紳士と恋心
サブタイが毎回適当ですので、あまり気にせずにお読みください
病院の外に出ると、まだ夕方だと言うのに空は既に暗くなっていました
見上げると、雨雲が広がっています
私の中では、降水確率が40%を越えた日には、念のため折り畳み傘を持って行くというルールがあるのですが、
今朝の天気予報では30%だったので、残念ながら持ってきていません
仕方なく私は、雨が降り出さないうちに走って帰ることにしました
しかし、病院の入り口から走り始めて数分後、そんな私の努力をあざ笑うかのように雨は降り始めました
私は、空に向かって「イジワル」と恨めしそうに呟きました
すると、雨脚が急に激しくなってきたので今度は「ゴメンなさい、ゴメンなさい、先ほどのほんの出来心です!」
と、悲鳴を上げながら雨の中を走るのでした
しばらく走っていると、私はあの並木通りにやって来ました
いつもは人々の憩いの場となり、雑貨屋や家具やを訪れる人たちでにぎわう並木通りも、この雨では人通りも少なく、寂しく感じられます
「そういえば」
私はふと、今朝目に入ったあのお店を思い出しました
「確か『Good for~』……」
雨の中を歩きながら、今朝のお店を探します
そんなことをしていて大丈夫なのかと思われてしまうかもしれませんが、既にずぶ濡れだった私は、半ば開き直っていました
「……あっ」
しばらく歩き回っていると、今朝見たあのエメラルドグリーンの看板が目に入りました
改めて、そのお店を目にして思うのは、やはりそこは以前は空き地だったということです
いつの間にこのようなお店が出来たのか、毎日ここを通っていた私には不思議でなりません
「えっと『Good for noting』かしら?」
看板の文字はそう読めました。
「良いところがない……と訳すのかしら?」
お店の名前にしては変な名前です
外から見ている限りでは、アンティークの雑貨屋か何かのようですが、何のお店なのかはイマイチよく分かりません
せっかくですから、私は雨宿りがてらそのお店を覗いてみることにしました
小走りで店の前まで来ると、最近出来たにしては随分と年季の入ったドアを開けます
すると、
「キキィーッ!」
と、突然後ろで自転車のブレーキ音が響きました
私はその時既に店の中に足を踏み入れていたのですが、自分の肩越しに、
自転車と歩行者が衝突しそうになっているのが見えました
ドアを閉めた後、どちらかが怪我をしてなければいいなと思いましたが、その後外からは何も聞こえてこなかったので
きっと事故にはならなかったのでしょう
「おや、これはこれは可愛らしいお客さんだ」
突然、穏やかな声が響きました
ドアノブを握っていた手を離し振り向くと、そこには背が高くてシルクハットを被った男性がこちらを見つめていました
「お、お邪魔します」
「はい、いらっしゃいませお嬢さん」
お嬢様、と言われて私は顔が少しばかり引きつってしまいました
今までの16年間で、おおよそ言われたことのないその言葉は、私の腰を引かせるには十分な効果がありました。
「えぇっと、ここの店員さんですか?」
「ハハハ、店員と言ってもここには私一人しかいませんがね」
男性は笑って答えます
そのお顔立ちはとても整っていましたが、見ようによっては少年にも青年にも中年にも見えるという不思議なお顔の持ち主でした
「それでは、店長さんですか?」
「ふむ、そのようなものだとだけ言っておきましょうか」
何となく、変わったお人だと思いました
人の扱いにとても慣れていらっしゃるような、そんな印象を私は受けました
店内を見回すと一つの木製の机と、所狭しと並べられた棚があり、棚の中には無数の宝石のような石が並べられていました。
「え~っと……ここって何のお店なんでしょうか?」
「おや?もしかしてここがどういう場所か知らずに入ってこられたのですか?」
男性は私の質問に驚いたような顔をされました
「あっ、えっとその……雑貨屋さんか何かだと勘違いして……」
外の看板には「good for noting」としか書かれていませんでした
もしかしたら、ここは高級宝石店か何かで、私のような一高校生が来れるようなお店ではないのかもしれません
「なるほど、ではお嬢さん一つお聞きいたしますが」
「は、はい?」
私は、緊張で声が上ずってしまいました
あなたのような子供が来るところではないと怒られたら、どうしようかと考えたのです
しかし、男性の質問は意外なものでした
「何か叶えてほしい望みはおありかな?」
一瞬、ポカンとしてしまいました
「望み……ですか?」
突然に突然なことを言い出されて私の思考は少し混乱してしまいました?
