検証を捨てて町を目指そう
試行錯誤中です。
【Lv】1
【名前】
【年齢】11
【HP】20
【MP】10
【力】15
【素早さ】8
【器用さ】7
【賢さ】15
【魔力】6
【スキル】異世界言語(共通) メニューLv1 熟練度上昇Lv1 獲得経験値上昇Lv1
ツッコミどころが満載だな。
「ふう。」
落ち着いて確認しよう。
【Lv】1
最初は0だったのか?なんだか少し悲しくなった。
それはともかく、生物を倒すことであがるってことでいいのかな。
【名前】
名前がない!
異常だ。そもそも俺の名前は・・・・。
あれ?
思い出せない。どういうことだ。友人や肉親の名前、顔が思い出せない。
今まで生きてきた記憶はある。
でも、それもおぼろげになっている。
一種の記憶喪失のようだ。確かそんな感じの記憶喪失があったような気がする。
不安な気持ちは変わらないが、理性を保っていられる。
異世界にきたことで、精神や記憶、肉体が改変されてしまったのか。
立ち上がり、川を覗く。
川の水面に写っていたのは、まぎれもなく俺だ。
いや、俺が俺と認識する俺ということになるのか。
それも記憶の中の俺より大分幼さが残っている。
身長も多少縮んでいるみたいだ。
【年齢】11
これが答えだろう。
実際の年齢?より25歳ほど若返っている。
そして、先ほどの考えがあっているということになるんだろうな。
【HP】20
他の数字もそうだが、今は参考にならなさそうだ。
【MP】10
【魔力】6
はのちほど要検討する価値はありそうだけど。
【スキル】異世界言語(共通) メニューLv1 熟練度上昇Lv1 獲得経験値上昇Lv1
そもそも【スキル】ってなんなんだよ。
俺は昔のRPGしかやったことがないから呪文なら理解できるが【スキル】って、履歴書に書く特技みたいなもんなのか?
[異世界言語(共通)]
これはやばい。
今いる世界が異世界確定です。
ふざけているなぁ。
でも気分は落ち着いてきだした。
やるしか、いや生きるしかないからか。ここで。
[メニューLv1]
これは今このステータス画面のことだろう。
[Lv1]ってところにひっかかる。
レベルがあがればこの機能の拡大・多機能化できるってことかもしれない。
レベルがあがらなけえれば検証できないけれど。
[熟練度上昇Lv1]
何の熟練度上昇なんだ。不親切にもほどがあるな。
あー、色々と考えてしまった。
これがシステムだとするならだとか、神様はいるのかとか。
この考えは少し置いておこう。精神が不安定になりやすい。
スキルの熟練度上昇とも考えられるが、スキルの中にスキルの上昇スキルがある。
何か矛盾しているようで納得できない。
検証できないし、わからないからこれも保留か。
[獲得経験値上昇Lv1]
これも何の獲得経験値なんだよ!
RPGのようにEXPが表示されていれば、レベルアップに寄与するんだろうけど。
どうすればあがるのかもわからないし、確定できないことばかりだな。保留。
右手の中でもてあそんでいたいた黒い小石をズボンのポケットに入れて立ち上がる。
町へ行こう。
次話予定「町の明かりがとても綺麗で」
投稿未定