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しかし
そのシールを
張ったシートを
姉が破り捨ててしまったんだ。
この時
私は一晩中
泣き明かした。
それから
1ヶ月ほどショックで
立ち直れなかったほどだ。
その時
姉への憎悪は
もちろんであったが
私が不満だったのは
なぜか母が姉の行為を
怒らなかったことだ。
母は昔から
姉には甘かった。
幼心にも
姉と差別されていると
いつも私は感じていた。
姉のことを
母が贔屓するのは
ある理由があった。
しかし
私は高校に入るまで
その理由はわからなかった。
母の姉への贔屓は
習い事に関してもあった。
習字や珠算やピアノ。
姉が望めば
母は何でもやらせた。
しかし
私が同じように望んでも
母はやらせてくれなかった。
それでも
父に頼んでもらい
何とかやらせてもらえた。
ただし
学習塾だけは
通わせてもらえたのは
なぜか姉だけだった。




