第七話 逃亡劇
「トラック、こっち、止めてある、ついてきて。」
俺達はダードについて行く
いやーまさか村の奴らが魔王軍と繋がりがあるなんて
、まぁこの世界じゃあ普通かもな。
「出るところに村の奴らに見られてないよな?」
俺はこっそりドーニに言う
「あっ、そうか、見られたらまずかったかぁ。」
「え、」
俺はそーっと後ろを振り向く
うん、なんかいるわ。5人くらいがこっち見てるわ。
ドーニもダードも振り向く。
「確か俺らは魔王軍の手下に密告されるんだよな。」
ドーニが顔色を悪くして言う
「ああ。」
「じゃあ普通は逃がそうとしないよな。」
「俺でもそうするね。」
「逃げろ!!走れ!!」
ダードが珍しく叫ぶ
「逃がすかぁ!」
おいおい、血眼じゃねぇか。
何が村だ、ただのヤベー場所じゃねぇか。
「トラックまでどんくらいだ!?」
「あと2分くらいかかる!」
まじか、まぁまぁ遠いな、後ろの奴らもまだまだ追いかけてくる。つーか増えてね?
「まてごらぁ!」
こえー。もうずっとくんじゃん。
「後少しで着く!走れ!」
「おーけー!」
「よし!着いた!乗り組め!」
俺はすかさず運転席に乗る、俺に続きダードもドーニも乗る。
「よし!出るぞ!」
「急げ!秀吉!」
エンジンがかかり発進する。
「ひぃー、危なかった。人ってたったの46年であんな変わるもんかぁ?」
「46年は長いだろ、俺が生まれたときにはもうあぁなっていたぞ。」
だからって変わりすぎだろ、適応力はんぱねぇなー。
サイドミラーを見たら上手く巻いたようだ。いやー危なかった。明日に出ていたら今頃魔王軍の手下によって殺されてたかもなぁ。
なんて思っていたら
「おい!魔王軍のトラックが来てるぞ!」
ドーニが叫ぶ
事態はそうそう上手くはいかないようだ。