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第四話 修行

気長に読んで行って下さい。

ルクナが来てから二ヶ月近くが経った。


まず最初にやったことははルクナの服だ。

流石にずっと薄着でいさせるのは出来なく師匠が適当に買ってきてルクナは日替わりで毎日服を変えてる。


俺にもなんか服を買ってきたとかで、白色の長袖と茶色のチルデンベスト、薄茶色の長ズボンを数着。


何故、同じ服が数着?と思ったけど、それは直ぐに分かった。


長袖には入ってないが、ベストとズボンには重りが入っているのか重く、特注品だと師匠は言ってた。


その次にルクナがやったことは『料理』だ、師匠に教えられながら料理を作っている。奴隷になる前に作っていたことがあるのか直ぐに出来る様になっていた。


それから毎日、ルクナの料理になり師匠は「ほっほっほ、楽じゃの~」とか言って椅子に座ってるだけな気もするがしっかりと鍛練は毎日してるみたいだ。


俺も女の子の手料理と聞くと嬉しくはなる。


そして俺はやっとの思いで『加速』と『身体能力強化(上)』を同時に使える様になった。


「では、『迅速』の修行に入るかの」


やっときた。『迅速』の修行はかなり楽しみにしていた。


最初に使った時は本当に死ぬかと思った、使った時は足が軽過ぎて真面に歩けなかったし、使い終わった後は酷い筋肉痛に襲われ数日は森で動けなくなってて、何も食べる物や飲む物が無かったので本当に死ぬかと思ったけどなんとか生きて、帰ったら貴族が乗る様な馬車があったが。


「まぁ、『迅速』に修行なんぞ無いがな」

「え、どう言うこと?」


「『EXスキル』は使って馴れろとしか言えん、あれは世界に一つしか無い、本人以外は誰も持てんのじゃ」


普通の『スキル』は同じものを持つ者が居るみたいだけど、『EXスキル』は違うみたいで本人以外誰も持ってない唯一無二の『スキル』で、教えることは何も出来ないとか。


なので毎日『迅速』を使い、体を鍛えそして馴れるしか出来ることが無いので俺はそれをすることにした。


(『EXスキル・迅速』)

『スキル』は思うだけで使える。俺の身体にビリビリした紅い電気が出始めた。


これは何千ボルトと分からない電流が流れており触れるだけで丸焦げにしてしまうのでこの状態では他人に触れられない。

俺は平気みたいだけど。


「なら、歩いてみよ」


師匠の合図と共に足を動かすと一瞬にして俺の見える景色は変わり、目の前には大きな木があり足が止まらずぶつかった。


「いてて…………はぁ、まだ駄目か」


「あれ、動ける?」

俺は体を無理にでも動かそうとしたらスッと体は起き上がり前みたいな酷い筋肉痛は無かった。


そして調子をこいて『迅速』を使い過ぎてその日はまた酷い筋肉痛に襲われた。


次の日からは調子はこかず地道に『迅速』使い続け。


「おっと、まだ駄目か~」


俺が師匠のもとに来て一年半が経った。


『迅速』はそこそこ使える様にはなったが完全とは言えなかった。


半年間はずっと『スキル』についてだけ修行していた。

そして今日からは師匠の流派を教えて貰えることとなった。


「ならば、かかってこい」


師匠は涼しい顔で立っているが、気配をびんびんと出している。


分かる。今日まで魔物を狩ってきたから師匠に近づいたら死ぬと直感でも分かってるけどそこで引いたら男が廃る。


駄目もとで師匠に向かって行った。


「はぁぁぁぁ」


案の定、負けて今は腕立て伏せをやらされている。

ただの腕立て伏せでは無くちゃんと背中の上にはどうやって乗ってるか分からない大きな石が乗り一度でも力を抜けば俺は押し潰されるだろう。


それから死ぬもの狂いで腕立て伏せを終わらせ。


「お疲れ様です!」


ルクナが水を持ってきてくれて俺はそれを一気に飲み、動いてかなり喉が渇いていたので丁度良かった。


ルクナはあれから奴隷解除をした、師匠が「いつまでも苦しい首輪はいらんだろ」とのことで、その時にここでは無い場所に行っても良いと言ったが本人はここが良いと言った。変わった子だ。


(あの、化け物め…………一撃で終らせやがって)


俺は完膚なき、侮辱な負け方をした。


経った、一撃で俺は地面に顔を着けた、見えなかった、師匠の手が全然見えなかった。


普通なら俺の方が見えないはずなのに師匠は俺が見えてる様に直ぐ様に俺を叩き潰してきた。


あと変わったことは最近、ルクナが俺に接して来る距離が変わったと思う。


なんと言うか、近いと言うか、優しいくなってきてると言うか、もしかして俺のこと好き?と自意識過剰なことも考えてしまう程、ルクナとの距離がかなり近い様な気もする。


「リースさん、余り無理はされませんように」

「分かってるけど、一歩でも師匠に近づきたいから、休んではいられないよ」


俺は立ち上り、ルクナに木で出来たコップを返しまた体を鍛え上げに行った。


「…………ほんっと、カッコいい人」


笑みを浮かべ鍛練するリースを見てから今日の晩ご飯の用意をしに行くルクナ。


ルクナは確かにリースに好意らしきものを向けている、本人も気づいてるが想いはまだ伝えないようだ。


ルクナがリースを好きになった切っ掛けは、毎日頑張り死物狂いで修行するそんなリースに惹かれ、この人を支えたいと思えたとかさ。

毎日更新予定♪

誤字、脱字が多いと思いますが、宜しくお願いします。

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