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天魔族名鑑その四・スクリタと二人

●生誕のサーガラ:幻竜八姫将/二つ名:機竜奏者

 基礎クラス/戦歴:一機/中堅

 髪・瞳・肌:長い銀髪、緑の瞳、白い肌

 特異外見:なし

 性格:魔人族にとことん甘い、優しい、達観している、卑怯くさい作戦は嫌いだが従いはする

 侵食定理/再結晶化時間(複数ストック可不可:可の場合の上限数):竜雷轟掌(Thunder of the End Times)/20時間(可:6個)

 固有能力:機竜の召喚と使役、機竜の補助無しだと体がうまく動かない(弱点)

 キャラクター解説:一人称:私

 敵として登場した時のスクリタ。幻竜八姫将の一人にして、ある意味でそれらの特別な存在。

 巨大人型機動骸竜【機竜】を操る、長い銀髪で緑の瞳の少女。街で遊ぶときは年相応の少女に見えるが、戦いにおいては冷酷な面を覗かせる。

 主力は【機竜】の方であり、本人は補助術師としての力しかなく、身体能力は非戦闘員並に低い。戦いの際は常に【機竜】の肩に座って命令を下したり各種補助術を行使している。その【機竜】には強固なエネルギーシールドが展開されており、肩に乗るスクリタを直接攻撃してもほぼ無駄、というかなり卑怯な設定があった(機竜が何らかの理由で破損してその機能が停止することはある)。さらには、【機竜】がその口から放つエネルギーブレスは、天魔族の攻撃【固有権能】に匹敵する火力を叩き出すため、超火力を連発できるレベルの凶悪な敵として主人公等に立ちふさがってきた。

 彼女の【侵食定理】は、その両手の平の間の空間に展開する捕縛結界内に、超強エネルギーを流し込んで灰燼へと返すもので、決まればほぼ確殺となってしまう。しかしその捕縛結界は、本体の防御領域と違い、術式としての構造を持つために、それ自体を砕かれると無効になってしまう弱点があった。

 実は変異幻魔竜王、すなわち「滅びの概念」を核とする存在でありながら「幻竜八姫将を生み出す存在」として成立した「母竜」という存在の、同位体として誕生した特殊な幻竜八姫将であり、幻竜八姫将の中でも強力な力を持ち、更には他のものが「滅び」を優先して行動するのと違い、「滅」と「誕」を双方持つがゆえに中和されて人間的な性格になっている。しかし、根源的には「滅びの概念」が核であるがゆえに、どのような流れになろうと最終的には「世界滅亡」を望むようになる、という天魔族とは相容れない精神性を持つ。

 ただ、そういった性格は、「滅び優先」の同士たちにとっては理解できない思考であり、危険性を感じて正しく役立つ存在に変えようと「生み直し」を望んで同士である彼女を罠にはめるという暴挙に出る。結局、その同士の裏切り、孤独感、総司への情や過去の記憶から、幻竜八姫将を裏切る道を選び――、その果てに核である「滅びの概念」に損傷を受けるに至り、いわゆる植物人間状態になってしまう。


★サーガラ(かつてのスクリタ)の精神性:

 幻竜八姫将において異質な性格を持つスクリタは、それでも終末を望む存在である。

 生誕とは死へと向かう旅路の始まりであり、生命は必ず死という結末で終わりを告げる。

 それを司る【生誕のサーガラ】は当然それを不幸だとは考えなかった。それこそが自然であり、彼女が世界にもたらす終末も、そういった類だと解釈していた。命は、正しく誕→生→死へと向かうことこそ正しいと解釈する。そこに感情とかの入る余地はないのだ。

 では必ず死で終わる生誕は無意味なのか? この世に生まれた【生誕】を司るがゆえに、それが無意味だとするならば自分も無意味になる。それは受け入れられない。彼女もまたある意味この世に生まれた生命ゆえに、必ず死で終わる【生誕】に意味を見出そうと考えた。だから彼女は生きている間の幸福を優先するようになった。無論世界を終末に導けば自身も死ぬだろうが、それ自体は彼女にとって不幸ではなかった。だが明確に時間というものは限られてしまう。かならず来る死までの間、より満足することが正しいのだと解釈した。

 生きている間より幸福に生きる。そして来たるべき日まで安らかに生きる。それこそ正しいのだと彼女は思った。

 そして、そういった考えは【スクリタ】の過去も大きな影響を与えた。

 記憶の彼方に消えたが、心の奥でたしかに残っていたおばあちゃんとの日々が、その考え方を明確な弱者である人類種(魔人族)に対しても抱かせた。すなわち彼らの死に至るまでの生のあいだは、幸福であれ、安らかであれ、と思う性格を生み出した。無論、【生誕のサーガラ】本体の影響を受けて、かならず来る、自分たちが導く最後の日まで、という制限付きにはなったが。滅びの概念より生まれた【生誕のサーガラ】として覚醒した彼女にとって、その終末をもたらす行為こそ正しいという解釈なので、当然、そういうふうな結論となった。

