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俺と相棒はモテない

べ、別にウソついたわけじゃないですよ?

更新遅くなるっていってこのペース……。

ただ、思いつくっていうか……その……。

「ってことでこの大鎌をもらったんや」


「へー」


現在俺たちは街に向かいつつ、二年の能力上昇成果を確認していた。

そして相棒がなぜ武器を持っているかの説明を聞いていた。


「じゃあ、その姿のままで強い戦闘能力を発揮できるのか。うーん。武器かぁ。いいなぁ」


「しかも魔武器やからな。大抵の敵は元に戻るまでもないわ」


俺たちは前世の男であった姿に化けている。

そしてこの状態の俺たちは力を充分に発揮できないのだ。

だが、相棒の持つ大鎌、【風神の大鎌】を使えば男の姿でもそこそこの強さがあるらしい。


「ずるいよなぁー。俺なんて何ももってないぞ?」


「えーやろ。あ、そうそう。オレもお前に聞きたかってんけど」


「んー?」


「お前、なんで九尾の姿のときにあないな喋り方してたんや?」


「いや、それがさ」


俺は王になるために様々な魔獣と戦った。

そしてそんな中に人語を理解するやつもいたのだ。

魔獣の強さは上位種になればなるほど年を重ねた奴が強い。

人語を解する奴は当たり前だが俺より年上だった。

だが、もしかしたら喋り方を変えれば誤魔化せるかもしれない。

力ではなく貫禄を見せるために俺は喋り方を変えたのだった。


「なるほどなぁ。で、そんなんで誤魔化せたんか?」


「んにゃ、全然。なに背伸びしてるんだ? って感じだったけど、まぁ意地だな」


「へー」






いろいろ喋りながら進んでいくと関所らしき場所があった。


「なんやあれ?」


「関所じゃね?兵士もいるし」


「はぁ!? つまりここを通りたければ金払えってことやろ? オレら無一文やん」


「安心しろ。関所対策ならある」


ここを超えれば念願の街へ入れる。

そして!

   ハーレムメンバー探しができる!!

俺たちはこんなところで立ち止まってる訳にはいかないんだよぉ!


「んっ、と。さてやるかの……」


「お?なんで戻ったんや?」


「うっさいわ。黙ってみておれ」


まずはそこらへんの石ころを拾う。

いくつか手のひらに乗せるとその上にさらに葉っぱを乗せる。


「ほいっと。ほれ、どうじゃ?」


俺は相棒に石ころが乗っていた手のひらをみせた。


「は? どうじゃって、はぁ!? これ、宝石やん!」


そう、手の上の石ころは輝かしい宝石へと変わっていた。

ルビー、トパーズ、サファイア、エメラルドなどなどだ。

もちろん、実際に石ころが変わるわけがない。

ただの


「幻術じゃ」


「ごっつ便利やな」


「フフン。もっと褒めるがよい」


俺は少し胸を張った。

まぁ、褒められることなんて滅多になかったし。

巨乳と言えなくもない胸が揺れた。

相棒は露骨に目を逸らして


「スマン。はよ戻ってくれんか?惚れそう」


「お主スゴイちょろいな!!」


いくら相棒とはいえ男に惚れられてもキモイだけだ。

俺は頭の上に葉っぱを乗せると


「ちょい待ち!」


「……なんじゃ?」


まさかもう手遅れか?

やめろ! 俺はノーマルだ!

ん? この状態のノーマルって普通か?

なら俺はアブノーマルだ!

なぜだ……。スゲェ危なく感じる。

とりあえず化けるのは済ませとこう。

ポンッと軽い音とともに俺は男になった。


「いや、化けるのにいちいち葉っぱ使うてんの?」


「そうだけど」


「なんで?」


え? なんで?

いや、使わないと戻れないし。


「オレは普通に戻れたけど」


「…………。そういう仕様なんだよ」


べ、別に悔しくなんかないんだからね!!

