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転生先は異世界でした。  作者: U1
第一章 旅立ちまでの話
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シルクって気持ちいい。

どうも始めまして。ユーギストン王国第二皇女、エーリ=ユーギストンと申します。

トラックにはねられて、気づいたら赤ちゃんだった。知らない人に囲まれ暮らす日々は、初めこそ夢ならいいと思ったけれど、あれから16年。さすがにもう未練は無い。

ていうか死んじゃってるわけだから、未練持ってもしょうがない。むしろ、転生できたことを喜んでいる。


だって、この世界楽しすぎる!


シルクのような手触りの寝間着を脱いでいく。こんな高価な物、昔なら絶対着なかっただろうなあ。

第二皇女って良い身分なんだよね。お姫様なわけですから。


ユーギストン王国は、この世界でもっとも大きい国と言っていい。と言っても、国として成り立っているのはたったの四つ…いや、五つなんだけど。


とにかく、そんな大きな国であるユーギストンのお姫様な私は、良いご身分なんですよ。まったくもって似合わないと思うけど。すでに用意されているドレスをまとう。そう、似合わないよねえ。こんな素敵で綺麗なドレス。装飾品も、必需品のピアス以外はつけたくない。


姿見に自分を映して、服に負けている自分に軽くため息をつく。そんな時、扉がかるく叩かれた。

「どうぞー」

入ってきたのは、いつも通り年老いた侍女だった。私の乳母を務めた人で、私が一番信頼している人です。

「朝食ができました。」

「はいはい」

こんな風に気安く会話できるのも彼女と兄妹くらいだ。


皇女としてこの会話はまずいからね。他の人にはもっとしっかり敬語を使ってます。礼儀が成ってない皇女、なんて言われたくない!たとえ、昔習った記憶が曖昧すぎて怪しくなる敬語でも!


腰は低くしておくに超したことはないと思うの。


皇女皇女と言っているが、私の立場は決して高くない。むしろ、恩情でここにいると言っても過言ではない。どういうわけだと言われてしまうが、こちらも複雑な立場なのだ。

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