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裁縫メイド伝記  作者: 神無月 雪華
一章・メイドさんになりました編
6/14

冒険者登録をしました

冒険者ギルドの外見を一言で表すと荘厳。

木材で出来た建物だが、他の建物のより強固に見え、貴族のお屋敷程外見を気にしてはいないように感じる。

必要最低限の見栄えとそれを上回る存在感が、冒険者ギルドの外見です。

看板に書かれている文字は読めませんでしたが。

なんと言えばいいのか、こう、英語というよりはロシア語とかの方が近い文字をしていました。


「何を看板を睨むように見て唸っているのよ。」

「いえ、読めないので。」

「異世界だから、文字が違ってもおかしくないでしょ?話せる言葉が同じなだけ儲けものよ?」

「そうですね。」

「という訳で行くわよ。」


冒険者ギルドの扉は両開きの扉でした。


「あ!エリスお嬢様。ミーリアス様はもう来てますよ。」



中に入ると受付の女性がお嬢様の名前を呼び手を振る。

ちなみに中にはローブを被った女性が一人いる他は全員受付の女性と同じ制服を着た人だった。

今は時間的に人居ないのかな?


「あら、セラ。」

「いやぁ、お久しぶりです。一ヶ月ぶりですかね?」

「そうね、丁度あなたの以内時間帯に依頼を受けていたから。そうだ、この子の登録をお願い出来るかしら?」


受付の女性の視線がこちらに向く。


「こちらの子は?」

「私の専属メイドの」

「アリスと申します。宜しくお願いします。」


受付の女性はふん、と頷くと目を大きく見開き大きく口を開ける。


「えぇぇぇぇぇぇ!?エ、エリスお嬢様のせ、せ、専属メイド!?」

「セラ、声が大きいわ。」

「す、すみません。」


ペコペコ頭を下げる受付の女性。


「ちなみにアリスは男よ。」

「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?お、男!?」

「ええ、ついでに婚約者よ。」

「お嬢様の専属メイドが男で、婚約?

くぁw背drftgyふじこlp;@:「」」


あ、受付の女性が壊れた。

この専属メイドからの男からの婚約者の流れは定番なのでしょうか。


「この子はセラ。サラの妹よ。近場に王様とフィナシュ様で兄妹、ツェルニさんとランディさんで姉弟、サラさんとこのセラさんで姉妹と兄弟関係多く無いです?」

「気にしないことよ。」

「あっはい。」


まぁ、お嬢様がそう仰るならそうしますが。


「あわわわ!!?」

「いい加減落ち着きなさい。」


ビシッといい音を立ててお嬢様のチョップがセラさんの頭に決まる。


「あいた!?」

「この子の登録、お願い出来るわよね?」

「はい、ただいま!?という訳でこちらの魔水晶に手をかざしてください。」


受付台のしたから直径十センチの青色の水晶球を取り出したセラさん。


「これは?」

「ステータス観測機と言います!これでステータスを読み込みギルドカードに登録し本人という事とステータスを記載する仕組みです!ギルドカードに登録されたステータスは 本人とギルド職員、具体的にいうとギルドマスターなどの権限を持つ人以外は名前と、性別、職業、あとランクしか見れません!」


プライバシーは一応護られるものらしい。


「あの、そんなに畏まらなくて大丈夫ですよ?」

「え?いや、でもお嬢様の婚約者なんでしょう?」

「まだ付き合ってはいませんから暫定的ですし、メイドですので権限とかそういうのは有りません。」

「そうよ。セラ、あなたと同じメイドなの。まぁ、あなたの場合はここ数ヶ月メイドとして帰ってきてないけど。」


何でもセラさんはギルドに受付嬢としてスカウトされたのでメイドの仕事を休んで居るらしい。

最も、一ヶ月に一回はメイドとして働かなければいけない決まりとの事ですが。


「そうです。忙しいけど明日はお屋敷で一ヶ月に一回の大掃除をしなければいけないんです。アリスさん!頑張りましょう!」

「え?あっはい。」


そんな決まり始めて聞きましたが、当日に言われても問題はありませんがこれは。


「あ、その事だけど、必要なくなったわ。」


お嬢様の一言で気合い十分だったセラさんが首を傾げる。


「だって、カナレイの部屋、アリスが昨日一時間で綺麗にしたもの。」

「え?アリスさんが、一時間で?」

「ええ。」


と言いますか


「大掃除ってカナレイさんの部屋のことだったんですか!?」

「そうよ。あの部屋はいつも汚いから決まった時に掃除をカナレイ縛りつけて行う決まりだったの。貴方が一時間で終わらせたのがどれだけ異常か分かるわね。」

「・・・さて、ここにてをかざせばいいんですよね?」

「はい、この魔水晶が赤くなったらOKです。」


水晶球に手をかざして暫くすると水晶が赤く染まる。

お嬢様からの視線が痛いです。


「ふむ、ふむふむ。アリス・モリサキさん。職業、メイド。性別は男(男の娘)・・・男の娘?ランクは当然ながら登録時はEランクとなります。これで登録完了です。ステータスに関しては自身のステータスと違いが無いか確認してくださいね。では、良い冒険者生活を。」


受け取ったギルドカードは木製に近い見た目のデザインをした金属板で出来ており、そこには名前と性別、職業とランクが記されているだけ。

かと思っているとそこにステータスが追加される。

まぁ、変わらないでしょうが?

