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       5 老女との出会い

 老女は酔潰れた。別に会ったばかりの人間を信用したわけでもないが。

         5  老女との出会い



 マリエールの亜空間に老女を招きお風呂と料理の準備をする。お風呂の準備をしながら、老女にミリーが盛んに話し掛ける。ミリーもマリエールもあまりお喋りな方ではないので、ミリーがこんなに喋るのを見たことがない。料理が出来上がる頃ミリーは老女の背中を洗っていた。食事の準備が出来た頃老女が風呂から上がって来た。食卓を前にして老女は怪訝な様子だ。マリエールは

「何か失礼がございましたか。」

老女は席に座りながら

「いや、食卓に酒がないのを久しぶりに見たのでな。お前達が飲むわけないから当たり前だが。」

買って来ますとミリーが言うとそれには及ばぬ。と言ってアイテムボックスから酒を取り出した。壺に入っているので銘柄が判らない。ミリーが知りたいというと安い酒の名前を言った。今度沢山買って置きますとミリー。

「しかし、お前達の様な連中と旅をするのは始めてだ。」

基本ソロの老女は時々気が向いた時にチームを組む。何が始めてというとものを知らないことだ。自分達がオーガに勝てるかどうか知らないで良く討伐してきたな。と言われた。

「これからはお師匠様と一緒だから安心です。」

老女は苦い顔をした。これからも一緒に旅を続ける気はなかったのだ。ソロじゃないと言うことは自分のペースで動けないのだ。命を救ってやったから一食でもおごらせた方がお互い気がいいと思っただけだ。言う通りにするという条件もすんなり別れられる様に付けたのだ。チームを組むと別れる時トラブルが起こる。あくまでも対等のチームとしてやって来た。助けてやる場合も一食おごらせるだけだ。それがお互いのためだ。こんなに懐かれたのは始めてだ。死を覚悟した反動だろう。仕方ないしばらく一緒に居てやるか。しかし、このマリエールという娘底が知れんな。魔力はまだまだだが素質の塊のようだ。

 落ち着くと決めたら、酒が進んだ。気がつけばベッドの中だ。こんなに気が緩むのは何時振りだろう。

「おはようございます。お師匠様、朝食の準備が出来ています。」

マリエールは食事の準備、ミリーは私の着替えの手伝い。良く出来るも゙のだ。マリエールもミリーも器用なのだろう。信用したわけでもないが殺されない確信があった。彼女たちには私を殺すチャンスはいくらでもあった。でも彼女たちは私を殺す理由がない。そんなものなくても人は人を殺すし油断する理由にもならない。ただ人を信用したかっただけかも知れない。

 朝食を食べてマリエールが片付している間にミリーにアイテムボックスを付与した。エアシールドとウインドカッターも。

「今日は草原でオーク狩るよ。」

ギルドは寄らず直接草原に向かった。攻撃収納の繰り返しだ。2人共にフライしながらの攻撃収納は始めての筈だがマリエールはさまになっている。空中から攻撃収納ができる。ミリーは、魔法を放つという経験がない。手とり足とり教える。素直に従うミリーが可愛い。私のアイテムボックスにはいろいろ機能がついているがミリーのアイテムボックスにはそんな機能はない。マリエールのものには肉と魔石を取り出す機能があるらしい。ギルドによって私はオーガをマリエールとミリーはオークを出した。帰りミリーは酒屋により昨日の銘柄の酒を買った。 

 ミリーにアイテムボックスと攻防の魔法を付与してオーク狩りをした。ミリーが酒を買ってくれた。

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