私はチコと家に帰った。
「なぁマキ、こうきってめっちゃあんたのタイプちゃうん??
何でこうきの家いかへんかったん?? いったらよかったのにー」
チコは私の好みのタイプをよくしっていたので、彼についていかなかった事を
すごく不思議に思っていたようだ。
いったらって言われても・・・・・・
だって私は・・・・・・