木刀片手に徘徊☆どうする!?
「いってきまーす」
「行ってらっしゃい」
「もう遅いから早く帰ってこいよ」
「はーい」
木刀片手に夜の街を闊歩する不審者。
どーも!不知遙不知遥でぇーす☆
爆死のダメージがデカすぎて日課のランニングが遅い時間になってしまったぜ。てへっ☆
今日はルートを変えて短めにしよう。
「こっち行くか」
いつもの土手沿いではなく、家の近くの住宅街を走ることにした。
いや、ほんと聞いてくださいよぉー
550連で爆死ってどう思います?酷いですよね?
こっちは、触媒も用意して今月の小遣い全部つぎ込んだというのに・・。
運営が確率操作したに違いない。
会社へ爆発予告送って炎上させるか。
「うわぁぁぁ!やめてくれぇー!」
「えっ?」
運営の方がいらっしゃった!?
「クチャクチャ」
「やめろ!やめでぐれぇぇぇ」
訳では無さそうです
悲鳴のした方を覗く。
狭い路地にあるアパートの駐車場で小学1年生くらいの
身長の鬼のような化け物が肉塊を貪っていた。
肉塊をよく見てみると、どうやら人間の小腸のようだ。
化け物の奥にいる男性の体から溢れ落ちて化け物の方まで
伸びている。
辺りに漂う血の匂いと無惨な光景に酷い吐き気を覚えた。
「オエエッ」
というか吐いた
化け物はこちらに気付かずに一心不乱にご飯を食べている。男性の体からはどんどん内臓が引き摺りだされ、体の中身がスカスカになっている。
恐怖で呼吸が乱れ足が震え産まれたての子鹿のようになっている。どうにか呼吸を整え状況を整理する。
目の前では、化け物が肉塊を貪っている。
男性は何故かまだ息があるようで掠れた声で、
「タス・・ケ・テ」と血の泡を口から零しながら虚空に向け手を伸ばしている。
どうするか。
こちらには 武器(木刀)がある。一方あちらはこちらに気づいておらず丸腰である。勝ち目がある!(?)
いや、でも出来るのか?
もし、1発で倒せなかったら自分が殺されるかもしれない。あの様子では男性は確実に助からないし、
男性を見捨てて化け物が気付いてないうちに逃げるのが得策だろう。
そうと決まれば今来た道を戻っr
「ティントン♪」
某SNSの通知音が細い路地に響いた
「・・・」
「・・・」
化け物と目が合った。
そのまま見つめ合っている。
人は異性と8秒以上見つめ合うと恋に落ちるらしい
異性というか異生だが
ワンチャン見逃してくれる可能性があるかr
「ガァァァァ!」
化け物が此方に向かってきた。
ですよねぇ!知ってた!
足は産まれたての子鹿。目の前に化け物。
どうする?!
拙い文章ですがよろしくお願いします