オレの人生エピローグ
二人目の主人公
この二人が主役です。
オレはイタチを助けて死んだ。
オレの親友は主人公やった。
実際にはどうかわからんが、なぜかモテモテやった。
ホンマになんでや?自分で言うのもなんやけど、オレ、結構イケメンやで?
まぁ、多分ゲームでよく出てくる残念なイケメンポジションにオレはなっとる。
アイツといるとなぜかアホな行動ばっかとってまう。
……なんでやねん。マジで。
こんなオレにも好きな奴はおった。
むしろ積極的にアピールしたし、何度も好きやと言った。
でも彼女から返ってくる答えは
冗談か?
と流される。
挙句の果てには
『言葉に心がこもってない』
何処がや!? 関西弁なんはしゃあないやろ! これでも本気やねん!
そんな流され続ける日々が続いた。
ある日、オレが出かけているとアイツと彼女が二人で歩いていた。
悪いと思いつつあとを着けると、彼女は顔を真っ赤にして
『好きだ。付き合ってくれ』
と言い出した。
アイツの答えは
『うん。喜んで』
やった。
軽!!?
お前に惚れとる他の女たちはどうすんねん。
オレの片思いは何やってん。
接点多かったんはアイツを見たかったからか?
ホンマ、なんやねんな。オレは
翌日、鬱屈した気持ちで学校に向かうと一匹のイタチが道路を横切ろうとしとった。
おいおい、トラック迫ってきてるで?
気付かずに横断を続けるイタチ。
あーーーもう!!
オレは走り出し、イタチを道路の外に投げて
意識を失った。
関西弁の主人公