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第七節 ダニエルズ・シスターズ 他

 さて、ここではライバルたるアメリカ合衆国の通称「ダニエルズ・プラン」の艦隊について少し触れておきたいと思います。

 

 最強の存在たるもの、最強のライバルが必要なのは必然。

 これを補足説明しておく必要もあると言うものでしょう。

 ただしシスターズと紹介しましたが、もちろん全てが同型艦ではありません、史実のダニエルズ・プランによる戦艦たちです。

 

 このダニエルズ・プランは、アメリカ合衆国海軍が第一次世界大戦中に開始した建艦計画。

 当時の海軍長官ジョセファス・ダニエルズの名前からこう呼ばれます。

 日本の八八艦隊に匹敵する戦艦10隻・巡洋戦艦6隻をはじめとして計155隻の艦艇を3年間で建造する予定(そのため3年艦隊計画と呼ばれる場合もある)でしたが、史実ではワシントン海軍軍縮条約により中止されました。

 

 また、計画初期に十一億ドル(日本円に換算して約二十二億円)の予算が計上されたとされています。

 その後艦艇の設計変更や、日本と同様の建造予算の高騰などで予算が膨れ上がり、アメリカの国庫すら脅かすものになりました。

 

 なお、最初に説明しますが、アメリカのダニエルズ・プランは、アメリカが第一次世界大戦に参戦していないので、計画に齟齬はきたしておらず、全艦八八艦隊よりも早期に就役します。

 ゆえに、基本的に史実と同じ能力しか持ちません。

 

 なおライバルゆえ、表現は少し変更してます。

 



戦艦


■サウスダコタ級戦艦


サウスダコタ   就役 一九二五年

インディアナ   就役 一九二六年

マサチューセッツ 就役 一九二六年

アイオワ     就役 一九二六年

モンタナ     就役 一九二六年

ノースカロライナ 就役 一九二五年


基準排水量:四万三二〇〇t 

全長:二〇八・五m 全幅:三二・二m

機関出力:六万三〇〇馬力 

速力:二十三ノット

四〇・六センチ(L五〇)三*四 

一五・二センチ(L五三)一*十六

舷側装甲:三四三ミリ 

主甲板装甲:八九ミリ


 アメリカ海軍の伝統的重防御、重砲撃力、長距離航続性能を備えたオーソドックスな重戦艦。

 

 四万頓以上の排水量を持つ重厚な船体に、合計十二門もの五〇口径四〇・六センチ砲をコンパクトに搭載。

 16インチ砲戦艦としてはアメリカ海軍のみならず列強最強で、暴力的なまでの圧倒的砲撃力を持つ。

 弾薬投射量においても、ライバルの十八インチ砲搭載の日本戦艦にひけは取らない。

 

 ただし、ライバルに比べて排水量が少なく三二・二メートルの艦幅しかないことから、三連装砲塔装備の巨砲発射のプラットフォームとして必ずしも安定しているとは言えない。

 (日本戦艦の方が巨体で船として安定している。)実際の戦闘でも、ハード面での主砲命中率が悪い事が懸念されると言われる。

 また、船体に余裕がないため、中途半端な近代改装を行うことができず、ほとんどそのままの姿で太平洋戦争に臨んでいる。

 

(※なお太平洋戦争開戦時、他の戦艦同様に改装はまだ手はつけられていないが、建造時期的に旧式艦の改装で同様の例がある事から、これにあわせて籠マストでなく、三脚型の艦橋を採用され就役している。)



■レキシントン級巡洋戦艦


レキシントン      就役 一九二六年

サラトガ        就役 一九二六年

レンジャー       就役 一九二七年

コンスティレーション  就役 一九二六年

コンスティテューション 就役 一九二六年

ユナイテッドステーツ  就役 一九二六年


基準排水量:四万三二〇〇t 

全長:二六六・五m 全幅:三二・二m

機関出力:十八万馬力 

速力:三三・三ノット

四〇・六センチ(L五〇)二*四 

一五・二センチ(L五三)一*十六

舷側装甲:一九七ミリ(十二度テーパー) 

