5 始まりの森-2
「はぁぁぁぁ!!」
「『スラッシュ』!!」
始まりの森でレベル上げをする事1時間。
皆のスキルレベルは軒並み上がって行く。
かく言う私も今では
長剣Lv5、鑑定Lv3、LUK上昇Lv4、
魂撃Lv5となっている。
魂撃は、パッシブスキルだったので、
長剣と同じレベルになっている。
光属性マスターは、始めからLvMaxなので、上げる必要は無い。
しかし、現在のMPを超える魔法は沢山有るので、
基本的にはライトボールで牽制して、長剣で攻撃している。
それにしても、このゲームでは、ライトボールなどとの攻撃魔法は、基本的に身体のどこかから作られる。
ライトボールも、手からは出るが、空中に作る事は出来なかった。
タクに聞いてみたら、
「前に、実験した人が居たが、爆発する魔法とか以外の大体の魔法は身体のどこかに触れていて発動するらしいぞ。」
との事。
という事は半霊からも出せるのだろうか。
要実験である。
などと思っていると、3匹(?)のゴブリンが出てきた。いつ見ても、醜悪な顔付きだな。
などと思っていると、
「『アクアランス』!!」
レンのアクアランスで1匹は即死、残り2匹の片方もHPが半分削れた。
そしてタクが大剣で2匹を殴り殺した。
ドロップ品は、
ゴブリンの棍棒、
ゴブリンのボロ布×2
「またボロ布かよ。」
タクが思わず呟いていた。
因みに、この始まりの森は
ゴブリン、レッサーウルフ、スライムの三種が出てくる。
私としては、スライムに魂撃は通るか心配だったが、ちゃんと通ったのを見ると、スライムも生物扱いらしい。
現在私は、草や、石、木片を集めて、鑑定していた。
大体は、雑草や、石ころ、木屑だが、
時々、薬草や、何かの化石、木塊などが出てくる。
そして、何気無くさっき拾った石を鑑定してみたら、
『錆びた金属塊』
何かの金属が錆びた塊。
鍛冶屋で修復してもらうと、武器になる。
…かなりレアじゃないかなぁ?
そう思った私は、何気無くアイテムボックスに入れる。
更に、午後5時頃。
錆びた金属塊をもう一つ見つけた辺りで、
「さて、一旦街に戻って装備を整えて、
明日から攻略していくか。」
「そういえば、ヨミはどうする?
私たちのパーティーに入る?」
レンに聞かれたが、
「最初の内は、ソロでやろうかなって思っているから、遠慮しておくよ。
でも、臨時でパーティーに入って欲しいってなったら喜んで、手伝うよ。」
「そうか~、残念だな。
でも、そう言う事なら頑張れよ。」
「あまり無茶しちゃ駄目だよ!!」
カイトやリリィちゃんにエールをもらい、
最後に、みんなとフレンド登録して始まりの街に戻る事にした。