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第82話 不殺の剣編④ 僕らの国のハーレム事情

Wikiで「近代以前の日本では一夫多妻制こそが自然の摂理に合致し、人倫に従ったものであるとする思想が存在した。」と書かれているのを見つけました(2023年5月時点)。

※意訳:ハーレムは正義


いくら昔の話とは言え、ネットのデマなんじゃね~かって疑っている筆者がいますw

皆様なら、昔の日本はなろう小説のように・・・かはともかく、ハーレム万歳な国だったと言われて、信じられますか?w

「あなたの身を守る武器を・・・。

 不殺の剣を手に入れましょう!!」





この世界に蔓延る身勝手な悪人共を殺す事なく制す方法の一つとして。

私は勇者に不殺の剣を手に入れましょう、と提案したわ。


「ああ、なるほど。

 不殺の剣ね。」


「不殺の剣~?」


「なんだい、それは?」


それなりに知名度のある剣だから聖女は知っているようね。

子供のクロや、この世界の人間じゃない勇者は知らないようだけど。


「不殺の剣は特殊な力を秘めた魔法剣です。

 人を傷つける事も、物を壊す事も出来ません・・・。

 相手の心のみ斬る剣だと伝えられています。」


「???

 それってど~いう意味なんだい?」


「簡単に言えば、斬っても痛みを与えるだけで、肉体は傷つけないのですよ。

 そんな魔法が掛けられているのです。

 おおよそ、木刀で殴られた時と同じくらいの痛みを与えると言われてますわ。」


魔法の中にはジークが使った『フォース・ソウルブレイク・ファイア』のようにね。

肉体を傷つける事なく、苦痛だけを与えるものも存在するの。

不殺の剣はそういう類の魔法を利用し、作られているわ。


「へえ・・・。

 けど不殺の剣にそういう力があるのはわかったけどさ。

 そんな平和そうな剣がこんな危ない世界で必要とされるの?」


「割と需要はあるわよ。

 剣の修行や試合なんかで特にね。

 怪我の心配がいらなくなるもの。」


「おおっ!!」


聖女の言う通り、相手を傷つけずに剣術を磨いたり、剣の腕前を知れるメリットは意外と大きいわ。

・・・魔法剣の中では安い方とは言え、それなりにお値段を張るのが難点だけど。

だから私の故郷であるジャクショウ国のように、木刀で良いじゃんって考えも少なくない。


「それ以外では拷問用の道具としても、重宝され・・・。」


「なんだよっ!?

 その物騒な使い方は!!」


「あっ!?

 いえいえ、なんでもありませんわ♪」


「(´¬_¬)」


・・・まあ、殺す心配なく痛めつけられるって、拷問と凄く相性が良いからね。

けどそれは不殺の剣が悪いのではなく、人間と言う生き物が恐ろしいだけ・・・。

と、考えるようにしましょう。


「と、とにかくですね。

 不殺の剣があれば、手を汚す心配なく身を守る手段として、役に立つはずです。

 是非、入手を検討しては如何でしょう?」


「・・・うん、そうだね。

 不殺の剣を手に入れよう!!

 で、どこへ行けば見つかるんだい?」


「そうね~・・・。

 それなりに大きな町や国に行けば、普通に売ってるけどね。

 小さな村でも剣術道場なんかでよく使われているわ。」


さすがは『旅の』聖女ね。

いろんな事を知っている。


「地図によると、この先に小さな村があるようです。

 そこへ寄ってみて、持ち主がいれば交渉してみましょう。」


当然、タダでは譲ってくれないでしょう。

でも今の勇者の財力なら、きっと手に入れられるはずよ。



********



不殺の剣を求め、私達は小さな村へと足を進める。

・・・どういう訳か、いつも以上に旅人(?)とすれ違ったのは気になったけど。


それはさておき、勇者が人殺しを思い止まってくれて良かったわ。

この世界では悪人を討伐したり、自衛で人を殺めても基本的には罪に問われない。

けれど勇者の国ではそうじゃないもの。


元の世界でやっていけない事は、この世界でもやらない方が・・・。


「あっ!!??」


「ど、どうしたんだい?