主甲板装甲:五七ミリ


 アメリカ海軍史上最初で最後の巡洋戦艦。

 

 装甲巡洋艦から発展した巡洋戦艦の特徴である、流麗な船体に内蔵された大出力機関が生み出すハイパワーに任せた、圧倒的なまでの俊足が最大の特徴。

 

 同クラスで本クラスに匹敵しうる速力を持っているのは、イギリスの「インヴィンシヴル級」、「フッド級」のみである。

 

 しかし、圧倒的俊足の代償として、装甲がWW1の英国巡洋戦艦程度しかない。

 このため他国の新鋭戦艦と本格的砲撃戦を行える能力はなく、あくまで超大型偵察巡洋艦としての側面が強い。

 実質的には高速戦艦である日本の巡洋戦艦と対決すれば、速力以外の面での苦戦は免れないと思われる。

 

 ただしこれは、アメリカ海軍自身が彼女を超大型の偵察巡洋艦として位置づけているからであり、その点から見れば妥当な設計と言える。

 決して彼女たちのバランスが悪いわけではない。

 またアメリカ海軍が、日本の「金剛級」に対抗する事を目的として計画・建造した事を考えると、妥当な設計といえるだろう。

 

(※一番新しい艦という事もあり、史実の他の戦艦同様に改装はまだ手はつけられていない。)



■コロラド級戦艦

同型艦:

メリーランド     就役 一九二一年

コロラド       就役 一九二三年

ウェストヴァージニア 就役 一九二三年

ワシントン      就役 一九二四年


※ダニエルズ・プランに属するが史実通りなので、要目は掲載せず。

 以後も同様に要目は割愛する。

 


 ダニエルズ・プラン最初の計画艦。

 

 一見オーソドックスな砲塔配置の16インチ砲戦艦である。

 しかし、本来はカリフォルニア級同様五〇口径14インチ砲を搭載して就役する予定だった。

 だが、ライバルの長門クラスが16インチ砲を搭載するとの情報から、「カリフォルニア級」に無理矢理四五口径16インチ砲を搭載したような格好で完成する。

 このため、14インチ砲戦艦とするなら満点以上と言える防御力を持っていながら、16インチ砲搭載戦艦と対抗する場合に防御力に若干の不安がある。

 

 特に前クラスより改善されたとは言え、大落下角度から降り注ぐであろう日本の四一センチ砲弾に如何に対抗するかが、この艦の最大の悩みである。

 


■カリフォルニア級戦艦

同型艦:カリフォルニア・テネシー


 プレ・ダニエルズ・プラン最後の戦艦。

 

 五〇口径14インチ砲十二門を搭載した重戦艦。

 

 恐らく14インチ砲搭載の戦艦としては、世界最強と言って良い能力を与えられている。

 重戦艦として極めて高いバランスが取られており、日本の「扶桑級」、「伊勢級」では苦戦は免れない優秀な能力を持つ。

 

 最大の特徴は、16インチ砲戦艦並と言われる重装甲で、垂直防御以外なら四五口径16インチ砲の攻撃にすら耐える能力を持つと言われている。

 

 ただし、アメリカ戦艦の伝統として速力だけは遅く、日本艦隊の機動力にどう対抗するかが、このクラスの大きな問題だ。

 


■ニューメキシコ級戦艦

同型艦:ニューメキシコ・ミシシッピ・アイダホ


 四五口径14インチ砲十二門を搭載した重戦艦。

 前クラスの「ペンシルヴァニア級」の改良型として建造される。

 

 防御力と速力の違いはあるが、日本の「扶桑級」、「伊勢級」とほぼ同じ能力を持つ、バランスの取れた重戦艦である。

 

 一九三三年中に近代改装を終了し、この改装の際に日英が塔型艦橋を採用している事から、実験的に塔型(箱型)の艦橋に改装され、アメリカ戦艦の中にあって異彩を放っている。

