13/112
13
私が父に
母の姉への贔屓の
不満を漏らすと
ちゃんと聞いてくれた。
ただ
母の姉への
贔屓の理由は
父も教えてくれなかった。
どんなに私が
どうして
お母さんは
お姉ちゃんばかり
いつも可愛がるの?
と
父に聞いても
それは・・・
実咲にも
そのうちわかるよ!
と
言葉を濁すだけだった。
その父の様子から
きっと
贔屓の理由を
お父さんは知っているな!
と
私は子供心にも
何となく感じたものだ。
そうである。
父も母同様に
私と姉との容姿格差が
もうわかっていたんだ。
しかし
私に気づかれないように
父も母も意識していたんだ。
ただ
私は姉の顔が
嫌いではなかった。
その理由は
私の好きな父の顔に
そっくりだったからだろう。
なので
小学校時代まで
私は姉に対しては
性格は大嫌いでも
顔は嫌いではなく
むしろ親しみを持っていた。




