表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あわれ、ママ  作者: 山本ミチコ
5/5

五、祈り

ママは、イエス様を信じている。

祭壇の前で祈る。

しゅよ、わたしは、どうすればいいのですか」


何回かそう祈ったら、夢にイエス様が現れたと言っていた。

イエス様は亡くなった年齢の三十三歳ではなく、五十歳くらいだった。

透明感のある白と青の空を見上げて、涙ぐんでいた。

空を指さして言った。

「わたしが生を受けたのは、この世を治めるためです」


ママは目覚めて、落雷が落ちたみたいになった。

しゅが何かを伝えようとしている、でもその内容が分からない、わたしなんかに何ができる、と苦しんでいた。

パパは、ママが疲れているからそんな夢を見たんだと解釈した。


話は変わるけど、パパは、スティーブ・ジョブズを現代のダ・ヴィンチとリスペクトしている。

ママは、そんな信仰心の薄い人物をリスペクトするのはおかしいと言って口論になる。

それもしょっちゅう。


ママは僕にも、しゅに対する信仰心の薄い人間は早死にすると言う。

ママは起業してから、何か変だ。

顔つきも悲愴。

この間は、某出版社のコンクールに応募するための小説を狂ったみたいに書いていた。

小説家になるつもりはないのに何で書いているのか分からないと本人が言っていた。


この頃のママは変。

やっぱり僕のせいかな…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