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仮面シメジーJ(カケス)  作者: クロシメジ
第2章 伝説の仮面シメジー
9/21

第3話 逃走

圧倒的な力を見せ付けられたピーコックとモンド。

仮面シメジーの力をもってしても勝てないのか!?

「もうだめだ・・・」覚悟を決めた二人であった・・・

「ブル!なんでここに!」


モンドが目を見開いて、その男に向かって叫んだ


「モンドの知り合いか?」


2人の顔を交互に見ながらモンドに聞く


「あぁ・・・・研究所の仲間だ」


ブルと呼ばれた男はトレーラーのドアを開けて

早く乗れというしぐさをした

モンドは立ち上がり、ピーコックの手を取って

そのトレーラーに乗り込んだ


展開の速さに頭がついていかないピーコックをよそに

トレーラーは走り出した


空を見上げると

クロウは動かずに、まだ何かを語っているようだった


あいつ、実はちょっとバカなんじゃないか?とピーコックが思ったのはここだけの話だ



「・・・ブル、お前いつの間にこんなもの作ったんだ・・・?」


落ち着いたのか、刀を手入れしながらモンドが白衣の男に問いただした

こんな時にまで刀を磨くとは・・・・ある意味尊敬するとピーコックは思った



「驚いたか?実はお前に内緒で作ったんだー♪」


「内緒でって、そんな大きなものをどうやって・・・・」


「ま、それはおいおい教えるさ、それよりしっかり捕まってな」


「・・・・・そうだな、まずはこの場からさっさと立ち去るのが先だな」


「そういうこと、いいか!飛ばすからしっかり捕まれよ!」


「行くぞ!!」



そういうとブルはギアを引き、アクセル全開で街中を走り出した


「よっしゃぁ!行くぜぇ!ヒーヒッヒッヒ!」

「うわぁぁぁ、うわぁ!」


急な発進にピーコックはあわてた

バックミラーに映るブルという男の顔つきがみるみるうちに変わっていく

目を見開き、何かに憑りつかれたかのようにも見えた

正直、怖い!ものすごく怖い!


「ピーコックしっかり捕まってろ!こいつの悪い癖だ、ハンドルを握ると人格が変わるんだ」

モンドはちゃっかりシートベルトを締め、前の座席にしっかりしがみついている


「そんなことオレ知らねーよぉ!吐くー!!吐いちゃう!それよりモンド!刀しまえよ!あぶねーよ!」


モンドがしまい忘れた刀がピーコックに刺さるか刺さらないかという

危ない、非常に危ない状態だが、車のスピードはどんどん速くなる

車を止めて、いや、せめてもう少しスピードを緩めてほしいと思うが

運転をしているブルは相変わらず「ヒーヒッヒッヒ」とトランス状態だ


「人でなしー!助けてー!!!」



ピーコックの必死の叫びと

けたたましいエンジンの音だけが

荒れてしまった街に響き渡った



「あっ」という間でしたね。今回で第2章は完結です。

次回から第3章になりますが、第3章では、白シメジ族の悪の総統クロウの過去に迫りたいと思います。「グーフォ・ビヤンコの総統クロウの素顔とは・・」

今後ともよろしくお願いします。

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