町の明かりがとても綺麗で
試行錯誤中。機能を上手く使えない。
町へ向かい歩きながら考える。
次のステップについて。
町へ行くということは人とあうということ。
では、どのようにこの世界の人と接触する?
言い訳?いやどうやって取り繕うかということだろう?
どうする?
この世界では何が常識かわからない。
虚実入り乱れて話すのが無難か。
その後のことも考えないとなぁ。
金がない!
貨幣経済があるならだけど。
わからないことだらけだ。
こういう場合、動く、動かない、撤退するの3択を選ばなければならないけど、もう決めたことだ。
後は出たとこ勝負としよう。
考えすぎると負のスパイラルにおちいってしまいそうだしな。
まだ町まで少しかかりそうだ。
少し先に車2台分くらいの道らしきものが見えてきた。
その時、さっきより二まわり大きい角兎が見えた。
こちらには気付いていない。
殺ろうか。
決めた瞬間走りだし、角兎の側面に力一杯の蹴りをいれる。
吹き飛ぶ角兎。
追いかけ、苦しんでいる角兎を寝技の体勢に持ち込み先程の要領で首を折る。
腕をはなすと、また煙のように消え去りそこには革?らしきものとさっきより、ほんの少し大きな黒い小石があった。
何かの役に立つかも知れない。持って行こう。
ゲームだと店で売買できるんだが、ここではどうかわからない。
金にかえられればいいんだが。
町の様子が窺えるまで近づいた。
町は簡単な木の柵で囲んでいるみたいだ。全体はわからないけど。
木でできた山小屋のような家が複数居戸見える。
畑らしきものも見える。
さあ、進もうか。
あと十数歩で戸が開かれた門にたどり着く。
陽は傾きをみせつつある。
今何時だろう。1日何時間だろう?
24時間ではないような気もするが。
またあとで考えることにしよう。
考えることが多すぎて思考を放棄したくなるが、今はこの門をくぐり生きて行くことを選択する。
やけにポジティブだと自分のことながら、ふと思った。
次話予定「テンプレはおきない」
次話投稿未定