表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我は飢えたり  作者: 夜刀神 夜霧
序章
5/7

プロローグ4

お久し振りです。

.....はッ

 ここは?前の灰色ぽい場所じゃない、白い部屋?

となると、思い浮かぶのは。コアルーム、か。確か気を失う前に、ダンジョンを生成し始めたはずだし。少し歩いてみるか。


 ああ、やっぱり。コアがあったか。完成してるか?




...うん、しっかりとダンジョンは生成されてる。ただ、出入り口がない?どういうことだよ。確かにダンジョンは作ったはずだぞ、出入り口用の穴も作ったはずなのに…何も問題はないはずだ。

くそ、何が駄目だったんだ。


 まさかまた、ダンジョン命名の時みたいなパターンか?何かする必要があるとか?

でもコアには何も浮かんでない。なら、ダンジョン本体に何か問題があるのかもしれない。それなら、とりあえず変な所がないか一層ずつコアでチェックするしかない。

 原因はいくつか考えられる。まず、道の構造。モンスター類でのエラー。罠とかも怪しい.........




[体感約3時間後]



 全く分からん…コアをいじくり倒しても何も出てこないし。むだ..ではないけどコアをしばらくいじっていたおかげで色々と機能把握ができて、ダンジョンの機能を使って様々なことを出来るようになったと思うし。

 一回気分転換でもしに少し歩いてみるか、ダンジョンが実際にどうなってるかも自分の目では確認していなかったからな。

 えっと移動用の機能は確か、移動先を思い浮かべてコマンドワードの〔転移〕




を、心の中で唱えるはずなんだけど。いま、正に瞬きをする間に場所が変わったな。さっきので移動されるのかよ、反応がよさすぎないか?まあ、俺自身が慣れればいいだけか。


 さて、予定道理に第1層の出入り口になる予定の場所に移動できたわけだが。

これは、黒い穴?縦のサイズは俺の1.5倍くらいだから..260CMぐらい?っとそうだダンジョンなんだしコアで確認すれば正確な値が知れるな。


 縦250CM横200CMか....となると、やはり出入り口で違いないな。さっき、調べていた時に警告も出ていなかったし…触ってみるか。慎重にゆっくりと手を伸ばして


〔開門 先 が指定 されていま せん、指定 を〕


 またか、本当にユーザーに不親切なつくりしてんなダンジョン。初めからメッセージくれればいいのに…


 さて、愚痴はここら辺にしておいて。開門先…つまりダンジョンを開く位置か、かなり重要だな…初期位置を軍事国家の都市に開いたりしたら、即お陀仏になることは考えなくても分かることだし。

出来れば、交通量の多い街道の近くに開ければ理想道理なんだが....

この世界(ベズークノスト )の事は、世界の名前と魔力があること、あと予測だけれど中世ヨーロッパ風の世界ということしか分からない。つまり、開門先を指定できない。

 開門場所ランダムで、とかできるのかな?できなきゃ、当てずっぽうでそれっぽい地名を上げていくとか?

当てずっぽうはなかなかに、精神にダメージ来そうだな…

とりあえず、当たって砕けろするか…


「開門先を示すための地図を出してくれ」


〔その 様なものは 有り ま せん〕


ぱっと思いついたからやってみたが駄目か、わかってたけど。そんな甘くないよね、この世の中。

「開門先はランダムで」


〔開門 に関し て 場 所の条件 などは ?〕


 あれ?ある程度希望聞いてくれるのか。てっきり、全部勝手に決められるものかと思ってた。今までがあれだし..

 条件か、とりあえず強大な軍事国の基地なんかに出たくは無いから、軍事関係施設の傍は全てなし。農業系も、嫌な未来に成る予測しかないからNG。交易都市の交易路周辺がやはり安牌か…

「交易都市の交易路周辺で」


〔候補地 の 測定.....決定 接 続を開 始〕


《接続が開始されると、まず暗い穴のような入口は中央から捩れて全体まで広がって行った。次に、捩じれた始めた部分が「白黄色(はくおういろ)」「苔色」「茶色」様々な色を持ち始める。それらの色たちが暗い穴であったところを切り裂いき、花開くように広がり。終に、木々が立ち草が茂る森が入口に映された。》


 へぇー、ダンジョンの入口こうして繋がるのか。ぱっと、繋がるものかと思ってた。

 まず、見られない光景だろうし。この世界での空間とはどういった法則を参考にすればいいのか何となくわかった。でも具体的な数式とかは分からないから、どうしようもないけどね。


 少し、繋がった先を見てからダンジョンを見て回るとしますか。




 入口をくぐるか…ダンジョンから離れるのは大きな問題では無い筈。少なくともいきなり死んだりはしない、コアの情報ではそうだったと思う…


 出てみるとそこに広がるのは入口で見た目道理、森だね。あと、木の間から月明りや景色が見渡せるし、少し高いところに繋がったか。

 んーと?見渡してみる限り、村やら街道やらの人の痕跡は発見できないか。木が邪魔で見えてないだけかもしれないけれども。とりあえずいきなり戦闘が発生するような場所じゃなくて良かった。


「ふぅ...」

 今回はこのくらいにして、さっさと戻ってダンジョンを見て回ろうか。夜だと、あんまり細かい所まで見ることが出来ないから情報収集には難しいものが有るしね。




 ただいまっと。見た目はもう洞窟だし、扉があるわけでも無いからただいまは少しおかしいかな?

