プロローグ「主人公ではない人々」
国語が苦手な作者が、思いつきの言葉を繋げて文章にしています
読みづらいのはご了承下さいm(_ _)m
僕に居場所なんてない
「欲しい」と願っても、誰も叶えてくれない
あの子が羨ましい。 あんなに慕われて
あの子が疎ましい。 あんなに優しくされて
あの子が妬ましい。 あんなに愛されて
こんなに醜く汚い僕の 墨色に濁った声を、
貴方は褒めてくれた。 僕に居場所をくれた。
そんな貴方が、
生きる意味を探している時 僕に何かできますか?
『生きろ』なんて言わないから、
僕に『生きる意味』を下さい
‐‐‐‐‐
「……右手を握るとさぁー」
「んあ?右手が何だって?」
「握るとさ、小指だけ曲がらないんだよね」
「へぇ~」
何所にでもよくありそうで、
実は無さそうな街がある。
僕らはそこで、
いつもの一日を満喫していた。
~~~[Master Key]~~~
=======プロローグ========
空は群青色、崖から見えるのは紅色の大地。
その大地には剣の様な物が突き刺さっている
漫画や小説にありそうな、そんな風景だ。
戦場、、、というか戦士の墓場の様な
「…………!!」
誰かが何かを叫んでいるが、よく聞こえない。
「…!!……!!!」
(何だよ?もっとハッキリ喋ってくれよ!)
「…ス……ナイ!!」
(ちょっと聞こえた!もうちょっとで全部聞こえる!)
「逃げろ!!」
ズッ
胸の、そう、心臓辺りに何かが刺さってる?
あれ?寒いぞ、瞼が重くなって・・・。
痛みが無いなんておかしいな
「何だ、逃げるのか?構わないがな、追いかけるまで、だ!!」
意識が遠のいていく・・・・・
「ここではない場所へ!遠くに!」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「んで?曲がらないと、何かあるの?」
小柄な少年が、空を見ながら言う
「いや・・・特に何かあるわけじゃないんだけどな?
なんか、こう、違和感と言うか・・・」
「そりゃ、曲がらないんだから、違和感だらけだろうよwww
そろそろ昼休み終わるから戻ろうぜーアキラ!」
「勤勉だねぇ~ショウ君はww俺はサボろうと思ったんだがねw」
「お前がサボると俺が怒られんの!ホラっ!行くぞ!」
「へいへい・・・(帰りたい・・・)」
ショウに引きずられる様にして、アキラは中庭を後にした
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここは学校、どこにでもある普通の学校
都会と田舎の中間辺りの、『センドアルミナー八木』という町
名前からして普通じゃない!とツッコミが来そうだが、
どこぞの国と姉妹都市であり、昨年の都市統合で名前がこうなった
・・・俺のせいじゃないw
おっと、自己紹介がまだだったか。
俺の名前は『続橋 彰』まぁ、『アキラ』って呼んでくれ
ちなみに高校2年。の設定だ
これは、俺の物語。・・・だと思っていないかい?
でも違うんだ。主人公は俺じゃない。まだ出てこないwww
ついでだから、もう一人紹介する。
小柄な少年こと、「小柄言うな!!」
ゴメンゴメンwww えー、さっき一緒に中庭に居た友人は
『高岡 正一郎』だ
正「どもども~『ショウ』って呼んでね~♪って!何か付いてる!!」
彰「流石だなショウbもう気づいたか!!」
正「誰でも気づくわ!!」
彰「そうか?言われるまで気づかない読者は少なくないと思うが・・・」
正「・・・そもそも、誰かに読ませる気なのか?」
彰「・・・ショウ君。ソレは言わないでいいだろう?」
正「そっか・・・作者にそんな度胸は無いよなb」
彰「物語自体を書いたのは、高校の時だからなwww」
正「俺なら速攻消すw」
彰「www 大分脱線したけど、話を戻すとこういう事だ。」
正「ほうほう」
彰「これ以降は、『人物紹介がある度』に、セリフの前に名前一文字が入ります」
正「先生( ゜д゜)ノ ハイ!質問!」
彰「ハイなんでしょう?」
正「名前が被ったらどうするんですか?」
彰「被らない様、頑張るそうですwww」
正「そうですかwwww」
彰「それでは!物語の続きをどうぞ!!」
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「・・・今日はお前らに、ちょっと珍しい話をする。
なに、テストには関わらないから気楽に聞け。」
教卓に立った教師は、授業初めにそう切り出した
正「また、伝説とか伝承の類ッスかー?」
「そういう事だ」
「マジかよ・・・」
「勘弁しろよー」
「授業よりよくね?」
「バッカwナゴヤンの話だぞ?長いに決まってるw」
などといった言葉が教室中に飛び交う。先生は嫌われている様だ
「ハイハイ。静かにしないと成績1にしちゃうぞ~?いいのか~?」
ピタッと静まり返る教室、職権乱用である。