ちなみにこのあと葉っぱ無しで化けようとしたが出来なかった。

少し膝を抱えてボーッとしてしまった。






街に入れた。

いや、まぁ一応関所でグダグダと揉めたが宝石を1つと個人的なプレゼントとしていくつかつかませることにより簡単に通された。


「つーか、俺的にはその大鎌についてなんでなにも言われなかったのかが不思議だ」


「やっぱ異世界やし、大剣とか背負っとる奴もおるからちゃうか?」


うーん。それでいいのか?

まぁ、気にしてても仕方がないな。


「なぁ、そんなんより」


「あぁ、わかってる」


俺たちは

街に入れたことよりも

異世界で初めて人にあったことよりも

幻術宝石を売って稼ぐことよりも

獣耳やエルフなどの亜人に感動するよりも

まず!


「「ナンパだ(や)!!」」





~~~~~~~~~~~10分経過~~~~~~~~~~~~~




「なぁ、オレらと…………」


「え、あの……すいません」


次だ、次!!




~~~~~~~~~~~20分経過~~~~~~~~~~~~~


   

   

「俺たちと一緒に…………」


「うーん、ゴメン」


つ、次だ。次こそ!




~~~~~~~~~~~30分経過~~~~~~~~~~~~~





「すまない。連れがいるんだ」


「「…………」」


次なら……





~~~~~~~~~~~1時間後~~~~~~~~~~~~~~




街道のど真ん中。

そこには虚ろな目をした二人の男が立ち尽くしていた。


「なぁ」


「なんだ?」


「何人や?」


「26人だな。多分」


「全滅やで?」


「あぁ」


俺たちは様々な種族、年代の女性に声を掛け

全て断られていた。


「なぁ」


「なんだ?」


「オレ達、どっかおかしいか?」


「いや、どこもおかしくないが」


「なら、なんでモテへんねん!」


「それは……。あれ?そういえば、なんでだ?」


「はぁ?」


そうだよ!

そもそもなんで俺たちはモテないこと前提で行動してるんだ?

なんで俺たちはモテない?

まず冷静にモテるモテないの判断基準を定めよう。

モテる=アイツ

モテない=俺

って違う!

モテる奴ってのはだいたい大きく分けて二つ


性格がいいこと。

顔がいいこと。


ん?

顔がいい?

つまりイケメン?

待て待て。

そういや相棒は残念だがイケメンじゃないか?

なら何故モテないのか。

それは

!!!


「がっついているから……か?」


「あ?」


「そうだよ! そもそも俺たちはモテるだろう。常識的に考えて」


「でも実際」


「そう、モテていない。なぜならがっついてるからだ!」


「……なるほどな。つまり下心隠せゆーことやな?」


さすが。

理解が早くて助かるぜ相棒。


「「つまり受身だ(や)!!」」


俺たちは逆ナンを待つことにした。




~~~~~~~~~~~1時間後~~~~~~~~~~~~~~






無理でした。

すいません調子乗ってました。

ちょっと異世界来て能力得てから気が大きくなってました。

逆ナンどころか目すら合わせられませんでした。

あはは。

ですよねー。僕ら前世でもモテませんでしたからね。

むしろ好きな人取られちゃってますから。

あはは、あはははは……は。

はぁ。


「オレ、イケメンやんな?」


「安心しろ相棒。前の姿と同じだ」


「……。オレ、自信なくなってきたわ」


「俺たち、なに調子のってたんだろう。異世界来たらモテるようになるとか……アイツじゃあるまいし」


アイツなら、主人公補正によって無自覚ハーレム酒池肉林なんだろうなぁ。

と、相棒が急に虚ろな表情から真面目な顔で言ってきた。

その一言はある意味最終手段にして最後の砦、異世界ならではの方法。




「なぁ、奴隷買わへん?」









ちょい長いですかね?

元々三部構成なのを少し削って繋げましたから今回はかなり駄文かも・・・。

だって早くストーリー進めたかったんだもん!

すいません。

次回、主人公たちが最終手段に出ます。


~修正の足跡~

スミマセンこれ結構疲れると言うより面倒です……。

もう、あとがきのほうは勘弁してください。orz


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