タイトル未定2025/12/21 06:11
いつものように勉強を終えた由美子は、武士の家に出かけた。
山道を下り、坂道を下って、武士の家に行く。
「こんにちは」
家の中に入ると、すでに博人が来ていた。母屋に行き、カレー作りに持っていく材料の分担を決める。
「よし、こんなもんかな」
博人が、言った。
「そうだな、それじゃ今からあの場所に行こう!」
武士の言葉に由美子は、不思議そうな顔をした。
「あの場所って?」
「行けばわかるよ。来いよ!」
武士はそう言って、立ち上がった。
武士の家を出て、いつもの坂道を横切った。
(昨日美鈴さんが、自転車で走って行った道だ)
由美子は、昨日のことを、思い出しながら歩いた。
道は、なだらかな坂道になっていた。
「ほら、あそこに見える茶色い建物が学校だよ」
武士が、遠くに見える建物を指差した。
それから、三人は道を曲がり上り坂を歩いた。
青々とした田園風景に、遠くに見える山々。
その中を三人は、歩いた。
「わぁ~凄い!」
由美子は、感激の声を上げた。そこは、辺り一面のひまわり畑だった。
「だろ、偶然見つけたんだ」
武士が、得意そうに言った。
夏の青空にひまわりは、とても似合っていた。
「こんなの、初めて」
由美子は、ひまわりの前を
行ったりきたりした。
そんな由美子を見ながら、博人が言った。
「都会じゃ、見られない風景だよな」
「うん、そうだね」
由美子は武士と博人の方を振り返って頷き、青空の下咲いているひまわり畑を見渡していた。