もしかして魔法のランプでも持っているのかもしれません?すると彼はアラジンなのでしょうか?
「ありませんかな?」
と、男性は少しばかり残念そうに聞いてきました。
「いえ、その……」
願い、と言われればあるにはあります
しかし、それを今日始めてあった方にお話しするのは少しばかり気がはばかられました
「それは、タダで叶えてもらえるものなんでしょうか?」
不躾ではありますが、私はお財布に五百二十四円しか入っていないのを思い出して、そんな質問をしてしまいました。
「残念ながら無償で、というわけには行きません。ある程度の対価は頂くことになっています」
「それは、やはりお金ですか?」
「いえいえ、お金などより遥かに貴重なものです」
「貴重なものというと……金……宝石……プラチナ……」
私の貧困な想像力では貴重なものと言えばそのくらいしか浮かびませんでした。
店内の棚に置かれたキレイな石達が対価なのだろうかと考えたのです。
「いえいえ、そのようなものとは比べ物にならないほど貴重なものです」
「それって何なのでしょうか??」
「はい、それは何物にも変えがたい人間の最も貴重な財産……」
『時間をいただいて願いを叶えております』
またしても、私はポカンとしてしまいました
「時間……ですか?」
「はい」
男性は相変わらず、整ったお顔立ちに柔和な笑顔を浮べています
私はそれを魅入られたように見つめていました
そのまま、何分が経過したでしょうか?
「どうされました?」
声を掛けられて、私はフッと意識を取り戻しました
どうやら、また意識がどこかへ散歩に出掛けてしまっていたようです
「スイマセン、そろそろ帰らないと」
私は慌てて、時計を確認しました
結構長い時間、お話していたように感じましたが、時間は入ったときからほとんど経過していませんでした
「そうですか、お引止めして申し訳ありませんでした」
「いえ、こちらこそ何のお店かも知らずに」
「ハハハ、そんなことはお気になさらずに」
「それじゃあ、失礼します」
私は一礼して、その場を立ち去ろうとしました
「あっと、お嬢さん」
「はっ、はい?」
呼び止められて振り向くと、男性は先ほどとは違い、少しばかり神妙な面持ちになって言いました
「一つだけ伝えておくことがあったのを忘れていました」
「……何ですか?」
私は恐る恐る尋ねます
「恐らくですが、お嬢さんはもう一度、ここへ来ることになるでしょう。もしもう一度ここに来るとき……
その時には、あなたの心の内に秘められた願い、それが何なのかをしっかりと考えてからいらしてください」
「私の……願い?」
「いいですか?答えが一つとは限りません……それをお忘れなきよう」
そう言うと男性は、私に一本の可愛らしいピンクの傘を差し出してきました
「まだ、雨は弱まっていないようですのでよろいければお使いください。差し上げます」
「そんな、大丈夫です。走ればここからすぐなので」
「お気になさらず、お嬢さんが使わなければ納屋に戻されてしまうのですから。どうかこの傘を助けると思って」
何度か押し問答を繰り返した後、結局私はそのご好意に甘えてしまいました。
「それではお嬢さん、お気をつけて」
男性は、私をドアの前まで送ると、うやうやしくお辞儀をされました