 


■ペンシルヴァニア級戦艦

同型艦:ペンシルヴァニア・アリゾナ


 四五口径14インチ砲十二門を搭載した重戦艦。

 

 「ネヴァダ級」の発展型として砲塔を全て三連装としたことで、より大きな攻撃力を付与されている。

 

 一九三一年に艦橋構造物を中心とした近代改装工事が終了しており、伝統の籠マストから三脚マスト型になっている。

 

 本クラスをもって、アメリカ海軍の超弩級戦艦の基本型は完成したと言えるだろう。

 


■ネヴァダ級戦艦

同型艦:ネヴァダ・オクラホマ


四五口径14インチ砲十門を搭載。

 

 このクラスの完成により、アメリカ戦艦の基本的な形が確立している。

 いささか旧式の感はあるが、砲撃力も高く重防御であり、その能力は砲撃戦において決して侮れないものがある。

 

 三連装と連装の二種類の砲塔を搭載しているのが最大の特徴である。

 

 一九二九年に近代改装工事を行い、三脚マスト型艦橋を備えている。

 


■ニューヨーク級戦艦

同型艦:テキサス・ニューヨーク


 四五口径14インチ砲一〇門を搭載。

 

 連装砲塔を五基搭載し、アメリカ戦艦としてはオーソドックスとは言い難い形をしている。

 その姿は、一見したところ英国や日本のそれに近い。

 

 日本の金剛クラスをライバルとするが、砲撃力と防御力に優れており、純粋な砲撃戦になれば、ライバルに対する優位は揺るがないと思われる。

 ただし、アメリカ戦艦の例に漏れず長大な航続力を持つ反面その速力は遅く、八八艦隊の高速戦艦に対して不利となっている。

 

 一九二七年に近代改装工事を終了している。

 

 また、太平洋戦争半ばまで大西洋で行動しており、英国の旧式戦艦に対抗する向きが強かった。

 


■ワイオミング級戦艦

同型艦:アーカンソー・ワイオミング


 五〇口径12インチ砲十二門を搭載。

 

 太平洋戦争時では完全な旧式戦艦であるが、軍縮条約での取り決めと英日への対抗上保有されている。

 

 砲撃力は侮れないが、日本の戦艦群に対抗するには役者不足のため、主に大西洋やカリブ海で行動している。

 


■フロリダ級戦艦

同型艦(現役艦のみ):ユタ


 五〇口径12インチ砲十門を搭載。

 

 1930年代では完全な旧式戦艦であるが、英日への対抗上保有されている。

 

 同型艦の「フロリダ」は、練習戦艦として在籍。

 

 現存するどの日本戦艦にも対抗不可能な事から、主に大西洋で行動している。

 



航空母艦


■ヨークタウン級

同型艦:

エンタープライズ・ヨークタウン


 アイランド型と呼ばれる艦橋構造物と、全通甲板式の飛行甲板を最初に装備した世界初の大型空母。

 ただし、アメリカが先駆けてこの艦を建造したのは、遠くアジアへの遠征を可能とする艦を欲した事からきている。

 また、対向者の英日がアメリカ同様戦艦の建造にかまけて大型空母を保有していないため、アメリカも大量整備にはそれ程熱心ではない。

 

 建造時期は、一九三〇〜三一年。

 排水量は条約に従い一・七五万頓、搭載機数約70機となっている。

 また、海軍全体の予算不足から、太平洋戦争開戦時ですら搭載機の定数を満たしたことはない。

 


※名称は、史実のヨークタウン級から取ったが、史実のレンジャー級+レキシントン級÷二のような形になる。

 

 レンジャーより若干大きな船体に、艦橋の前後に二〇・三センチ連装砲を各一基搭載している。

 これでも十分有力な艦で、対抗上日本は蒼龍級を建造する。

 

 またアメリカは、これ以外の空母としてラングレーを保有。

 後継艦(史実でのヨークタウン級)の計画も進行中。

 


