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というか
深夜に両親が
こそこそ話しているのを
私は聞いてしまったんだ。
あれは
私が中学に
入学したばかりの頃で
姉は中3になったばかり。
その内容は
気の毒にも
妹より容姿の劣る
姉への両親の心遣い。
せめて
勉強の面では
里絵には実咲の
上にしてやろう!
もしも
結婚できなくても
一生、一人で生きていける
生活力を身に付けさせよう!
そんなことを
両親は真剣に
話していたんだ。
とうやら
両親は姉に対して
私との容姿格差に
責任を感じているようだ。
両親の考えは
私にも理解できた。
だいたい
私も察しは
付いていたからだ。
ああ
やっぱりねと
私は思ったほどだ。
しかしながら
私は心底では
納得できなかった。
姉に学歴を
付けさせたいのは
私も理解できる。
しかし
そのために
なぜ私のことを
下げることはない。