最後まで礼儀の正しい方で、まるでどこかのお姫様になったような気分でした
浮ついた気持ちのままドアを開けると、私の目に驚くべき光景が飛び込んできました
「キキィーッ!」
聞いた覚えのあるブレーキ音が響き渡り、目の前で歩行者の女性と男性の乗った自転車がぶつかりそうになったのです
「ちょっと、どこ見て運転してんのよ!」
「スイマセン、雨にハンドル取られて……」
そのお二方は、私がお店に入る前に肩越しに見た方達と非常に似ていました
いえ、恐らくですが……まったく同じ方だったように思えます
「どういうことでしょうか?」
私は振り返り、ドアのガラスからお店の中を覗きましたが、
お店の中はいつの間にか真っ暗になっていたのでした
「ただいま~」
自宅のドアを開けて中に入ると、お母さんが私を出迎えてくれました
「おかえり~、ってあらあらびしょ濡れじゃない?傘持ってるのに何でそんなに濡れてるの?」
「今日は傘を忘れたんですが、途中で親切な人が貸してくれたんです」
言いながら私は、靴を脱ぎました
「へぇー、親切な人もいるものだわね」
お母さんは、持ってきたタオルで私の頭をガシガシと拭き始めました
「これでよし。風邪引かないように早く着替えなさい」
「はぁ~い」
言いながら靴を脱ぎ、二回の自室へと向かいます
部屋に入ると電気をつけて、濡れた服を着替えベッドに倒れ込みました
「あのお店は一体何だったのでしょうか?」
枕に顔をうずめながら、私はあの店に居た男性のお顔を思い浮かべました
(何か叶えてほしい望みはおありかな?)
男性はそう言っていました
望み……
私の望み……
(『時間』をいただいて叶えております)
男性の言動を思い出してみると、やはり彼の言動を信じられない気持ちが沸いてきました
(お嬢さんはもう一度ここへ来ることになるでしょう)
でも、その時は不思議なことに「何でそんなことが分かるんですか?」と、聞きかえしたりせず、私は男性の話を黙って聞いていました
なぜなのかは分かりませんが、自分がもう一度ここへ来るような気がしたのです
「蓮子ちゃ~ん、ご飯よ~」
階下からお母さんの呼ぶ声が聞こえました
「は~い、今行く~」
私は、あの不思議なお店のことは一旦忘れて、夕御飯を食べにリビングに向かいました
「和葉ちゃん元気だった?」
私とお母さんは、二人で向かい合って夕食をとっていました
会話は、いつも自然と和葉ちゃんのことになります
「はい、とっても」
今日の和葉ちゃんは、私にボディプレスを出来るくらい元気でした
「そう、良かった。この分だと来週の一時退院も大丈夫そうね」
「そうです!とても楽しみです!」
実は来週は和葉ちゃんが、三ヶ月ぶりにこの家に帰ってくる日なのです
数ヶ月に一回、治療が順調で、なおかつ和葉ちゃんの体調が良いと主治医さんから一時帰宅の許可が出るのです
「あの子が帰ってくるのも久しぶりね。ちゃんと部屋の掃除しておくのよ」
「は~い」
私は、来週が楽しみで仕方ありませんでした
和葉ちゃんが帰って来たら何をしましょう?
残念ながら、まだ許可は出ていませんが、それでも和葉ちゃんが帰ってきたときに、
目一杯楽しめるように準備をしてなくてはいけません!