 じゃ早速ダンジョン見て回りますか。まずは10階層の終わりに〔転移〕


 ..まだ、転移する感覚にはしばらくは慣れそうにないな。

 これが第10階層か...コアを通じて知覚するのとは、やはり全く違うな。知覚していたよりも暗いし、ジメジメしてる。モンスター達を呼んでみるか。実際に見るとどんなものなのか、楽しみのような、不安なような。

「声のするところに、動物類の者を除き各々1体ずつ集まれ!」




「「グルギャャ!」」(ゴブリン・ボブゴブリン)

「カチッカチッ!」(スケルトン)

「キィッ!」(バット)

「ブルァァ!」(オーク)


第10層の終わりだからか、第11層の面子も来たな…丁度良い。

集まったか...声は無いけどスライムやクトーニアン、クモも来てるな。クトーニアンはワーム達の代表か?

「さて、来てくれてありがとう。早速だけど、ここに着いた順番で自己紹介をやってくれ。って、誰も話せないか..」

どうしよ……こっちから一方的に意思を伝えられるだけ……じゃないですね。確か..言葉は話せないけどその分、随分と細かくイメージを此方に送れるよね?

「...じゃあ、君達の姿を改めて見せて貰えるか?それと、君達が出来ることをイメージで伝えて欲しい」


「グガ、ギャ!ギャギャグルァ!」(意訳:オレタチ、タタカエル!ヨルヲミレケド()ハツカエナイ!)


 「ゴブリン系はつまるところ脳筋?」


 「グルァ!!」(ツヨソウ!)


 ああ、これは脳筋だね。しかし、魔法使えるのがいないのは意外だね。、大抵の作品だとメイジみたいのが居るものだけど。でも、ゴブリンは小学6年生位の大きさで、ホブの方は中学生くらいだけど体格は割としっかりとしてるし、筋肉有るのかな?あとは、夜目が効くと成程。

「分かった、次に進もうか」


 「カカカカ、カラカ。カカラ..カッ?」(レンケイシテタタカエル、マモミレル。ネタラ..テキダマセル?)


「スケルトン達は、金属製の重い道具は持てる?」


「ガッ!」(デキル!)

「カカカ、カララ」(モテルノ、ゲンドハアル)


伝わってきたイメージたと、色々と普通に持てるのか。上限は筋肉有る男の人って感じかな。でも、防具着せる気はあんまりないし武器を持たせるには十分な力は有る。細かいところは、いったい呼び出しして確認すれば良いか。

「おっけー、スケルトン有り難う。次はスライムの番」


「・・・・・」


スライムは言葉を出せないから、静だな……特に俺も話すことないし。

しかし、やれることは伝わった。纏めると、スライムはアメーバみたいなものだ。ある程度はバラバラにされても時間をかければそれぞれが回復は出来るし、粘体であるが故に物理的なものには強い。弱点は凍らされて砕かれたりとかか。

「スライムは終わり。次はクモとバットなんだけど・・・大体できることは分かるからオークに順番を飛ばさせてもらうよ。ただ、クモは君を含めないで後で2体ほど用が有るから呼んできてもらえる?」

 

 想像以上に蜘蛛の移動早いな…俺の腰ほどの大きさなのにこんな狭い洞窟でよく動けるもんだ。バットは、特に反応ないな。相変わらずクトーニアンにぶら下がってる。というか………よくぶら下がれるな、神話生物相手に。


 「ブフ、ブルブブ。フガッブルル、ブッフ。ブ、ブギャッ!ブギッ!」(ソロソロ、オレハジメル。オレタチハゴブリンドモヨリ、ツヨクデカイ。アト、メスイナイ!メスホシイ!)


「雌?他種族のか?」


「ブルフォ」(オレタチイガイ)


オークはゴブリンの上位互換見たいなものか、ただし色々な意味で女の敵。体は普通に大人位で、色々と横に太くてデカイ。見た目は豚7:猪3の割合で、大体ケモ度の階段3段目って所。

「次のクトーニアンはワーム達の説明も頼むよ」


(私は大体地球に伝わっているとうりです。ですので、水及び放射線に弱く。そこそこのテレーパシーが使えます。ワームどもは、私を50分の1程度まで弱体化させたものとして考えてもらえればと。)


「成程、栄養は必要なのか?」


(地から勝手に取りますし、ほとんど必要としないので大丈夫です。)


「そうか、ならば基本はクトーニアンがワーム達を統率してくれ。」

うん、最初にイメージした通りにあっちと同じだな。これならもし彼ら地下組以外が全滅しても、そこまで心配もいらないだろう。クトーニアンの弱点はどちらを攻めるにしても量が必要になるだろうし。

「それでは諸君今回は解散とする。これからは実際に生き、このダンジョンに慣れてくれ。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