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今日は赤ちゃん



あらら~宅には以前から二匹の日本イシガメがいる。

ベランダには水槽代わりのプラケース二つとその真ん中にプランターを置いてある。

そこに二匹がいる。


8年程前に家に来た二匹は小さく生後1年位と半年程だった。

甲長5cm位だったか?

プラケースに水を張った状態で水深25cm位。

奥底に潜り込んだらどこにいるのか探すのが困難だった。

今ではメスの方は床に立つと頭はプラケースを越えてしまう。

手足は太く頑丈で鋭い爪と優れた脚力はロッククライミングの達人のような動きで“まさかこんな場所から!”という思いもよらない脱走劇を披露する。

そんな二匹も適齢期。

昨年、初めて産卵した。

プランターにはカメが小さい頃芽を出した桃の木が生えていて少しはなれたプランターの端っこがこの子の産卵のお気に入り場所のようだ。

昨年の卵は碌に埋め戻されず露出したままだった。

そのままというのもなんか毎日見えてしまうので適当に埋め戻して秋になっても何事も起こらなかった。

まあ、当然だろう。

いろんな飼育記を読んでも河原や民家の軒下に産んだ卵が孵ったという話は読んだ記憶がある。

しかし、プランターに産んだ卵が孵ったという話は聞かない。

そんな適当な事をしていて仔ガメが孵化するならブリーダー諸氏の努力と執念ともいえるようなデータの蓄積は何だったんだ?

可哀想だけど、無精卵か環境が悪かったんだな・・・

そう思って月日は流れた。

2020年6月?あらら~(作者)の記憶は曖昧である。

今年もこの子(成体メス)は同じ場所に卵を産んだ。

今回は綺麗に埋め戻していて二回目の産卵で上手くなったものだと思った。


そして・・・


2020年9月4日。

いつものように成体二匹にエサをあげる。

プラケースからプランターへ移動する足場に小さい黒っぽい物体が・・・

そして、黒いつぶらな瞳がこちらを見た。


へ???


まん丸な黒/茶色の甲羅に細く長い尻尾・・・


日本イシガメの幼体だった。



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