「お母さん、和葉ちゃん帰宅できますよね?」
お母さんは私のオカズが乗ったお皿を一瞥した後、
「そうね、そのお皿のピーマンを残さず食べれたらきっと帰ってこれるわよ」
と言いったので、私は未だに苦手なピーマンを、涙ながらに飲み込んだのでした。
翌日の放課後、私はルーティーンワークのため病院へと向かっていました
「ホントに毎日見舞い行ってるのな、お前」
私の横を歩いていたハル君が言います
今日はバイトが無いそうで、久しぶりに和葉ちゃんの顔を見たいと言い、付いて来てくれることになったのです
「それにしてもさ、何でその、見舞いって言わないわけ?」
ハル君は欠伸をしながらいいました
別に私としてはお見舞いと言っても差し支えは無いのです
ですが、
「以前、毎日お見舞いに行っていたら和葉ちゃんが『しばらくお見舞いには来ないで』って言ったんです。毎日は私の負担になるからって」
「ふんふん、それで」
「私は、次の日も変わらずに病院に和葉ちゃんに会いに行きました」
「行きましたってお前、カズハは何にも言わなかったのか?」
「言いました。『何で?来ないでって言ったのに!』って、それは烈火のごとく怒りました」
「で、お前はどうしたんだ」
「『お見舞いじゃなくてただの日課です』って言いました。
そうしたら和葉ちゃん呆れたらしくて、『もう好きにして』って笑いながら言ってました」
ハル君は笑い出しました
「なるほど、カズハもレンの頑固さに折れたわけだな」
「別に頑固じゃないです、私はお姉ちゃんなので妹の和葉ちゃんを見守る義務があるんです!」
「へいへい。まったく可愛いやつだよお前は」
ハル君は、最近タケノコのように伸びた身長をいかして、私の頭をワシワシと撫でました
私は、その手を振り払うと早足で歩き始めます
「待てよ~、怒ることねえだろ」
「怒ってません!」
私はもう16歳です
炭酸飲料だって飲めますし、ピーマンも食べれます
子ども扱いされるのは、例えハル君であろうと心外なのでした
病室に入ると、和葉ちゃんはベッドの上で横になってマンガを読んでいました
「あっ、お姉ちゃん……って、えっ?何で?何でハルがいるの?」
部屋に入った私とハル君を見ると、和葉ちゃんは目を見開いて驚いていました
ハル君は片手を上げて、そんな和葉ちゃんに「おいっす」と挨拶をします
「えっ、ちょっとやだ私こんな格好で」
こんな格好とどんな格好でしょうか?
私はここ数ヶ月、パジャマ姿の和葉ちゃんしか見ていませんので、分かりません
和葉ちゃんは慌てて、ベッド周りを覆うカーテンを閉めました
カーテンの向こうからは、ガサガサと衣擦れの音がしています
「ゴメン、五分……いや、三分外で待ってて!」
あまりに切迫した声に、私は少し驚いてしまいました
「何だあいつ?」
ハル君はというと、お見舞いにとコンビニで買ったマンガとお菓子を私に預けると、
「ちょっと便所言ってくらあ」
と言って、トイレに行ってしまいました
私は、締め切られたカーテンに近づくと
「和葉ちゃん、どうしました?」
「ハルは?」
「トイレに行ってますよ」
「も~、何でこんなパジャマ着ている日に限って……」
相変わらず、カーテンの向こうからはガサガサという音がしています
和葉ちゃんが来ていたのは、ピンクの水玉に、レースのフリルが所々に付いた可愛らしいものです
私は、そのパジャマが好きで同じのが欲しいくらいなのですが、和葉ちゃんは気に入らないのでしょうか?
しばらくして、カーテンが開かれると、中から一次外出用の普段着に着替え、髪をセットした和葉ちゃんが出てきました
「靴がスリッパなのがいただけないけど……よし、これでOK」
和葉ちゃんはポーチから取り出した、リップを唇に塗るとベッドに座りなおしました
「お姉ちゃんどう?」
「どうと言うと?」
「変じゃないかってこと!」
「いつも通り可愛いと思いますよ」
お世辞ではなく本当にそう思います
何せ、私の自慢の妹なのですから
私たちが、そんなやり取りをしていると、丁度ハル君がトイレから帰ってきました
「お、どしたのお前?」
着替えた和葉ちゃんを見て、ハル君は驚いていました
「別に、いつもの格好に着替えただけよ。ねえ、お姉ちゃん」
和葉ちゃんが私にしきりにウインクをしてきます
