審神者業務と初期刀の顕現
城「審神者は刀剣の付喪神を降ろして時間遡行軍を殲滅するのが役目で、これからは、僕が君の担当と言うことになるね。説明としては簡単。本丸に初期刀と行って、鍛刀、出陣、遠征、手入れ、演練を行って欲しいんだ。他にも細かい業務があるからそれは本丸に行ったときにこんのすけに確認してほしい。流行だと言っていたから、知っているとは思うけれどね。そして君の場合は禊師だから、亜空間にある神域の浄化もお願いするよ」
葵「ええ、知っています。あくまでも噂程度にはですが。浄化は良いんですが、そんなに禊する機会があるんですか?」
城「その辺りのことは、こんのすけや初期刀に聞くと良いよ。別の緊急案件が入ってしまっているから、僕は行くね」
葵「そうですか。急なんですね」
城「すないね。ではまたね」
城田が緊急案件の方へ行ってしまうとこんのすけが業務について語り出した。
こ「まず最初に初期刀を選びましょうか」
葵「初期刀?」
こ「はい、初期刀です。初期刀は審神者様が自分で選べる唯一の刀です。どれを選んでも能力に変わりはありません。審神者様のお好きな刀をお選び下さい」
葵「ふーん。じゃあ刀の説明よろしく」
こ「かしこまりました。では右から。一振り目の刀は沖田総司の愛刀の一つ。加州清光。二振り目のこちらは、足利城主の依頼で作られし山姥切の写し。国広の傑作とされた山姥切国広。三振り目のこちらは、風流を愛す文系名刀、歌仙兼定。四振り目のこちらは、坂本龍馬の名刀、陸奥守吉行。そして、最後の五振り目のこちらは、虎徹の真作。蜂須賀虎徹にございます。これらの刀は後から鍛刀や任務中に手に入れる事も出来ます」
葵「んー、なら陸奥守吉行にしようかな。きっと、面白い人だろうし」
こ「では、葵様。陸奥守殿を顕現させましょう」
葵「ほーい。んじゃ、やりますかねぇ。『いでませ、いでませ、陸奥守吉行』」
そう私は陸奥守吉行を刀台に置くと唱えた。この言葉は、神を降ろす。すると、辺りが光り、桜の花びらが舞う。花びらが消え去るとそこには、一人の男性が居た。
陸「わしは、陸奥守吉行じゃ。折角こがな所に来たき、世界をつかむぜよ!!」
葵「おおー、桜が舞うなんて何て綺麗な。陸奥守さん、私は審神者兼禊師の葵と言います。よろしくお願いいたします」
陸「ほう。主は禊師なんか。こげんちっこいのにようやるのう。ほいだらよろしく頼むぜよ」
こ「では、初期刀も顕現した事ですし早速本丸に行きましょう」
葵「どうやって行くの?」
こ「政府の地下に専用ゲートがありますのでそこから参ります」