第三話 ステータス
俺は目の前にいる何かを女神(仮)とすることに決めた。神々しすぎるからな。
「私は人の言う女神にあたる存在、レイルです」
俺の中で女神(仮)は早くも女神に変換された。
「そして人にとって、神とは人を天から見守る存在とされていることでしょう」
俺は黙り続けた。なぜならこの話にはまだ続きがあるような感じがしたからだ。
レイルはそんな俺を見て微笑み言った。
「あなたは神になりたいんですね?」
「はい」
ずっと前から決めていたことだ。
するとすぐにレイルは魔法陣のようなものを取り出して、魔法を使い始めた。
「『リンク』『サーチ』」
英語か。まあ、俺にわかる言語に修正されているんだろうけど。
そうして、1分くらいだろうか、レイルは魔法の展開を閉じた。
「…さて」
パチンッと指を鳴らし、
「ここに」
間髪入れずに男が現れた。
伝言をお願いします、とレイルから紙を受け取り、すぐに転移するのが見えた。言葉遣いから察するに、あの男のほうが格下なのだろう。
「お待たせしました。改めて自己紹介をさせていただきます。私は天界、『導き』担当のレイルです。今しがた、あなた様の能力等を調べさせていただいました」
いくつか疑問があるなぁ…。
「質問よろしいでしょうか」
「どうぞ」
やっぱり、いきなり俺への態度が丁寧になっている。
「なんで話し方がさっきより丁寧になったのですか?」
「それはあなたのほうが私よりも格上だからです」
「能力とは?」
「あなた様の世界にあるゲームと基本のシステムは同じです。もちろん神であれば別ですが」
「つまり、さっきので何がわかったのですか?」
レイルは頷き、俺に紙を渡してきた。
「あなた様の能力等を記したものです。今後の参考までに目を通してください」
ふむ…
とりあえず読むとしよう。
…結構読むとこ多いな…。
ええと、つまり?俺は強いと?
あんまし強いと俺TUEEEEみたいな感じでつまんなそうだな…。
あと神意とか神権ってなんだ?やばい疑問が多すぎる。
「あ!神意と神権ってなんですか?」
「神意は人間の言う魔力みたいなものです。ただし、イメージに比例した力を出すことができます。神権は神としての命令の強さです。」
「規格っていうのはどんな感じで別れてますか?」
「簡単に言うと強さで決まってますね。神意とかもです」
「なるほど…。」
さてでは
実際、神はなにをするのか---------------