天魔族名鑑その三・マーレ医師団編
★勢力リーダー:ナース兵【マーレ・ベルフェゴル】
★配下天魔姫:6名
序列21番・ナース兵【クラーヴァ・フォラクス】/医師団副長
序列5番・ナース兵【レオネ・バルバス】/所属医師
序列10番・ナース兵【カプラ・ブエル】/薬剤師長
序列6番・盗賊【レーベ・マレフォル】/薬剤師
序列72番・魔剣士【プリシア・アンドロマリウス】/医師団私兵隊長
序列51番・拳法士【トロ・バラム】/医師団私兵隊長補佐
★配下天魔族兵士:
重装槍士:12名
拳法士:24名
術技師:4名
ナース兵:24名
★解説:
専守防衛が基本である医師集団。移動要塞【アスクラピア】を保有しており、人数に反してかなり強力な戦力を誇る。
移動要塞【アスクラピア】とは、本来は大災厄【幻竜大戦】の時代に生み出された超巨大トレーラー型移動武装拠点の事を指す。その動力は霊性燃料と呼ばれる独自のものであり、現状この要塞向けの超大型動力としてしか使われていない存在である。ただ、これは後に、ヴァロナ主導で、キルケによって小型化が図られて、霊性燃料個人向け車両に利用されている。
かつての大戦時、兵員及び物資の大規模輸送を容易にすべく、その道である要塞道と共に生み出された。もちろん、道のないところを無理に移動する事も可能であるが、現状は必要ないので、本来の要塞道を利用して大陸中を周回している。なお、要塞道にそった場所以外は、移動要塞【アスクラピア】から降りての馬車移動を行う。第一章第五話登場時に馬車だったのは、移動要塞【アスクラピア】で魔王城に直接乗り付けるのは、失礼に当たるだろうと魔王城近辺の要塞道に停車させて馬車で移動したからである。
移動要塞【アスクラピア】自体の防衛武装によって、純粋な火力自体は最強とも言える組織であるが、それ自体が扱いが難しい巨大兵器ゆえに、直接的な治安維持活動は【プリシア・アンドロマリウス】と【トロ・バラム】らに一任している。
★拳法士:運動系:900 魔法系:600
無手による戦闘を基本とする兵科。
武器に頼らないがゆえの対応能力の高さと、闘気と呼ばれる神核からの放射エネルギーを利用した戦闘スタイルで、機動性や攻撃速度が最上位にある戦士系兵科。
純粋火力自体は低めであるので、主に中級以下の幻魔や、対人戦闘のために運用される。闘気放射による中距離攻撃や、闘気の盾による防御も行える。
★ナース兵:運動系:500 魔法系:1000
術式(魔人族の扱う魔法とは似て非なるもの)を治癒方面で習得し、さらにそれを補助するための各種医療技術を習得した天魔族。
治療術式は、通常医療、薬学、などによって効果を極大化することが出来るために、こういった技術を持つ職能となっている。
●所属天魔族名鑑:
※ 固有権能に関しては、ネタバレや後の楽しみがなくなることを防ぐために、一部のものを非公開にしています。
★マーレ・ベルフェゴル:天魔七姫将/二つ名:医師団団長
基礎クラス/戦歴:ナース兵/上位層
髪・瞳・肌:金髪碧眼、豊かな胸
特異外見:牛のような二本角、牛の尻尾
性格:おっとり、純真、天然、真面目、思い込みが激しい、意思が強い
固有権能/再結晶化時間(複数ストック可不可:可の場合の上限数):■■■■(???)/22時間(可:6個)
固有能力:なし
キャラクター解説:一人称:私
純粋でおっとりしたぽわぽわ牛娘。何がとは言わないがとても大きい。
人が傷つくのを嫌い、自分が働いていない状態こそ正しいと考えるが、もしそれが必要ならば医師の誇りにかけて戦うことを厭わない。
その尊姓の元ネタである例の悪魔と違って、恋人やら結婚やらといった恋愛関連の話が大好きな女性。
天魔族最高峰の医師でもあり、彼女が手が出なかったということは、まさしく不治の病と同列であるとされる。
彼女の固有権能のヒントは【まさに至高の治癒師】である。
★クラーヴァ・フォラクス:天魔七十二姫序列21番/二つ名:医師団副長
基礎クラス/戦歴:ナース兵/上位層
髪・瞳・肌:緑髪、金眼、豊かな胸
特異外見:牛のような二本角、牛の尻尾
性格:物静か、生真面目、苦労人、ツッコミが鋭い、お姉ちゃん気質
固有権能/再結晶化時間(複数ストック可不可):■■■■(???)/10時間(不可)
固有能力:医療神眼
キャラクター解説:一人称:私
天魔七姫将であるマーレとは近い血縁者で、彼女より年上である牛娘。マーレの親に師事していたマーレの姉弟子に当たる。
患部を正確に見抜くことにかけてはマーレを超える力を持つ医療学者。どちらかというと医療の現場より、そこで働く最前線の医師に深く広い知識で支援をするのが役割。
マーレとクラーヴァが揃えば完治は確実と言われるほどの存在である。
いつもマーレの傍に控えて、マーレの言動にため息を付いている苦労人。
彼女の固有権能のヒントは【マーレとは別方向で至高】である。
★レオネ・バルバス:天魔七十二姫序列5番/二つ名:全治者
基礎クラス/戦歴:ナース兵/中堅
髪・瞳・肌:金髪碧眼、黒縁メガネ、ショートボブの髪
特異外見:ケモ娘(ライオン)
性格:優しい女医さん、子どもに優しい、いつもニコニコ笑っている
固有権能/再結晶化時間(複数ストック可不可):■■■■(???)/14時間(不可)
固有能力:なし
キャラクター解説:一人称:あーし