■ワスプ級

同型艦:

ワスプ・ホーネット


 ヨークタウン級の改良型。

 フーバー政権時の軍拡方針を受けて建造が急がれ、太平洋戦争中の1934年に相次いで就役する。

 前クラスとの大きな違いは、二〇・三センチ連装砲を搭載していない点で、航空母艦としての完成度は高い。

 また、滑走路を可能なかぎり大きく取る設計が施されているので、航空機運用能力も高まっている。

 

 しかし、前クラス同様に艦載機には恵まれておらず、艦載機不足もあって十分な活躍は難しいとの評価が高い。

 

 なお、本来ならばホーネットはジュネーブ条約違反になる建造だが、特例措置として戦艦を廃棄した分で空母の制限保有枠内ならば代艦建造として可能という条項を利用して、太平洋、大西洋双方に配備できる空母の建造を行ったという経緯がある。

 

 また太平洋戦争中は、拡大改良型が大量に計画・建造に移されるが、ほとんど全てが戦後中止に追い込まれてる。

 


■重巡洋艦

各種条約型巡洋艦:三クラス・合計一〇隻


※日本がせっせとこのクラスを建造するので、この対抗上目下急ぎ整備中です。

 しかし慢性的なアメリカ海軍全体の予算の少なさから建造が遅れ、大量建造が本格化するのは、フーバー政権の後半になってからです。

 このため戦争に間に合ったのは、史実と同じ建造ペースとしたので一〇隻となります。

 

 また、戦中にさらに四隻が戦線に参加できるタイムスケジュールにあります。

 

 なお、軍縮対象外の装甲巡洋艦が5隻、重巡洋艦として属しています。

 これらは建造年代が遅いため、日英の同種の艦艇より有力です。

 


■軽巡洋艦

オハマ級:一〇隻


※これについては、史実と全く同じです。

 

 アメリカ海軍が最初に建造した近代的巡洋艦ですが、この当時の偵察巡洋艦、教導巡洋艦としてバランスの取れた優秀な能力を持ちます。

 

 戦中に「ブルックリン級」に相当する艦が計画されますが、戦争には全く間に合いません。

 


■駆逐艦

※第一次世界大戦に参戦していないので、俗に言う「フラッシュ・デッカー」は、あわせて110隻しか建造されていません(史実は270隻!)。

 

 しかし、それでも膨大な数には違いなく、以後の新規駆逐艦の建造には平時の軍に対する風当たりの強さと不景気の影響もあり、戦争に入るまで手はつけられていません。

 

 なお、大戦前に史実の「ファラガット級」が大量に計画、建造される事になりますが、就役は三四年の後半に入ってからになります。

 




■大英帝国


 ついで、英国の一九二一年度計画で立案された艦たちについても少し見てみましょう。

 

 ただし、一九二四年に軍縮条約が締結され、再度計画が練り直されるので、艦の形態などは史実におけるネルソン級と同様になります。

 


■守護聖人級級戦艦


セント・アンドリュー 就役 一九二九年

セント・ ディビッド  就役 一九三〇年

セント・ジョージ   就役 一九三〇年

セント・ パトリック  就役 一九三〇年


基準排水量:四万八〇〇〇t

全長:二五〇・〇m 全幅:三五・〇m 

機関出力:九万馬力 

速力:二四ノット

四五・七センチ(L四五)三*三 

一五・二センチ(L五〇)二*八

垂直装甲:三八一ミリ(十五度テーパー)

水平装甲:一五二ミリ


 一九二一年度計画で成立した、英国最強の大型戦艦。

 

 当初計画の20インチ砲は、実際建造する上で現実的な数値でない点と、排水量を条約内に収めるためと、日本の主力戦艦への対抗から、ライバルと同様の口径の砲を採用しています。

 

 艦形としては、計画時の主砲の間に艦橋を挟んだものではなく、純粋に史実の「ネルソン級」を18インチ砲戦艦にスケールアップしたものになります。

 

