第六話 取引後、不穏な感じ
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これは時間がたった時の表現や別の人物の視点になるとき使います。そこんとこよろしくお願いします。
村についてから2日たった。
食料と弾は手に入れたがやはり水は手に入れられなかった。水は節約してるから2日分は余ってるが、やはり幹部の城までは足りないらしい。
「どーすんだ?ドーニ、これじゃ俺たち干からびちまうぞ。」
「仕方が無い、明日村を出よう、オアシスがあるかもしれない。」
「おいおい、神頼みかよ。」
さすがに呆れる、諦めんなよ!
「仕方が無いだろ、これ以上交渉しても無駄だ。」
まぁ確かにそうだが、仕方がないのかー?
「なぁダード、お前はどう思う?」
「えっ!?あ、えと、その、」
「おい、やめたれよ、ダードはそうゆう急に来る自分への問いかけや会話に弱いんだから。」
あれ?そうだっけ?
「ごめん!ダード!俺が悪かった!」
「いや、だい、じょぶ。あと、俺は、兄貴に、賛、成。」
「そっか、」
うーん、やっぱ明日村を出るしかないのか…。このベットともお別れかー。このままずっとここに居たいけどなー、よし!けじめでもつけるか。
「よし!ダード!俺の頬を殴ってく」
ドカ!!!
「あ、ありが、とう…」
躊躇なかったな、しかも結構痛かったし…
まぁこれで、決心は出来た。
「今日は滞在する感じでいいんだな。」
「あぁ、今日装備品とかを整理して準備万端な状態で村を出よう、いつ魔王軍に襲われるかわからんからな。」
「ほーい。」
「秀吉は、この銃弾をロープと交換しにいってくれ。今使ってるロープが壊れそうだ。」
「わかった、じゃちょっと行ってくる。」
俺は宿を出て裏路地に出る。
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「よかったー交換できて。」
なんて言いながら宿に戻っていると、その時誰かの会話が聞こえた。この角の先から聞こえてくる。
「おい、作戦の決行日は明日でいいんだな?」
作戦?なんのことだ?
「そうだよ、奴らがいることを魔王軍の手下どもに密告する作戦は明日だよ。」
え、あ、まじかー…やっぱこんな世紀末じゃこんなのもありえるかー。てかなんだよ、その作戦名まんまじゃねぇか。
「へっへっへ、明日が楽しみだぜ、食料や水が手に入るんだからなぁ。」
そっか、水も食料もこの世界じゃ手に入りにくいからなぁ、日本なのに荒野だし。
てかこのままだと密告されて魔王軍から追われるのか。じゃやばくね?急げ!!
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「今、勇者がいたよな。」
「あぁ、いたな、村長にやつらは今日の夜にここを出るはずと伝えねば…」
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俺は宿に戻る。
「おい!ドーガ!いるか!?」
「なんだよ、うるせぇなぁ」
ドー二は銃の手入れをしていたようだ、隣でダードは地図を見ていて、幹部までの道のりを確認しているようだ。
「聞いてくれ!村の奴らが俺らの事を魔王軍の手下に密告するらしい!」
「げっ、本当か!?おい!ダード!急げ、出る準備だ!」
そう言って銃や荷物をしまいだす。
「お前も急げ!秀吉!」
「もちろんだ!」
ひぃ~急げ急げ~!
俺は銃やさっき交換したローブをしまい準備する。
「お前ら、準備はできたか?」
「あぁ、なんとか。」
「よし、行くぞ。秀吉はもちろん車の運転、今度はダードが助手席に乗れ。俺は後ろで索敵している。」
また俺が運転かぁー、俺まだ22歳でまだ若いんだけどなぁ、運転免許は持ってるけど、トラックみたいな大型車は免許持ってないんだよな。まぁこの世界は運転免許とか役にたたないから良いんだけど。
「任せとけ!」
とか言ったりして、本当は不安だけどなぁ。
こうして俺達はこの村から出ることにした。