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プロローグ-A-
もし。
明日、誰かと僕を引き合わせてくれるなら
何をしたっていい。何を差し出したっていい。
お願いだからあわせて欲しい。
もし。
明日、この島で何か違うことが起こってくれるのなら
何をやられたっていい。どんな無理難題を言われたっていい
お願いだから何か事をおこしておくれ。
こう、何度願ったろう。
こう、何度言っただろう。
聞いてくれるのは
海の波と
小鳥と
りすと
木々たちと。
周りにひろがる 自然たち。
別に嫌いなわけじゃない。
別にここに居るのが嫌なわけじゃない。
だけど時折思い出すんだ
あの、幸せだった日々を。
兄と一緒に駆け巡った毎日を
母と一緒にお出かけした毎日を
父の膝の上でおもちゃで遊んでいた日々を
懐かしくて
愛しいあの日々に
戻りたくて。




