俺の人生エピローグ
一人目の主人公。
俺はキツネを助けて死んだ。
俺の親友は主人公だった。
いや、実際どうだかは知らないがゲームでよくあるハーレムを素で形成していたのだ。
ゲームで言うと俺はおそらくソイツの親友ポジションのキャラで、たまに相談や雑談、遊びに行くときに付き合うくらいの関係だった。
まぁ、つまりは脇役だな。うん。
俺は所詮脇役なのだ。
ある日、俺はソイツから恋愛相談を受けた。
普通なら流せるような相談だったが、ソイツの相手が最悪だった。
俺の好きな人だったのだ。
なぜ? ハーレム要員で良くないか?
修羅場の後始末はいつも俺がしているんだぞ?
そのうえ好きな人まで奪うのか?
俺は適当に流していたが、ソイツと彼女の関係は発展していく。
補正か?補正なのか?
そしてとうとう、ヤツと彼女は付き合い始めた。
俺をヘタレだと笑うがいい。
ただ見ているだけだったからな。
だが言い訳はさせてくれ。
なぜか動けなかった。まるで世界がヤツと彼女をくっつけるように動いているように。
それからの日々は思い出したくもない。
そんな最悪な毎日が続いたある日。
俺は道路の真ん中で水たまりの水を飲んでいる一匹の狐を見つけた。
狐には乗用車が迫っている。
狐は動かない。
気づかないのか?
ヤバイ! 助けないと……
行くのか? 死ぬぞ?
死?
別に いいんじゃないか?
俺は走り出し、その勢いのまま狐を軽く蹴り飛ばして
意識を失った。
普通に不幸な少年です。
~修正の足跡~
この足跡の意味がわからない方は感想欄を見ていただければ
作者のバカさと素人臭さと哀れさがわかります
(これはいつか消します。多分)