こういう性格ゆえに、征人、人殺しのバツナンダとは相性が最悪になった。そして、その自身の考え方にも少なからず矛盾があることに気づいてはいなかった。

 彼女は本当は心のなかで【生誕のサーガラ】を否定していた。何より物質的な滅びと、命の死を完全な同一存在とみなすことには無理があった。

 そこが矛盾として彼女の行動に影響を与えてしまい、同士達はそれを危険視したのである。


●スクリタ・サーガラ:天魔竜姫/二つ名:金竜の姫

 基礎クラス/戦歴:補助術師、又は拳法士/中堅、又は上位

 髪・瞳・肌:長い銀髪、緑の瞳、白い肌

 特異外見:なし

 性格:魔人族にとことん甘い、優しい、ちょいツンデレ、仲間思い

 太極定理/再使用条件(複数ストック可不可):金鱗装核【弐式機竜】及び終末竜拳(Final Strike)/太陽が登ったら回復(不可)

 固有能力:金鱗子竜使役、対巨大機動兵器向け補助術式

 キャラクター解説:一人称:私

 「滅びの概念」に損傷を受けて、もはや目覚めることもないかと思われたスクリタは、かの医者マーレの努力と、キルケ・アスモダイオスの技術の粋をもってその核を天魔族側の神核構造で補って、幻魔と天魔を両立させることで、「滅び」に向かう思考を克服すると共に、天魔族の神核機能を後天的に獲得した【天魔族亜種】と呼べる存在となった。

 その能力は大幅に変質して、巨大人型機動骸竜【機竜】は、金鱗装殻【弐式機竜】という強化外骨格的補助装備となって、術師兵科である補助術師から、戦士兵科である拳法士へと一時的に「クラスチェンジ」出来るようになった。中身の少女は少し体力が上がったのみの非戦闘員的な力しかないが、【弐式機竜】によって特撮変身ヒーローのような存在になることが出来る。

 かつてのブレスもエネルギーシールドもなくなったが、【弐式機竜】そのものが彼女を守る鎧となって、その出力を上昇させていくことで高機動格闘戦を行えるようになった(スラスターで飛行も可能)。

 その【太極定理】は拳打撃火力を極大上昇させ、さらに各種防御結界を無効化する終末法陣を腕部に展開することで、敵の各種防御を貫いて打撃粉砕する拳の一撃【終末竜拳(Final Strike)】である。

 もはやかつてのわだかまりが消えて、本来の明るい性格になった。特に叡智の塔に移った彼女は、シオンやマオという親友を得て、かつての幻竜八姫将時代では経験できない楽しい日々を送っている。シオンとはマニアックな内容でよく口論になるが、どちらかと言うと気が合いすぎて言い合いになる、という事でありそんなやり取りを二人共通の友であるマオは温かい笑顔で見つめている。

 なおりゅうちゃんは【弐式機竜】の限定機能版であり、この状態のみ誰かを捕まえての短時間飛行、小型エネルギーフィールドによる防御、攻撃術式と等価の威力の炎ブレスを使用できる。


●シオン・プルソン:天魔七十二姫序列20番/二つ名:能天気熊娘

 基礎クラス/戦歴:戦獣騎兵/中堅

 髪・瞳・肌:赤色の髪、金色の瞳、褐色肌

 特異外見:ケモ娘(熊)

 性格:ツンデレ、仲間思い、サボり魔、師匠が苦手、座右の銘【その日が良ければ全て良し】

 固有権能/再再結晶時間(複数ストック可不可):機神光臨(Birth of the Machine God)/20時間(不可)

 固有能力:戦熊召喚使役

 キャラクター解説:一人称:私

 重装戦熊に騎乗した熊系ケモロリ戦獣騎兵。基本的に自分では戦わず自身の武器は腰にさした短剣のみである。

 実際、彼女自身は配下天魔族と同等かそれ以下の能力しかないので、それもあって色々諦めて修練をサボりがちである。

 ただ、誰かの役に立ちたいという思いはたしかにあって、スクリタが加わって以降は何かと努力を初めている。

 マニアックな内容、地球産ロボアニメや特撮にかぶれており、それを一緒に楽しむようになったスクリタとよく口論をしては、マオに宥められている。

 でも、実際はスクリタを誰よりも理解し、そして受け入れている娘である。

 彼女の固有権能は、使役獣であるアサルトくまちゃんを、より強力なGくまちゃんEXへと変身させて戦うというものである。ただ、これには防御フィールド的なものがないために、直接使役者であるシオンを狙われて倒される危険がある。


●マオ・プロケル:天魔七十二姫序列49番/二つ名:氷刃術師

 基礎クラス/戦歴:戦術術師/中堅

 髪・瞳・肌:銀髪、金色の瞳、白い肌

 特異外見:ケモ娘(猫)

 性格:過去にこだわらない、仲間思い、のんびり屋、お姉さん気質、実は苦労人

 固有権能/再再結晶時間(複数ストック可不可):氷獄理剣(Cocytus Knife)/12時間(不可)

 固有能力:冷気制御

 キャラクター解説:一人称:私

 猫目猫耳銀髪の美少女術師。両腕を氷剣に変えての直接戦闘もできる、いわゆる魔法剣士的な術師である。

 このために術師としての純粋な実力では、多少正式な術師より劣る。それでも、氷結系の術分野に関してはトップクラスの実力者である。

 のんびりとした性格で、過去にこだわらないいつも笑顔のねこ娘で、その笑顔で何かと考えなしの友人二人、シオンとスクリタを見守っている優しいお姉ちゃんである。

 彼女の固有権能は、命中した目標を絶対零度で氷結させる短剣を打ち出すという至ってシンプルなものである。

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