第三話 魔王軍ずるくない?
俺は大ジャンプした。
ビターン!!
「いったぁーー!!!なにこれ!?透明な壁がある!!」
俺は、たまたま結界の端っこを掴めた。そして登ったてみる、そして足場を叩いてみるが壊れない。
結界か?これ
その時ドーニが説明してくれた。
「それは、結界だ!一定数のダメージを与えなきゃ壊れない!俺達には奴らの結界のHPが見えねぇ!だから撃ち続けるしか無い!」
「それ早く言ってくれよ!」
てかその言い方だと魔王軍にはHPが見えんのかよ。MPとか見えんのかな。人間は魔力持てないらしいけど。
「と、とにかく俺はどうにかしてコイツラ倒すから少し離れててくれ!」
そう言うと俺が乗ってたトラックは、右によれた。
さて、どうするか。
パァァァーーーン!!
なんて思ってると下の方から、銃弾が飛んできた。
「あっぶね!!」
おいおい結界内の方は攻撃できんのかよ。
ひとまず後ろの方にいかねば。
「ここなら攻撃できまい。」
手探りで結界の端を確認する。
さて、どうしたものか。アイツラの見た目は、よくゲームやアニメで見られるゴブリンそのもの。
武器は銃、数は4人。
このままドーニの言う通りに、結界のHPがなくなるまで撃つか、いや、弾がもったいない。
よく、考えろ、なにか手段はあるはずだ。
結界内から攻撃出来んだろ。でもアイツラは助手席やコンテナの窓から撃っている。正面から撃てばいいのに撃たないのは、そこだけ穴があるんじゃないのか?しかし、確証が無い。
え〜い!ままよ!
俺は運転席目指して走る。
「じんせーーーい!!」
急いで内ポケットに入っている手榴弾を取り出し、ピンを抜く。
そしてそのまま、身を乗り出し、銃の弾が出ている多分開いてる所にぶん投げた。
ドカァァァ〜〜〜ン!!!
とてつもない大爆発が起きた。
「はぁはぁ、流石にやったか…。いっつ!」
着地するときに右肩をぶつけたみたいだ。
くそ!左手しか使えねぇ!右手で撃ったら反動で肩が壊れちまう。
そして煙が晴れる
「おいおい、嘘だろ!?」
ゴブリン3人が生き残ってんじゃねぇか!
俺が持ってるのは手榴弾2個、ナイフ、ベレッタ93R、弾43、閃光弾1個。
ひとまず俺は岩陰に隠れる。
まだ気づかれてないようだ。
さて、どうするか。玉が少ないから、無駄なことはできない。頭を狙うか?
試しに俺はバレるのを承知で頭を狙って撃ってみる。
バキューーん!!
当たった、けど全然効いてないだと!?
骨が硬いのか!
「いってぇ。そこだ!撃て」
ゴブリンの一人が叫ぶ。
まずいバレた!
さてどうする。銃は効かねぇし、まだゴブリンについてなにもわかんねぇ。
ドーニ達は爆風に巻き込まれたのか、見当たらねぇし。手段しかねぇ。銃が使えねぇから、ナイフか手榴弾、手榴弾は巻き込まれる、やっぱナイフしかねぇ。ナイフでぶった切る、もう、これしかねぇ。
俺はナイフを構える。
「どりゃせぇぇぇぇーーー!!!」
俺は全力で走った。
続く