俺と同じ匂いのやつと羽根付き美少女
前世で脇役の二人が出会う
う~ん。やっぱり駄文ですね。
どうしよう。空白の使い方がイマイチわからないです。
設定かなり強引です。
ふと目が覚めると俺は真っ白な場所にいた。
なんぞ?
周りを見渡してみる。
うん。なにもn……同年代ぐらいの男がいた。
しかもイケメン。
イケメンに出会った時の俺の反応は基本二つ。
1、無視する
2、罵る
だがこのとき俺はなぜかこのイケメンから目が離せなくなった。
似てる
脳裏に浮かんだ言葉は俺の中から無限に出てきて口から漏れた。
「「似てる」」
ハモる。
目が合う。
瞬間、理解した。
このイケメンは俺と同じだ、と。
俺と同じ脇役。
つまりコイツは……残念なイケメンなのだ!
「友よ」
「おぉ、同士よ」
俺たちは握手をした。
手に触れただけでわかる。
コイツの今までの辛さ。虚しさ。悔しさが。
「俺の名前は、久城曜斗だ」
「オレの名前は風原千聖や」
お互いに自己紹介をする。
そして俺は聞きたかったことを口に出す。
「今まで、どうだった?」
聞いた瞬間。
「最悪や」
と一言風原は、いや、もうこいつとはマブダチな気がするから千聖と呼ぼう。千聖は即答した。
「そっちは?」
千聖から質問を返される。
俺は一言簡潔に。
「最低だ」
そう答えたのだった。
俺たちはしばらくの間お互いについて語り続けた。
話せば話すほど俺と千聖は似ていて
似ていれば似ているほど俺たちは親近感が高まり続けた。
悲しいほどに俺たちは不幸だった。
千聖の好きな人へ告白する勇気は単純に尊敬した。
本気に取られない千聖が哀れすぎる。
話によるとやはり千聖は残念なイケメンだった。
「ホンマ、ありえへんであのアホ。なんでオレはアイツと親友に……」
「だよな~。しかもハーレム要員の俺を見る目が辛すぎて……」
「オレの……」
「俺も……」
~~~~~~~~~~3時間後~~~~~~~~~~~
「あの~」
「でな、オレはアイツに言ってやったんや。周りを見てみぃってな!」
「あ~、俺、そのセリフ、アイツに言いたい言葉ベスト10に入ってるわ」
「あの!!」
「「っっ!!?」」
突然の大声に俺たちは声の方に目をやった。
そこには
羽の生えた少女、いや美少女がいた。
「盛り上がってるトコすいませんが」
何か言ってきてるが俺は無視して話を続ける。
千聖との語らいはすごく楽しい。
「でさ~」
「マジで? へー、オレは」
「あの、聞いてて哀れになるのでこちらの話きいてくれません?」
「「誰が哀れだコラァ!!」」
「ひぃ!」
哀れ? 哀れだと?
ふざけるなよ。
今までの人生、哀れなんてチンケな言葉で言い表せるか!
「なんやねんお前さっきから」
「俺たちに何か? 喧嘩売りに来たのか?」
「い、いえ……ただ少し話を」
目で通じ合う。(既に俺たちは簡単なテレパシーができる!……ような気がする)
どうする?
聞いてみてもええんちゃうか?
おーけー
俺は少し怯えている羽根付き美少女に先を促した。
「えーと、まず初めに。私はムーアといいます。そして貴方たちは二人とも既に死んでいます」
「「は?」」
死?
あれ? そういや俺、狐助けてそのまま……
ん? どうしたっけ?
「まず、カザハラチサトさん。あなたはイタチをトラックの前から離脱させたあと派手にはねとばされ、普通に即死。さらに吹っ飛んだ死体にイタチが直撃して助けたイタチも死にました」
うわ。
無駄死じゃん。
千聖、お前……。
「次に、クジョウヨートさん。あなたはキツネを離脱させたあと乗用車に撥ねられ近くでゴミを収集していたゴミ収集車に巻き込まれ死亡。誰も気付くことなくそのまま工場に戻り発見されました。ちなみに助けたキツネですがゴミ箱に入ってしまいあなたとともにグチャグチャにかき回され死にました」
俺も普通に無駄死にじゃん。なにそれ?
助けたつもりがほぼ間を置くことなく死んでるけど。
「な、なんやねんそれ……」
「えーっとですね。それで実はこの二匹、神格保持の魂でして二匹ともあそこで死にかけてギリギリのところで動物から妖怪へ。そして神へと成る予定だったんです。それをあなたがたは二匹の邪魔をして殺した挙句、ほぼ間を空けずに死んだため魂が混ざり合っちゃって……」
邪魔って……。俺たちは無駄死どころか邪魔者扱いされるのか?
「それで?」
「えっと、簡単に言うとお二人とも、魂がそれぞれ神に限りなく近いキツネの妖怪とイタチの妖怪になっています」
はぁ?
意味がわからん。てかどちらにせよ。
死んでから魂がそんなすごいことになっても意味なくないか?
「ふーん。魂がねぇ。それで? オレ達をどないするんや?」
「肉体を与えて異世界へ送ります」
「はぁ!? なんでそうなんねや!?」
「ですからぁ、既に動物から妖怪の過程は終えているんです」
「あー、成る程。あとのもう一つ、妖怪から神へ成れと?」
「はい」
「いいのか? つまりそれは俺たちに神に成れってことだぞ?」
「はい。もともと二匹とも人間への憎悪で悪神になっていたんです。でも神に成る運命? というかサダメみたいなのは変えられないので……。それが貴方たちの性格なら悪神にはならないでしょうし」
悪神か……。
まぁ、
「ならないなぁ」「ならんなぁ」
「だからサダメ?的なものを変えずに。このまま別世界で神に成ってください」
つまりこれは……。
「異世界トリップか?」
「まぁ、簡単に言えばそうです」
「よし」
俺たちはまたも目で通じ合う。
行くだろ?
もちろんや
「「任せろ!」」
「ありがとうございます。とりあえず不老ですが不死ではないのでなのでなんとか500年は生き延びてください」
「おう」 「当たり前や」
「次に能力と新しい真名ですが……」
「真名?」
それはあれか?知られると逆らえなくなるとかいう……。
「いえ。別に関係ありません」
ないのか。
いや、あったところで嬉しくないけど。
「えー、では
クジョウヨートさんは
真名:ヨーコ
能力:幻術、炎術
カザハラチサトさんは
真名:チーコ
能力:風術
となります」
お い
「「真名テキトーかよ!!」」
「では、頑張ってください。ふぁいとー」
「うぉ!?」「なんや!?」
急に地面が無くなる。
気持ち悪い浮遊感とともに、俺は異世界へと想いを馳せていた。
そう、俺は、いや俺たちは……
目で通じ合う。
『ハーレムをつくる!!』
想像をこえるgdgd感
いつか書き直したいです。