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振り返ると
近所の人たちや
親戚の人たちが
私の容姿を褒めると
いつも母は
通知表を見せたりして
姉が成績優秀なことを
その人たちに知らせていた。
それだけならば
私も、かまわない。
しかし
姉のと一緒に
私の通知表まで
一緒に見せていたんだ。
しかも
姉が見ている時には
わざと母は大きな声で
姉が私よりも
ずっと優秀なことを
アピールしていた。
そのことは
私は子供心にも
とても傷ついたし
一生、忘れないだろう。
さらに
母への不満はあった。
姉には一生
結婚しなくても
生きていけるような
教養を身に付けさせる。
なので
姉だけを学習塾
家庭教師を付ける。
これは
私には教養とか
学歴とか無くても
生きていけるということだ。
これは明らかに
母の偏見であろう。
たとえ
美人でも
不幸な女性なんて
掃いて捨てるほどいるからだ