 ただし、18インチ砲を9門搭載する戦艦としては船体がやや小さく、巨砲のプラットフォームとしては相応しくないので、史実の初期計画より全幅が三メートル大きくなっています。

 (これでも小さいが。)

 攻撃力、防御力については折り紙付きで、この当時の戦艦としては比較的高速な部類に入ります。

 しかし、徹底した近代改装が施されないと、史実の「ネルソン級」や米戦艦同様、後に脚の遅さがネックの一つとなるでしょう。

 

 あと、当然ながら爆風問題は足を引っ張り続けると思われます。

 


■インヴィンシヴル級級巡洋戦艦

同型艦:

インヴィンシヴル    就役 一九二七年

インフレキシヴル    就役 一九二七年

インドミダブル     就役 一九二八年

インディファティガヴル 就役 一九二八年


基準排水量:四万八〇〇〇t 

全長:二六一・〇m 全幅:三二・〇m 

機関出力:一六万馬力 

速力:三〇・〇ノット

四〇・六センチ(L四五)三*三 

一五・二センチ(L五〇)二*八

装甲:三五六ミリ

水平装甲:一二七ミリ


 能力的には元計画に近いですが完成した姿は、ネルソン級を細長くしたような優美な姿をしています。

 もしくは、重装甲化された「フッド級」の船体を用いたと表現するべきかもしれません。

 機関など使われている技術も「フッド級」と同じです。

 なお筆者的には、この時代の英戦艦が最も美しいと思っています。

 (やはりフッド級が一番美人かな?)

 もちろん、巡洋戦艦としては重厚な装甲、圧倒的な俊足、堅実な砲撃力が生み出すパワーは、実質的に欧州一と言っても過言ではないバランスを持った高速戦艦と言えます。

 このクラスに対抗するには、欧州に存在する戦艦では難しく、八八艦隊かダニエルズ・プランの大型戦艦が必要でしょう。

 

 もし、ビスマルクと対決する事になっても、何ら遅れはとらないだけの能力を持ちます。

 

 ただ、史実のスペックだと、出力比的に三二ノット出るか少し怪しいので、三十ノットにしました。

 


・備考1:

 これら以外に英国は、軍縮条約での取り決めと、日米への対抗から多数の戦艦を保持しています。

 

 実際の数としては、一九三四年時で戦艦はクイーン・エリザベス級:五隻、ロイヤル・ソヴェリン級:五隻、アイアン・デューク級:四隻、エリン級:一隻の十五隻です。

 巡洋戦艦はフッド級:四隻、レナウン級:二隻、タイガー級:一隻の七隻です。

 これに加えて、先述の守護聖人級とインヴィンシヴル級が各四隻ずつ加わり、合計三〇隻もの戦艦を保有します。

 

 このため、多数の空母を保有するゆとりはありません。

 フェーリアス、カレイジャス、グロリアス、イーグル、ハーミスのうちいくつかは建造(改装)されていないでしょう。

 

 戦艦のうち旧式艦のいくつかも(アイアン・デューク級、エリン級、タイガー級)、主に予算の問題から、平時は日米と違って実質的には予備艦状態に近い状態にされています。

 


・備考2:

 欧州には英国以外に、フランスとイタリアという海軍列強が存在します。

 しかし両国は、史実においてもこの時期はまともに大型戦艦の建造計画を立てていません。

 第一次世界大戦の後遺症や不景気の影響で、英国以上に新造戦艦を作るゆとりがないからです。

 日英米に大きく差を付けられたら、よけいに建造する気をなくしているかも知れません。

 そこで、この時期に建造された大型艦は両国に存在しないとしました。

 

 もちろんこれは、純粋な国力的な問題も強く影響しています。

 フランス、イタリアが余程大海軍建設に執着しない限り、両国の国力では超大型戦艦の建造など主に予算の問題から不可能だからです。

 

 なお、この時期のドイツ、ソ連は海軍としては論外です。

 南米などその他の戦艦保有国についても、建造能力がないので割愛します。

 



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