あれ?

ステータスのスキルの項目にスキルが表示されていた。

急いでステータスをギルドカードではなく王宮で見たもので表示する。



アリス・モリサキ

職業・メイド

性別 男(男の娘)

レベル1

専用武具・裁縫具(針、糸、鋏、定規、ペン)


筋力:3

防御力:5

俊敏:37

精神力:12

器用度:10

運:18


スキル



『裁縫』・・・ランク10

裁縫をする際に補正がかかるスキル


『料理』・・・ランク10

料理をする際に補正がかかるスキル


『掃除』・・・ランク10

掃除をする際に補正がかかるスキル


『家事』・・・ランク10

上三つのスキルの統合されたスキル


『メイドの心得』・・・ランク7

メイドとしての作法を一定以上身に付けたものが得るスキル

作法に補正がかかる






??????


《 》

??????


《 》

??????




ステータスが進化してました。

スキルを覚えていました。

後、した二つはスキルでは無い別物に見えるのですが。

ハテナと空白でわけが分かりませんが。

この事をお嬢様に伝えたところ


「裁縫、料理、掃除とそれの統合スキルの家事はこの世界であなたが行って覚えたスキルに本来の経験が付属されたのかしらね?メイドの心得は良く分からないわ。サラに聞いてみなさい。最期の二つはさっぱりよ。」


との事です。


「まぁ、それは置いておきましょうか。さて、あっちのクエストボードで待ちくたびれている子がいるから行くわよ。」

「そう言えば最初にセラさんが、ミーリアス様はもう来てるとかなんとか・・・。」


と言うことはローブを被った女性がこの国の第二王女のミーリアス様?

王女が冒険者してていいんでしょうか?

それを言うならメイドが冒険者もツッコミどころ多いですが。


「・・・・・・・・・。」

「何黙っているのかしら?ミーリアス?」

「・・・・・・・・・と。」


え?


「・・・知らない人がいるのです!」


本当にこの人この国の王女なんですか?

うっかりお嬢様にそんな意思を込めた視線を送ってしまう。


「ミーリアスは人見知りなのよ。ついでに男性恐怖症。」

「なんと言いますか、冒険者やるのは難しくないですか?」

「人見知り治すための冒険者なのよ。此処だといろんな人がいるでしょ?」

「ガラ悪い人も居そうですが。」

「そこはまぁ、ショック療法?」


場合によっては悪化しません?


「その人、今日、一緒に、依頼受けるの?」

「そんなに警戒しなくても大丈夫よ。アリス、自己紹介しなさい。」

「かしこまりました。お嬢様の専属メイドをさせていただいております。アリスと申します。以後、宜しくお願いいたします。」

「よ、よろしく、お願いするのです」

「ちなみにミーリアスは丁寧な喋り方無理よ。語尾にですつける癖あるから。」


それ本当に王女としてどうなんですか!?


「ついた二つ名は癒し系王女よ。」


もう、ツッコンだら負けだと思い始めました。


「まぁ、ミーリアスには慣れなさい。で、今日は簡単な依頼をこなすわよ。私達もまだDランクだし、アリスも居るからEランクの依頼ね。」

「お手数お掛けします。」

「必要経費だから、気にしないでいいわ。」


ボードから一枚の紙を取り受付へと歩いていくお嬢様を僕と僕から少し離れて行動するミーリアス様が着いていく。


「なんの依頼を受けるんですか?」

「簡単なもの、スライム5匹の討伐よ。薬草取りも受ける?」

「お嬢様にお任せします。」

「そう、ミーリアスもいい?」

「か、構わないのです。」

「という訳で、これ受けるわ。」


セラさんに紙を渡すと僕の方を見て手招きをする。


「なんですか?お嬢様。」

「依頼の受け方を教えるの。」

「アリスさん、ギルドカードを渡してください。それで依頼を受ける人の登録をして横取りなどを防ぐ仕組みとなっています。」


図書館でバーコードを読み取って借りている人と本を管理するみたいなものかな?


「こうして、ギルドカードをかざして、登録完了しました、エリスお嬢様とミーリアス様もお願いします。」


プレート板を取り出しそこに嵌っている一センチぐらいの宝石みたいな石がついている所にギルドカードをかざすとギルドカードとプレート板が光り出す。

光はすぐに収まったけど光をダイレクトに見た僕の目は暫く見えずらくなりました。


「初めての人って結構こうなるわよね。」

「もはや定番ですよ。お嬢様とミーリアス様も登録完了しました。では、お気を付けて言ってらっしゃいませ。」


次回、戦闘回(アリスのとは言ってない)です。

ミーリアス王女は幼い感じがするキャラをイメージしております。

詳しい設定は一章後にキャラ設定を一章に出たキャラの公開できるものだけ公開します。

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