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閑話⑤
勝手に増えるチーム名
街道の宿で、ひそひそ声が聞こえた。
「……あの五人組」
「ロクデナシ旅団だって」
「人でなしとも言うらしい」
「異端旅団ってのも聞いた」
「どれが公式?」
シオンが小声で聞く。
「全部非公式」
ユウが答える。
「増えてるな」
カイが笑う。
「気にする?」
レナが聞く。
「別に」
フェリスは即答した。
「呼びたいように呼べばいい」
「じゃあ仲間内では?」
「どうする?」
少し考えて、カイが言った。
「仮称・生き残り隊」
「却下」
「早い!」
結局、決まらなかった。
だが噂は、今日も勝手に増えていく。
本人たちの知らないところで。




