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俺と獣で初戦闘

意外に長くなりました。

駄文ですが、お読みくださいorz


 死  ぬ



俺は現在全力で逃げていた。

相棒(チーコ)と別れ、わずか五分後の出来事だ。

俺はバカでかい虎? に出会った。

デカいうえに異世界の魔獣っぽく角があったのでホーンタイガーとでも名付けよう。

会った瞬間逃げた。

うん。無理。

勝てないってあれ。


「は、ははは。あははははははははは!!」


もう笑うしかない。

『始まりの森』?

こんな奴が序盤にいるゲームは詰むわ!

力をつける?

食事メニューに付け加えられるわ!

とりあえず必死で走る。


「はっはっはっはっはっは」


とりあえず身体能力は一応強化されてるようだが……。

無双できるほどじゃない。


「はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは」


「グルァアアアアアアアアアアア!!!」


詰んでんじゃん。俺。


「クッソ!」


そもそもいくら妖怪の身体とはいえつい最近まで高校生、しかも脇役だったんだぞ?


バシュン


「うぁ!?」


ドスッ


なにか円錐状のモノが真横の木に突き刺さった。

つ、角飛ばしてきやがったぞ……。

え?うそ?そうゆう使い方できんの?

てか、ちょっと前に会った角ウサギ(雑魚)とレベル違いすぎじゃないか?

角ウサギがレベル1とすればホーンタイガー、レベル80超えてるぞ……。

って、しまっ……!!?


ドン!


「ぐぅ!」


俺はホーンタイガーに体当たりされた。

角に気を取られすぎたか。

受身なんて取れるはずもなく


ドザッ!ゴロゴロ……


地面にぶつかり転がった。

死にはしないが普通に痛い。

俺は仰向けに倒れている。


グルルルルルル


ホーンタイガーが待つわけもなく

俺は組み敷かれた。

今、金髪キツネ耳で尻尾が九本生えてる美女が獣に組み敷かれてます!!

なんてくだらないことを考えるほどに俺は混乱していた。


あぁ、馬鹿か俺は……。

アイツじゃないんだから都合良く強くなれるわけ無いだろ……。

死ぬのか、俺は。

死んだらどうなるんだろう?

少なくとも、もう異世界転生は出来ないだろう。

相棒も放置だし、なにより


ハーレムはつくれない。


イヤだなぁ。

死にたくない。

今もうホーンタイガーの牙が喉元にきている。

 

    死 に た く な い


まだこの世界に存在したいんだ!!

瞬間、俺の内から何かが溢れ出す。

俺は主人公じゃない。

だから都合のいい力に目覚めない。

なら何か?

ただ力の使い方を知っただけだ。


「おぉおおおおおおおおお!!」


俺は着物の袖にしまっていた角ウサギの角を取り出しホーンタイガーの口に挟んだ。

噛み砕けず口が開いたまま止まる。

俺はホーンタイガーの口の中に手を突っ込み叫んだ。


俺は九尾の狐の妖怪だ。

キツネと炎術といえばこれしかない!!


狐火(きつねび)!!」


ゴウ!


と音がした。

周りは特に変わっていない。

地形が変わったりとかは全然無い。

変わったことは

ホーンタイガーの鼻や目から煙が出ていることと、肉の焼ける匂いがすることだ。

勝った。

そして俺は思う。


死の間際に出る力、弱くね?今できる渾身の力だったぞ……。


俺はこの瞬間、自分の戦闘スタイルを決めた。





角ウサギの角は前回少し主人公が触れていました。

一応素材を剥ぎ取っていたのです。


ちなみにこの森は主人公の言うとおり、雑魚と強者しかいません。


さて、次回は二年後に飛びます。

千聖ことチーコの初戦闘はまたいつか番外として書けたらいいなぁ。

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