これは、話をあわせて欲しいという合図だと私は確信しました
「はい、和葉ちゃんはお客さんが来るといつも着替えるんです」
「そうなんだ、変わってんなお前」
ハル君に笑い返す、和葉ちゃんの顔はどことなく引きつっているように見えました
「で、元気なのか最近は?」
「元気だよ、今すぐ退院してもいいくらい」
久しぶりに会った幼馴染らしく、ハル君と和葉ちゃんは近況報告をしていました
私はというと、ハル君が買ってくれたお貸しを紙のお皿に盛り付けながら二人の会話を聞いていました
「それにしても、どうしたの急に?」
和葉ちゃんがハル君に向かって言いました
「別に、気が向いたから。俺も一応レンとカズハとは幼馴染だしさ、たまには顔出しとこうかと思って」
「ていうか、あんた前回来たのいつよ?」
「半年前くらいじゃね?」
「うわ、ひっどー!それでよく私の幼馴染だなんて名乗れるわね!」
和葉ちゃんがハル君の首を絞めました
ハル君を連れてきたのは大成功でした
ハル君と話す和葉ちゃんは、いつも私やお母さんと話しているとき以上に楽しそうでした
私はそれが嬉しくもあり、少しだけ寂しくもありました……
「おっと、もうこんな時間か。そろそろ俺行くわ」
ハル君は立ち上がると、ベッドに置いていたショルダーバッグを持ち上げました
「え~、もう帰るの?まだ一時間も経ってないじゃん」
和葉ちゃんがブーブー文句を言っています
私も一緒になって文句を言ってみると、
「俺はこれから店の手伝いがあんの!」
そう言って私の頭を拳でグリグリしてきました
「痛い、痛いですハル君。それに何で私だけ?」
「お前の頭が、丁度いい位置にあるから悪いんだ」
「ちょっとやめなよ。お姉ちゃんかわいそうじゃん」
和葉ちゃんは言葉とは裏腹に笑っています
「今日のところはこれくらいにしといてやるか」
ハル君が私の頭から手を離しました
私はこめかみの辺りを撫でて、恨めしそうにハル君を見ました
「そんなに痛かったか?」
ハル君は心配そうな顔になって聞いてきました
「痛かったです、顔の形が変わるかと思いました」
「レンは丸顔だから、少しくらい伸びた方が可愛くなるかもな」
私はハル君の肩に力を込めてパンチをお見舞いしました
ですが、ハル君は特に痛がったりせず
「そんじゃまた来るわ、半年後に」
と言って、そそくさと病室を出て行きました
「ちょっと見送ってきますね」
和葉ちゃんにそう言うと、私はハル君の後を追いました
男の子の歩幅は、チビの私よりも遥かに大きいようで、追いつくのには一苦労でした
「ハル君!」
「うん?」
ハル君が肩越しに振り返ります
「今日はありがとうございました」
「何が?」
「和葉ちゃんのお見舞いに来てくれたことです。和葉ちゃんも楽しかったみたいで、私も嬉しいです」
「ああ。別に幼馴染なんだし大したことじゃねえよ。それに……」
「それに?」
ハル君は鼻を掻いた後、前を向いて、
「たまには来いって言われたからな」
と言って、スタコラと歩いていってしまいました
私が昨日、ハル君の背中に向かっていったことはどうやら聞こえていたようです
「ハル君ありがとうございます!」
私は、ハル君の背中にもう一度お礼を言って病室へ戻りました
「お姉ちゃん、ハル呼ぶなら事前に言ってよ~」
病室に戻った私への和葉ちゃんの第一声がそれでした
「ゴメンなさい和葉ちゃん。でもハル君が来ると何か嫌なことでもあるのですか?」
私の目には和葉ちゃんとハル君は、それはもう楽しくお話しているように映りました
「いや、嫌とかじゃなくて、なんていうかその~……」
珍しく、和葉ちゃんが言葉に詰まっています
「それに、ハル君は今日突然付いてくるって言い出したのであって、完全に不可抗力だったのですよ~」
「ふ~ん、もしかして急にあたしに会いたくなったとか?」
和葉ちゃんが身を乗り出してきました
「き、きっとそうじゃないですかね?」
何となく、私がお願いしたから来てくれたというのは言わない方がいい気がしました
「そっか、そうよね?まあ幼馴染だしね。むしろちょくちょく会いに来る方が当然よね~」
和葉ちゃんはニコニコしながら言いました。
予約投稿の使い方がイマイチ……12時に投稿できるようにして置いたんだけどな……
感想などありましたら是非お願いします(辛口歓迎)




