第五話 村に到着
あれから5時間で村にへと着いた。
ここの村はあまり魔王軍の襲撃は受けてないらしいし、安全だろう。
「ここでガソリンや弾、食料を確保するんだろ?」
俺はそう質問する。それをドーニが答える。
「あぁ、ここでさっき手に入れたゴブリンの体の一部や、あいつらが持ってた使わないであろう銃、アイテムを交換する。」
「アイテム?それって魔道具ってやつか?」
「そうだ。魔道具の中にはハズレもあるんだ、例えばこの交換するやつは、タバコと同じ成分の煙を出す魔道具だ。俺たちはタバコは吸わないからか、ハズレ枠だ。」
魔道具といえば異世界あるあるだな、てかタバコの煙を出す魔道具って、どこのタバコ好きが作ったんだよ…
そんなことを話しながら村の酒場へと近づく。
酒場で交換とかなんか異世界らしいな、まぁここもともとは日本だけど。
「邪魔するぜ。」
とダードは大声で宣言する。
「おめぇは誰だ?ここらへんでは見ねぇ顔だな。」
酒場のマスター?みたいなのが喋る。
「俺達はキーチ村の者達だ!」
とダードが言う。てかあそこってそんな名前の村だったんだな…。初めて知ったよ。
「うぇ!お前ら勇者パーティーか?」
勇者パーティー?なんだそれ?俺はダードに小声でささやく。
「おい、ダード、なんでキーチ村だったら勇者パーティーってわかるんだ?」
「キーチ村…毎年…勇者…召喚…される。」
ふーん、俺以外にもいたんだなー。じゃなんで魔王生きてんだ。つーことは死んだのか…。俺勝てるかな?
ダードが酒場のやつに話す
「ここにゴブリンの素材と魔道具、銃がある。」
「なにが欲しいんだ?」
「食料、水、弾が欲しい。」
「弾や食料はいいが、水はきついなぁ、酒はあるが純粋な水はすくねぇんだ。酒は魔王軍のトラックを襲えば手に入れるが、水は十分の一の確率なんだ。」
勝手に話が進むな〜。一応俺、勇者らしいんだけど、つーかなんで過去から来ただけで勇者扱いなんだ?も〜う、謎が多すぎる。
「水がだめかぁ、この村の水はどう確保してるんだ?」
ドーニが質問する
「さっき言ったように魔王軍のトラックをおそうか、商人から高額で買ってる。かつかつだよ。」
なるほど、食料問題は多いみたいだな。
「どうする?ドーニ、残りどれくらい水があるっけ?」
「3日分だ、この量じゃ幹部の城まで足りないし、この先にはもう村がない。」
「つまり、ここでどうにかしてでも水を手に入れる必要がある。」
うーん、この村じゃ水の確保は無理そうだし、水を盗むのはありえない、困ったな〜。
「仕方ない、今日は宿で少し滞在するか、水の確保は後で考えよう。」
すると酒場のやつの一人が言う。
「宿ならここから3つ先の門を曲がると宿があるぜ。」
「ありがたい。」
ドーニは馬鹿のくせに、交渉とか戦闘は得意なんだよな〜、謎だろ。
〜宿にて〜
「やっと安全な寝床だぁ〜!!」
「おい!秀吉!そんなにはしゃぐなよ!」
「別にいいだろーダードも喜んでるし。」
ダードが顔には出てないが、行動が嬉しい人の反応だ、ぴょんぴょんと飛び跳ねてる。
にしても、久しぶりにフカフカのベッドだぁ〜〜!
今日は村についたし、なんとかなったな。
にしても、水が3日分あると言った時に、悪そうな顔をしてたのはなんでだろうか。
続く