「パンケーキ食べたい、パンケーキ食べたい、蒲田は地獄」は本当か?
私は蒲田周辺に住んでいる。
テレビのお笑い番組で芸人が「パンケーキ食べたい、パンケーキ食べたい、蒲田は地獄」というのを見た。微笑ましく面白く見ていたが、違和感と納得感でもにょっていた。
蒲田は地獄なのだろうか?
地獄に対する納得感も多少はある。まず、金曜の終電で帰宅する際にはJR蒲田のホームは必ずと言っていいほどゲロがある。何も珍しくはない。他人のゲロほど不愉快なものはない。これのみで地獄と感じる人はいるだろう。
もうひとつ、地獄で思い当たるところは、JR蒲田の東口からでてまっすぐ行くと、居酒屋とピンサロみたいなのが交互に並んでいるような空間がある。ここはオッサンには天国かもしれないが、それ以外には地獄に見えそうだ。
他人の視点を想像していたが、自分の視点では蒲田は別に嫌いではない。ラーメン屋も多いし、安い居酒屋もあれば、ホルモン屋も多い、あと餃子が有名だ。私が飲むのは主に渋谷で、蒲田ではあまり飲まないが、たまに友人と蒲田に集合した際に店で困ることはない。
先の芸人はキラキラ系というか、お姉系というか、まあ一般論としての「きれいなもの」が好きな雰囲気だった。そういう人が好きな街は表参道とか銀座とかなんだろう。彼から見れば、表参道がが天国で、蒲田が地獄なのだ。
リアルでその芸人と会うことはないだろうが、想像する。私は彼のことを嫌いにはならないだろうが、彼から嫌われることは容易に想像できる。まあしょうがないし、なんだか嫌われそうだから近づこうとも思わないのだ。
まとめると、私にとっては蒲田は地獄ではない、天国でもないがいい街だ。その芸人にとって蒲田は地獄なのは別に不思議ではない。もにょったのは、その芸人と私の感覚に一致する部分があるという暗黙の期待が間違っていたのだ。