 王女。

 急に大きな声を出して・・・。」


・・・しまった!!

すっかり失念してた。


今の勇者はこの世界では罪に問われない。

けど、元の世界では罪に問われるような事を既にしていたわ!!


私自身、特に悪い事だと考えてなかったから、忘れてた・・・。

とは言え、人殺しと違って『この世界でなら』辞めさせなくて良いでしょう。

だけど、しっかり忠告はしておかないと!!





「あの、勇者様?

 ハーレムを築くのはこの世界だけに留めておいて下さいね。

 わかってると思いますが、あなた様の国だと罪に問われますので・・・。」


「こらぁ、王女!!!!

 君はそ~やって、す~ぐ変な事を言い出すんだから!!

 ・・・まったくもう。」





えええっ!??

ど~して怒るの!?


「よ、よくわかりませんが、申し訳ありませんでした。」


そして彼は子供のよ~にスネ始めたの。

え・・・っと。

(勇者にとっての)異世界でくらい、夢を見させろって事?


「あら~・・・。

 テンイの国って、ハーレム作っちゃダメなんだ。

 あなたの事だから、元の世界でも楽しそ~にハーレム侍らせてるとばかり。」


「エミリーまでそんな風に言わないでよ!!

 (´Д`)ハァ…。

 俺はハーレムどころか彼女すら作ったなんて無いのに。」


「「嘘でしょ!??」」


「?~。」


し、信じられないわ!!


「テンイほど美形で実力のある男の子なんて、滅多にいないでしょ!?

 情けない部分もあるとは言え、性格だって悪くないのにさぁ。」


「そうね。

 勇者の世界に魔法やスキル、チート能力が無い事を考慮しても信じられないわ。

 この世界でも、勇者に見惚れる女の子がそこら中にいるのに・・・。」


「うんっ!!

 ご主人様、人気者~♪」


通りすがりの女の子が勇者を見て頬を染めるなんて、それこそ日常茶飯事よ。

他にも山賊騒動なんかで、彼に救われた少女が宝石のように目を輝かせていた事も覚えている。

・・・どうしてか私や聖女を見て、何かを諦めたよ~な表情になるけど。


「(*∩ω∩*)

 君達と来たら、自分の容姿を差し置いて、そんな恥ずかしい台詞を堂々と・・・。」


どうして彼は頬を赤らめているのかしら?


「本当に彼女なんていなかったよ。

 だって父さんが許してくれなかったからね。

 剣で一人前になるまでは、女の子と付き合うなんて許さんって。」


「そういう事情があったのですか。

 勇者様の世界ではたまにあるみたいですね。

 勉学などが疎かになるからと、子供の内は異性との付き合いを禁止する家が。」


勇者の時代だと古臭い考え方のようだけどね。

それでも皆無ではないと、例の本に書かれていたわ。


「・・・まったく、あの頑固親父と来たら!!

 ナンパ師みたいな顔の癖にそ~いう所とか、剣の修行には滅茶苦茶厳しいんだもん。

 ほんっと、迷惑な話だよ。もう。」


勇者の父親って、頑固親父なのに見た目はナンパ師っぽいのね・・・。

まあ『あの』勇者の父親なら、ナンパ師のように美形でもおかしな話じゃないか。


異性との付き合いを禁じたのも、自分の息子が犯罪者になるのを防ぐ目的だったのかも。

美形で女好きの勇者なら、元の世界でもハーレムを作りかねないし。


「そう言えば最近、剣の修行を投げ出した事で、父さんとはずっと喧嘩してたっけ。

 ・・・自分のせいで俺が行方をくらました、なんて思ってなきゃ良いけど。」


そ、そんな寂しそうな顔で呟かれると、心が痛くなるわ。





「けどご主人様~。

 なんでご主人様の世界じゃハーレム、ダメなの~?」





え?


「よく考えたら、なんでだろう?