ナース兵――、というより現代的な服装の女医さん。さらには無生物の壊れたものすら修理ができる。
人間界の現代最先端医療を習得しており、医療系職能の天魔族の中では最も現代的な医師である。
当然、彼女の専門医療区画は、最新鋭の医療設備をキルケ研究所の協力で再現している。
彼女の固有権能のヒントは【状況を大逆転しうる】である。
★カプラ・ブエル:天魔七十二姫序列10番/二つ名:薬王
基礎クラス/戦歴:ナース兵/天魔族でも古株
髪・瞳・肌:茶の短髪、緑目、メガネ
特異外見:エルフ耳
性格:職人、無口、気難しい
固有権能/再結晶化時間(複数ストック可不可):薬効領域(Medicinal Area)/8時間(不可)
固有能力:暗視、超聴覚、薬草見抜き、軽い毒物耐性
キャラクター解説:一人称:我
各種霊薬薬品類制作の権威であり、【レーベ・マレフォル】の薬術の師匠。メガネをかけた茶髪エルフ。
気難しく職人気質の無口な人。叱る時は、場合によっては手が飛んでくる。ほぼ完璧とも言える【レーベ・マレフォル】を叱ることが出来るレベルの職人。
彼女の固有権能は【レーベ・マレフォル】と同じ(若干効果が高い)。
彼女と、レーベに関しては、固有権能の内容をあえて情報公開しておく。
★レーベ・マレフォル:天魔七十二姫序列6番/二つ名:戦場医師
基礎クラス/戦歴:盗賊/中堅
髪・瞳・肌:金髪碧眼、三つ編み髪、白い肌
特異外見:エルフ耳
性格:物静か、大人の女性、少し心配性
固有権能/再結晶化時間(複数ストック可不可):薬効領域(Medicinal Area)/6時間(不可)
固有能力:暗視、超聴覚、軽い毒物耐性
キャラクター解説:一人称:私
主に伝統的薬物治療を行う戦場医師。一応ある程度の戦闘行為や工作活動もできる。
医師としては平凡な実力ではあるが、野外そして戦場での医療行為に関する知識は、他の追随を許さない実力者である。
彼女の固有権能は、薬物の薬効を広範囲かつ特定目標へと発揮させる能力であり、薬学の師匠である【カプラ・ブエル】と一部効果量・効果範囲を除いて全く同一のものである。
★プリシア・アンドロマリウス:天魔七十二姫序列72番/二つ名:正義剣士
基礎クラス/戦歴:魔剣士/上位層
髪・瞳・肌:蒼短髪、青い瞳、警察官っぽい服装
特異外見:なし
性格:声が大きい、正義馬鹿、少し融通が利かない、人助けこそ我が人生
固有権能/再結晶化時間(複数ストック可不可):正義執行(Justice Enforcement)/8時間(不可)
固有能力:なし
キャラクター解説:一人称:本官
正義こそ全てである熱血剣士。何より人助けのために剣を振るう。マーレ医師団の最強戦力である【天啓正義:Divine Justice】を掲げる者。
声がやたら大きい。頭が固く融通が利かないところがある。口調がどこぞのアニメに出てきそうな警察官口調で喋る。
前述通りある程度融通が利かない正義馬鹿ではあるが、何かと正義に関しては他人も納得できる内容を話すために、一部の正義至上主義のような危険な存在とは思われていない。
何より他人の命や幸福を優先する人なので、付き合いの長い人ほど彼女を信頼する傾向がある。
その固有権能は、三秒から三分の制限時間を指定して起動する個人向け超強バフである。後で制限時間を短く出来るが、長くすることは出来ない。
この固有権能起動時に実行すべき目標――、【正義と信じる行為】を指定して、それを実行中に【正義に欠片でも疑問を得たら】意識を失うほどの反動が来る。さらに、指定の制限時間がすぎればこちらも反動が返ってくる。その代わりに、制限時間を短くすればそれだけ倍々に強化が増えてゆき、もはや誰にも手が付けられない最強存在と化す。要は全天魔族における戦士系最上位層の一人。
第二章第一話で、仮にもバツナンダがプリシアを意識喪失に追い込めたのは、単にバツナンダが固有権能に近い能力を持つとは知らずに不意を打たれてしまったのが原因であり、それがなければ普通にバツナンダは一刀のもとに切り捨てられていたのが現実である。
★トロ・バラム:天魔七十二姫序列51番/二つ名:不屈の未熟拳法士
基礎クラス/戦歴:拳法士/下位層
髪・瞳・肌:茶色の短髪と瞳、幼い外見
特異外見:ケモ娘(熊)
性格:泣き虫、怖がり、不屈の勇気、強さへの憧れ
固有権能/再結晶化時間(複数ストック可不可):通力廻天(Force Difference Reversal)/16時間(不可)
固有能力:なし
キャラクター解説:一人称:私
プリシアの助手役。何かと怪我が絶えないプリシアのために、応急処置パックを常に持ち歩いている、ある意味プリシアの女房役。
天魔族最年少の戦士であり、みんなに可愛がられているマスコット。すぐ泣き、怖がる。何かと謝る。でも引くべき時でないときは、泣きながらも立ち向かう不屈の勇気を持つ。
彼女の固有権能は、未だ不完全な機能限定型で正式なものではないが、効果としては端的に言えば【起動時の対象一人とのパワーバランスを記録して、それの割合を強制的に逆転してしまう】という、ゲームチェンジャー的なもの。さらに色々制限がついているようだが、将来的にどう変化するかは未知数である。
起動時には以下の警告文が出る。
【system LOGOS:――警告:分割神核機能・本起動前のため限定的機能の仮起動を開始】




