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天魔族名鑑特別編・魔王権能編

●はじめに:

 ワタシの名は【キルケ・アスモダイオス】。とりあえず少年――、君のために現在君が扱える魔王権能の限定効果と、将来扱えるであろう【本覚醒後の予想される効果】を先代魔王様のものを参考にまとめてみたよ。ただ、最後の【継承】に関しては先代魔王様の指示があるので現状は伏せさせていただく。――まあ、今のところ君も扱えないだろうし。

 まあ、魔王権能は戦場をひっくり返うる効果を発揮するから、その扱い方をしっかりと学んでくれたまえ。

 我らの背後に君臨して、支配し、命令し、使役することこそが魔王の役目だからね?


●魔王権能:

 中枢神核を持つ者が扱える、対天魔族機能拡張用固有権能。

 使用に関しては【魔源核アッパーマナコア】を消費する以外は他の固有権能と同じ。

 中枢神核本覚醒前でも多少制限はあるが限定的に扱うことは可能である。

 原則として【権能効果領域内に存在する天魔族(これを魔王の庇護領域という)】に対して行使する。

 権能発動の指示式は訓練によって省略が可能。

 現在、支配、召喚、連動、強化、守護、共生、昇格、継承、という八種の効果が確認されている。


★支配:【勅令ちょくれい

 全天魔族への上位神核保持者としての支配機能の具現。

 常時発動受動効果は、本覚醒前の限定時は何も存在せず、本覚醒後は天魔族が受けた精神侵食を呼びかけだけで打ち消すことが可能になる。

限定権能:対象天魔族一人の、実行中の全行動停止+自分が与えた行動支配を除く、全行動支配効果を解除

本覚醒権能:視界内の天魔族全員に、絶対的命令を付与(逆らう事は不可能)+自分が与えた行動支配を除く、全行動支配効果を解除


★召喚:【帰召きしょう

 全天魔族を自身の下へと呼び戻す魔王権能。

 基本的効果としては【スース・マルティム】の固有権能である兵員輸送権能と同じだが、自分の元に召喚することのみの制限がある。

 ただし兵員輸送権能とは違い、覚醒段階によっては人数制限がなくなる、使用法さえ考えればかなり戦略・戦術的運用が可能な魔王権能。

 呼び戻す事ができる有効範囲は、本覚醒前の限定時は半径10km圏内、本覚醒後は半径30km圏内に拡大される。

 さらに常時発動受動効果として、範囲内の天魔族の危機を察知(庇護圏内で大きな負傷/拘束/精神侵蝕等をトリガーで予感を得る)することが出来る。

限定権能:あらかじめ指定しておいた上限10名の天魔族を、自身の傍へと安全に移動させる(全妨害無効)+召喚によって封印束縛系術の効果が自動で解除される

本覚醒権能:望む全ての天魔族を自身の傍へと安全に移動させる(全妨害無効)+召喚によって封印束縛系術の効果が自動で解除される


★連動:【連環れんかん

 末梢神核の個別世界律干渉力を、一時的に連動させて機能させる魔王権能。

 結果として発揮される【固有権能】が、元の効果をある程度不可分に統一した新たな【固有権能】として発動される。

 流れとしては魔王権能連動効果を対象天魔族へ→【印】を得た両者がそれぞれの【固有権能】を発動→直後に連動表示が現れて連動型【固有権能】が効果を発揮する、となる。

 ただ、生まれる連動型【固有権能】の正しい効果は、当然、発揮されないとわからないので、あらかじめ効果を調べておく事が推奨される。一応、初回効果発動時に「相性評定(A~D)」で【system LOGOS】から事前告知がなされる。

 この魔王権能の本覚醒権能は、限定権能がそのまま保有され、同時に特別な連動権能が覚醒する事になる(どちらを使用するかは選択)。

限定権能:指定天魔族二人の【固有権能】を合体する。

本覚醒権能:指定天魔族二人の【固有権能】を合体する。ないし、全天魔族の【固有権能】を合体して【最終魔王神権】を発動する。


★強化:【冥加みょうが

 全天魔族への基礎能力強化を行うための魔王権能。最も扱いやすく、すべての基本とも言える魔王権能。

 召喚権能の約三分の一の範囲の全天魔族へ、運動機能、術行使機能、双方の倍化バフを付与する。

 効果を重ねがけは出来ないが、別の魔王権能を実行してもバフ効果が消えることはない(最大八時間で効果消滅)。

 本覚醒時は、【固有権能】の数値的効果も、基礎能力値とは別に、数割だけ上昇するようになる。

限定権能・本覚醒権能:どちらも効果的にはほぼ変わらない。対象天魔族の各能力を強化する。


★守護:【冥護みょうご

 全天魔族への守護を行うための魔王権能。真っ先に習得すべき魔王権能。

 常時発動受動効果として、生存している全天魔族へ【致命傷回避確率極大化】を発揮し、魔王権能行使でさらに強力な守護効果を発揮できる。

 【致命傷回避確率極大化】は、あくまでも死亡確率を限界まで低下させるものであり、確定で死に至るような殺傷から守る効果はない。

 さらに、この効果で死を回避後は、一旦【致命傷回避確率極大化】がわずかの時間ながら解除されてしまう為に、即座にとどめを刺されれば普通に死に至る。

 能動的な守護効果は、限定機能では一人限定のダメージ削減効果(魔王の精神力によって三~七割削減。一回効果発揮で終了)、本覚醒後は視界内直近数名のダメージ極小化効果(九割削減。それぞれ一回効果発揮で終了)になる。

限定権能:致命傷の回避+特定一人のダメージ削減。

本覚醒権能:致命傷の回避+特定数人のダメージ極小化。


★共生:【魂緒たまのお

 中枢神核と対象末梢神核の魂接続を行う魔王権能。

 本覚醒前の限定効果は、対象一人の固有能力を魔王本人も使用可能になる(一部特殊なものを除く)、というものである。

 だが本覚醒後は、対象一人の【固有権能】をも利用可能になる(【昇格型弐式固有権能】は利用不可能)。

 流れとしては魔王権能効果で【固有権能】獲得(この時、対象者は使用不許可する事もできる)→魔王種が自身の【魔源核】と対象者の【仮想魔源核】を双方消費して【固有権能】発揮(発揮させるのは魔王本人)、となる。

限定権能・本覚醒権能:どちらも効果的にはほぼ変わらない。自身と契約天魔族全員の魂接続。


★昇格:【叙進じょしん

 対象末梢神核の個別世界律干渉力を強化変質させる魔王権能。

 流れとしては魔王権能昇格効果を対象天魔族へ→【印】を得た天魔族が【固有権能】を発動→発動される【固有権能】は自動的に【昇格型弐式固有権能】に置き換わって発動される、となる。

 この魔王権能は、効果自体は本覚醒前と後で変化はないが、本覚醒前は一回、本覚醒後は三回まで継続して【昇格型弐式固有権能】を継続使用可能となる。

限定権能・本覚醒権能:対象一人の【固有権能】を【昇格型弐式固有権能】へ変更する。


★継承:【???】

限定権能:???

本覚醒権能:???

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