007 登場人物紹介5 クリス ボルサミノ(初期)
クリス①
0歳 ♀ 一人称「わらわ」
体毛の色:白 瞳の色:藍色
大狼の赤ちゃん
座右の銘『贄は生にかぎるのじゃ』
旦那狼と嫁狼のあいだに生まれた大狼の赤ん坊。三井ユウキと園城寺アリスが死闘の末に刻んだ両親の傷痕を模様として受け継いでいる。背中の『X』とお尻の『‘』がそれ。
召喚獣フェンリルの孫でもあり、ともに過ごすうちにその古風な言葉使いが移ってしまった。しかし孫ではあっても、フェンリルの能力は一切継承されていない。これまでも、そしてこれからもクリスは大狼として成長するだろう。
三井ユウキとは語りを通して会話をすることができる。意外と博識で、三井ユウキにアドバイスをすることもある。
召喚士を憎んでおり、そのため園城寺アリスのことを嫌っている。が、彼女と接しているときのクリスはよく尻尾をぶんぶんと振っている。「不可抗力じゃ」。
まだ幼いので小さなカニにもビビるほど弱い。しかし大狼は成長が早いので、カニにリベンジする日もそう遠くないかもしれない。
ボルサミノ①
28歳 男性 一人称「僕」
髪の色:黒 瞳の色:黒
星占師
座右の銘『人事を尽くして天啓を待つ』
三井ユウキや園城寺アリスよりも十年ほど前に異世界転移に遭った青年。
一緒に転移したミサという女性とファングネイ王国の王都で暮らしていたが、ミサはボルサミノを残して亡くなってしまった。
ミサが愛したこの世界がゲームの中や鏡の中のような偽物の世界ではなく、ちゃんと宇宙のどこかに存在しているたしかな世界だと確信したくて『星占師ギルド』の門を叩いた。ミサのお墓は海が見える高い丘の上にあるらしい。
異世界の言葉を勉強して習得したほか、チャネリングという魔法でも言葉の壁を越えて会話をすることができる。
本名は『ノボル』だが、ミサが亡くなってからはその名前を自分のものに足した『ボルサミノ』を名乗っている。