4 オ―ガとの戦い
オーガは強敵だ。歯が立たない。ミリーが狙われ危ないところを助けられた。
4 オ―ガとの戦い
冒険者として順調な滑り出しをした2人は、草原の奥まで進んだ。此処まで来る冒険者は居なくので大きな魔法が使える。最近はここばかりだ。人の手が入っていないので魔獣の密度が高く、強敵が多い。結構苦戦することがある。12歳の彼女達は怖いもの知らずだ。しかし彼女達なりの計算はある。戰うかどうかで意見が別れたら逃げる。たまたまそんなことないし戦わないという選択もしたことがないだけだ。本当は修行を付けてくれる人がいれば付けてほしいのだけど自分達より弱い人に修行を付けて貰うわけには行かない。
正直これはという人に出会いがない。チ―ムへの誘いはある。B級、A級、S級から誘いは触手が動く場合もあるが自分達の年齢を考えれば難しいのだ。2人でいいね。という結論になる。自己流でやって来たんだ。これぞという人に出会まではこのままでいようと2人で話あった。
ほどほど収穫しそろそろ帰ろうかと思ったとき異変が起こった。魔獣の姿が一斉に消えた。その時魔獣と一緒に逃げていれば違った人生になった筈だ。自分達より強い魔獣に出会うこともなく平々凡々な冒険者として暮らせたかも知られない。しかし我々2人は増長していた。ただならぬ気配を強敵の出現と思って喜んでいた。
それはオ―ガだった。始めて出会う相手だが2人共に勝てると判断した。敵は一匹、オ―クの一回り大きな生き物としか認識しなかった。
マリエールは正面から、ミリーは背後に回り攻撃を開始した。マリエールは頭部を狙い、ミリーは足下を狙った。全く効かない。2人共に全力を出して挑んでいるのだがの、何の反応もない。オーガはミリーを狙ったようだ。マリエールは必死にオーガを攻撃するがオーガに効果はない。そんな時声がした。
「私に従うなら、助けてやってもいい。」
私その声を無視してミリーを助けに行く、オーガは必要にミリーを追う。オーガの手がミリーに手届きミリーを押し倒す。ミリーが倒れたのを見てオーガは踏みつけようようとした。もちろんミリーは避けたが左手を踏み付けられた。ミリーが大声を出した。
「何でもやります。助けて下さい。」
オーガの脳天を貫通魔法が貫いた。オーガは収納された。
直ぐにミリーのところに行った。ミリーの左手はぼろぼろだ。マリエールは回復魔法をかけるが効果はない。
「その回復魔法では効果ないよ。こういう場合はこうするんだよ。」
ミリー左手は元に戻った。千切れ落ちた服が哀れだった。そこに居たのは老女だった。年齢は想像も付かない。
「何処に行くにしても移動手段が必要だな。2人にフライを付与しよう。」
別に特別な儀式あるのでもなく付与されたらしい。
「ついてらっしゃい。」
老女空中に舞い上がった。2人も続いた。行くわよと言う掛け声と共に飛び始めた。どれだけ飛んだか判らないが、暗くなって来たので夕方だという事は判る。広場のようなところに降り立った。
「ここで泊まろうと思うのだけど、招待をして貰えるかな。」
マリエールは亜空間を開いた。
老女に助けられて、フライを付与された。知らない場所の広場に降り立った。