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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

知られざる日本の偉人伝(嘘)菅太郎~日本ではじめてシェフと呼ばれた男~

作者: ヒロモト


フランス人の老人が涙を流しながらカレーのような料理を食べている。

グラスに入れられた液体を飲み干して絞り出すように呟いた。


「……美味い」


『『なんだと!?』』


「ありがとうございます!」


岡山県出身の菅太郎は頭を下げた。


菅太郎……日本で初めてシェフと言われた男である。

時は江戸時代。

ちょんまげの太郎を本場パリの料理人達は笑った。

毎日毎日太郎をイジメた。


今日はフランスナンバーワンシェフ。ヌレヌヌ・ヌ・ヌバンヌ氏の試験の日であった。

ヌバンヌ氏に認められた者だけがシェフを名乗ることが出来る。

ライバル達は太郎の食材を全て床に叩きつけて踏み潰した。


「どうして?タローに食材は無かったハズ」


「タロー。君はタローと言うのかい?」


「はい。菅太郎といいます」


「……スガタロウ」


この日から太郎はシェフとなった。

ヌバンヌ氏にイジメがバレた料理人達はレストランを追い出された。


岡山の貧しい村で生まれた少年が世界の料理人の舌を唸らせた。

岡山から世界へ。


今でも岡山駅の前には太郎の銅像が立っているが、それを菅太郎だと知る者は岡山県民でも少ない。


太郎の子孫である岡山の土方の男性はこう語る。

「糞まみれになろうや」と。


スカトロ……この言葉は『スガタロウ』が訛って伝わったものとされている。

太郎の料理は現在も世界中の美食家達の舌を唸らせ続けている。









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