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第59話 婚約破棄編③ 魔族サーラ

ミロの呼びかけと同時に彼女の斜め後ろにある木の上から何者かが現れた!!

その何者かは角や翼を生やし、その身を漆黒に染めている。

整った顔立ちをしているけど、まさか彼は・・・。



「「「「「「「「魔族!??」」」」」」」」


「まぞく~?」





嘘でしょ!?

なんで魔族が人間のミロに従ってるの・・・?


「お嬢様に仇なす愚か者どもよ。

 自らの過ちを認め、素直に立ち去るなら見逃してやろう。


 だが、そんなクズの命令に従い、お嬢様に手を出してみろ・・・。

 ただでは済まさん!!」


サーラと呼ばれし魔族が怖ろしい形相でチンピラ共を威嚇する。


「う・・・う・・・薄汚い魔族風情が!!

 人間様に命令してんじゃねぇ!!」


「ま、魔族がなんだ!?

 所詮お前は1人、こっちはよ・・・3人なんだ!!

 負けるはずがねぇ!!」


「やっちまえ!!!!」


しかし数で優っている自分達の方が有利だと考えたのでしょう。

サーラの忠告に従う事無く、チンピラ共が剣で、スキルで、魔法で攻撃を開始する。


「この痴れ者めが!!」


が、サーラは空中を舞いながらそれらの攻撃を全て回避!!

ミロへのガードも完璧にこなしているわ。


「ぐわっ!?」


「あが・・・。」


「ぎゃっ!!」


そして己の肉体のみでチンピラ共を地に伏せた!!

つ・・・強い。

さすがは魔族、噂に違わぬ強さね。


「・・・カ、カッコいい。

 俺もあんな風にチンピラから女の子を守れたらなぁ。」


「志が低すぎるわよ。

 テンイ。」


勇者が褒め称えるのも無理はないわ。

しかもサーラはまだ全然本気を出していない。

もし彼が全力を出せば、あんなチンピラ共の命なんて簡単に消し飛んでいたでしょう。


「カジリ。

 くだらない逆恨みでお嬢様をつけ狙うのは止してもらおう!!

 さもなくば・・・!!


「ひっ、ひい!?」


魔族の威圧を前に、カジリはただただ後ずさるしか出来ない。

なのに・・・。


「・・・ひひ、ひひひひ!!」


「?」


恐怖で震えながらも、カジリは不気味な笑いを止めようとしない。

一体何を企んでいるの!?





「あっ!?

 ミロおね~ちゃん、危ない!!」





って、クロ?

ミロの周りには誰もいない・・・・・・ように見えるけど、まさか!?


「?・・・。

 あっ、そうだ。あの黒猫族の娘には『索敵』の特性が・・・!!

 しまった、お嬢様!!??」


サーラもクロの意図に感づいたのか、慌ててミロを守らんと駆け寄った。

それと同時に!!


「死ねぇええええええええ!!!!」


「きゃああああああああ!!!!」


突如、物陰からカジリに雇われたと思われし、4人目のチンピラが現れ、手に持った剣でミロを突き刺さんとする。

が。


「ぐはぁ!?」


「サーラ!!」


間一髪、サーラはミロを守る事に成功。

しかしその代償か、チンピラの剣がサーラの背中に突き刺さってしまう。


「ちっ・・・。

 このクソ魔族が!!」


「がはっ!?」


チンピラが剣を引き抜くと同時に、サーラから青い血が噴き出した!!

即死とまではいかないものの、放っておいてよい傷ではない。


「・・・まあ、良い。

 主共々仲良く死ねぇ!!」


「きゃああああああああ!!!!」


危ない!!!!





「セカンド・シールド!!」





ところが間一髪、ミロ達の目の前に盾が出現し、チンピラの剣を防ぐ。

あれはランク2の防御魔法!!

さすがに『フォース・バリア』などと比べると強度はかなり劣るが、それでも並の使い手が壊せるような代物ではない。


「何っ!?」


なるほど。

聖女が咄嗟に防御魔法を使い、彼女達を守ってくれたのね。


「く・・・。

 貴様等!?」


「お前達!!

 もうやめるんだ!!」


勇者!?

聖女がチンピラの攻撃を防いだ隙を突いたのかしら?

いつの間にかミロとサーラを庇うかのように、チンピラの前に立ち塞がっている。


「あ・・・。

 あなた・・・。」


「んだよ、てめぇ!?

 横からしゃしゃり出てくんじゃねぇ!!」


・・・そりゃまあ、痴情のもつれなんて赤の他人が関わるべきではない。

けれど。


「いくら何でも殺そうとするなんてやりすぎだ・・・。

 見過ごす訳にはいかない!!」


「ふざけんじゃねぇ。

 この優男が、お前も一緒にぶっ殺してやる!!」


逆上したチンピラと勇者の剣が交わる!!

あのチンピラも思った以上に強いけど、純粋な剣技で勇者に勝てる人なんて早々いないわ。


でも勇者・・・モンスターと戦ってる時と比べると、やや剣のキレが鈍い。

いえ、鈍いと言うよりかなり慎重に立ち回っているみたい。


おそらくは・・・。


「・・・相手が人間だから、誤って斬らないよう、気を遣ってるのね。

 大丈夫かしら?」


「今回は大丈夫じゃないかしら。

 元々の実力が違いすぎるもの。」


まあ聖女の言う通り、今回は大丈夫だろうけどさ。

今後の為に何か対策を考えないと不安ね。

例え、チート能力じゃない普通の剣技だったとしても、一歩誤れば命に関わるもの。


しばし激しい撃ち合いが続くも、ついに勇者の剣がチンピラの剣を弾き飛ばした!!


「なっ!?

 あ、ああ・・・。」


「・・・君の負けだ。

 さあ、早く立ち去れ!!」


「う、うわぁああああああああ~~~~!!!!」


格の違いを感じ取ったのか、チンピラが四つん這いになりながらみっともなく逃げていく。

残るはカジリ一人のみ。





「あ・・・お前ら!?

 ち、畜生。


 だがな、ミロ!!

 ・・・これで終わったと思うなよ。

 いつか必ず、必ず俺が貴様の息の値を止めてやる!!」





さすがのカジリも逆転は不可能と悟ったか、物騒な事を言いながら逃げていった。


とは言え、あのまるで倒すべき悪魔を見るかのような目。

彼の逆恨み(?)はまだまだ続きそうね・・・。


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読んで頂き、ありがとうございました。

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