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パラドクスは終わらない  作者: 霧蒼はると(ヤマハ)
序章 予知
5/8

第四話 神界へ

 いや、本当にワクワクする。元々感情を表に出さない俺だけど、今はきっと笑っているのだと思う。

  レイルは何やら忙しそうだ。魔法をひたすら唱えている。

  徐々にうっすらと扉のようなものが見えてきた。ほんのり光っていて、見る者を圧倒するような大きな扉だ。

  「これは神界への扉みたいなやつ?あ、敬語じゃなくて砕けた話し方でいいよ。俺もそうするから」

「…わかったわ。そう、これは神界への扉。これから火ノ神を神界へ連れていくの。まずは最高神の方々に挨拶と、世界についての説明。その後に火ノ神の担当、つまりは役職を決めることになっているわ」


「じゃあ行きましょう!神界へ!」

 久しぶりなのか張り切っているようだ。可愛いな。


 レイルがどんどん砕けていっている。というか、明るくなってる?




 -----扉を開けよう。


 ぎぃぎぃと音を立てながらも、光が差し込んでくる。そして扉が完全に開けると、光が俺とレイルの全身を包んだ。



 ―――少し意識がとんでいたようだ。いつの間にか俺は細い道に立っていた。小さなトンネルのようで、影はなく、どこを見ても白く輝いていた。


「気がついた?」

「ここは?」

「ここは神界までの道。神界へはセキュリティ的な問題でテレポートができないから『導き』の私が扉を呼ぶの」

「…先が見えないんだけど?」

 ちょっとまっててと言って、レイルは魔法の詠唱を始める。


「『光速』」

 と、短く呟いた瞬間、かつてないスピードで俺たちはトンネルを走っていた。


 人間的な時間では2時間くらいだろうか。

 目の前に黒塗りの扉が見えた。レイルの出した扉の色違いのようで、それ以外に違いは見られなかった。


「さあ、覚悟はいい?」


 …え、なんの?


「うぉぉぉおおおおお!?」

 突如体が扉に引っ張られ、強引に突き破ってしまった…。


 何が起こったのかわかんなかったけど、その先には何柱もの神々が俺を見ていた。


 正直怖いです…。



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