 女の人が怒り狂うからかな??」


勇者はなんで自分の国でハーレムが禁止なのか、知らないの?


「あのね、クロ。

 勇者の国では昔、よその国の神様から『ハーレムなんかダメ』って、言われたらしいの。

 それを真に受けた偉い人が『じゃあハーレムなんか止めよう』って、ルールを作ったって。」


「そ~なの?

 ご主人様、神様からダメって言われたの~??」


「こらこらこらこら、クロぉ!!

 変な誤解はやめてよ!!


 ・・・王女もね。

 ど~せ例の本から仕入れた情報なんだろうけど!!

 そんな意味不明な理由で法律が決まる訳ないって・・・。」


あら?


「確か、例の本には『外国の宗教の影響』と書かれていましたが、間違っていましたか?

 スマホと言う、勇者様の世界のチートアイテムに記されていたそうですよ。」


「マジで!??

 ・・・けど、宗教の影響って言い直されると、ありえそうで怖いなぁ。」


「勇者様の国では法で禁止されるまで『ハーレムは人としてあるべき道』とすら、言われていたようです。

 でもその一方『ハーレム野郎は人としてクズ』なんて、言う方もいたそうで・・・。

 随分、珍妙な口論を続けていたみたいですね。」


「・・・し、信じられない。」


ハーレムなんて、女が男を喜ばせるためのもの。

あるいは血筋を絶やさないための手段・・・。

それ以上でもそれ以下でもないんじゃない?


「ま~、ハーレムの是非はともかくさぁ。

 神の教えだからって理由で法律が決まるなんて、この世界でもよくある話よ。


 ・・・大抵はずっるい権力者の陰謀だけどね。

 権力者にとっては、神様なんて下々を利用するためのツールでしかないもの。」


「あれ?

 そう言えば、勇者の世界では神の存在を証明出来た人はいないって。

 つまり・・・。」


「ストップ、ストップ!!!!

 それ以上は危険だから止めよう!!

 ・・・ね。」


勇者ったら、何故か妙に焦ってるわね。


「けどその『外国の神様』がいなかったら、俺の時代でも当たり前のように皆、ハーレムを築いてたのかな?

 ・・・・・・。

 ・・・なんかヤダな、それ。」


「なんでよ?」


「だってもし、日本で社長やらアイドルやらが、ハーレム侍らせながらTV出演とかしてたらさぁ。

 腹立つ以前にシュールすぎて引くよ、不気味だよ・・・。

 それなら浮気がバレてマスコミの玩具にされたり、忍者みたいに隠れながら愛人と遊んでる方がよっぽど健全だって!!」


「それはほんと~に健全なのかしら?」


「・・・まあ、ハーレムが許されるのは異世界だけだよね。」


そんなに勇者の国ではハーレムって異質なの?

その割に男も女も大勢の異性と遊ぼう、遊ぼうって必死らしいけど。

不思議な国ね~。


って、あら?


「村が見えてきましたよ。」


「あっ、ほんとだ。

 不殺の剣、手に入るかなぁ?」


「とにかく行ってみましょ。」


こうして私達は不殺の剣を手に入れる為、とある小さな村を訪れるのだった。





「・・・・・・。

 ど~して、ご主人様の世界の神様は『ハーレムなんかダメ』って、言ったのかなぁ?」


王女の語るハーレム談義はネット情報を軽く漁って、大雑把に整理したものです。

真実かど~かはわかりませんw


にしても、ネットの世界だけかもですが、ハーレム(一夫多妻)の是非がまるで哲学のよ~に語られていたのには驚きました。

ハーレムなんか「昔は血筋を絶やさない目的でおkでした」「けど今は女の人が怒り狂うからダメです」程度のノリで禁止になったとばかり・・・w

筆者が軽く考えすぎなだけなのか、ネットでハーレムを語っている人達が大げさなのかww

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読んで頂き、ありがとうございました。

少しでも「続きが気になる!」「面白い!」と思って頂けたら、評価★★★★★と、ブックマークを頂ければと思います。

どうぞよろしくお願いします。
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