なぜ、生徒達からヤジが飛ばないのかと言うと、
去年実際に被害に会った生徒が居たからだ・・・
彰達の1つ上の生徒で、今日と同じように『ナゴヤン』の伝承話の最中に
「授業しないなら帰れよwww」って言ったもんだから、あら大変
ナ「いい度胸だwお前1決定な」
誰もが冗談だと思ったに違いない。教師にそんなムチャが出来るわけがない。と
実際、先輩もクラスメイトも信じていなかった
しかし、期末を終えて渡された通知表を開くと・・・絶望が待っていた
古文「1」公民「1」地理「1」
ナゴヤンが関わる授業は全て1部活もベンチに落とされる始末
先輩の両親が抗議に行ったが、
ナ「事前に『授業の邪魔をするなら1にする』と説明はしています」
と言われ、有耶無耶に終わった
生徒達の間では「ナゴヤンは権力者の身内が居る」「実は校長」等といった噂も
以降、ナゴヤンに授業で逆らう者は居なくなったとか
ナ「今日はな、SFチックな話だ。お前ら好きだろ?こういうの」
伝説や伝承なんて、どれもSFチックである。
ナ「昔々あるところに幾千幾万もの神が居ました・・・」
~神々は4つの種族に分かれていた
火と水と風と地
それぞれが均衡を保ち、世界は程良く栄えていた
或る時、空に扉が現れた。
火の神々は言った「アレは災いを起こす」と
水の神々は言った「アレは恵みを授ける」と
風の神々は言った「アレは破壊を齎らす」と
地の神々は言った「アレは再生を表わす」と
4つの種族はお互いに意見を変えなかった
各々が「自分達が正しい」と言い張り
終いには戦が起きてしまった。
そんな時、何処かの神が空の扉を開けた
扉からは鎖が飛び出し、神々を縛り上げていった。
同時に扉から塔が現れ地表に落ちた
そして縛られた神々は塔に監禁された
どこからか声がした
「開けてはならない物を開けた罪により貴様らは投獄された
罪を贖う術はただ一つ。『戦う事』王を決める戦いの闘士になってもらう」
そして、何処かの世界で王を決める戦が起きる度に彼らは呼び出された
彼らの罪はまだ許されていない~
ナ「・・・これは色んな国にある伝承でな?所々違うニュアンスもあるが、
大体内容が同じなんだ。面白いことにこれらは・・・」
「それぞれの国の成り立ちを記した書物に出ていて、我が国では
『使役された鬼』『奇っ怪な塔』『黄泉の扉』と関係していると思われる・・・でしょう?」
教室の一番前の席に座っていた生徒『鷹鐘 弘幸』がナゴヤンを遮り言った
ナ「鷹鐘!お前もそう思うか!?」
弘「先生なら理解してくれると思ってましたよ!」
鷹鐘は『伝伝』に所属している。伝伝とは、「伝説・伝承研究部」の略である
大層な名前の割に、やっていることは至って地味で
民俗学や神話の本を読みあさり、「文書として後世に残す」という阿呆な活動
顧問はナゴヤンで、本来ならば部員が3人集まらないと設立されない部活も
彼の独断で部員0の状態からスタート
そのままでは部費が降りないので、彰・正一郎を脅して入部させ
鷹鐘を洗脳し、3人目を確保。
その頃には勝手に空き教室を部室に改装。
書物を運び入れ自分好みの空間を作り上げた
恐るべしナゴヤン。何者なんだナゴヤン。
ビリリリリリリリッ!!
ナ「む?終業のベルか。よろしい、では今日の授業はこれまで!
明日はテスト範囲を集中的にやるからな!?特に彰!サボるんじゃないぞ?」
眠たそうな顔をしていた彰に向かって、ナゴヤンは言い放った
彰「へいへい」
「相変わらず目付けられてんだなw」
「君のおかげで僕等は平和だwww」
クラスメイト達の心の篭らない感謝が、堪らなく鬱陶しい
彰「あーそうかい(・・・ふざけんじゃねぇ)」
何も入れていない薄っぺらな鞄を手に取ると、
彰「はぁ、・・・帰るわ」
そう言い残し、彰は学校を後にした
校門を出ると、清々しいほどの青空が広がっていた
彰「ムカつくなー」
自分がモヤモヤしている時に限って、何故空は晴れているのだろうか・・・
小学生のアノ時もそうだった
俺は泣いていたのに、ソレを嘲笑うかの様に晴天だった
彰「ちぇっ、少しは俺に同情しろよ」
無理なことを注文するのが若者である
学校は町外れにある丘に建っている
由緒ある学校であり、地元ではソコソコ知られた高校だ
有名人の母校だとかナントカ
市長も卒業生だとか言われているが、真偽は定かではない
最寄りの駅から学校まで、徒歩40分・バス30分・車25分
‥‥‥‥不便である
何が良いのか見当もつかない
部活も並、学力も並、しかし人気は上々
ショウ曰く「魔法でもかかってんじゃね?」とのこと
そんなファンタジーな学校だったんか、と
あきれ果てた
彰「ん?」
駅へ向かう途中の道に猫がいた
白い毛の小奇麗な猫だ
その猫は彰を待っていたかのように、
くるりとこちらを向いた
彰「・・・猫って立てたのか・・・」
次回!白い猫は彰にどんな用があるのか!?
新キャラ登場の予感!?
ナゴヤンの紹介・・・今更!?